「生き方全体」を整えれば、生きづらさから脱け出せる
「従来の方法」では生きづらさから脱け出せない
「生き方全体」を整えれば、生きづらさから脱け出せる。
それが、この記事のメインテーマです。
生きづらさから脱け出すためには「生き方全体」を整える必要があります。
なぜなら、従来の方法では、しつこくやっかいな「生きづらさ」からは、脱け出すことができないからです。
つまり、考え方を変えたり、脳にいいとされる運動をしたり、自分に合わない環境から離れるだけでは「生きづらさ」からは脱け出せない。
また、心療内科や鍼灸院に通ったり、心理カウンセリングやコーチングを受けるだけでは「生きづらさ」からは脱け出せないということです。
では、いったいなぜ、従来の方法では生きづらさから脱け出せないのでしょうか?
生きづらさから脱け出せない本当の理由
アダルトチルドレン、毒親、虐待やいじめに合った記憶、自己嫌悪、自己肯定感の低さ、HSP、虚しさ、生きる意味の喪失…。
本当にさまざまな、生きづらさがありますよね。
そして、その生きづらさから脱け出すために、世のなかにはたくさんの方法が用意されています。
その多くは、しっかりとした理論にもとづいた方法のはずです。
しかし、実践してみてもうまくいかない。
はじめはうまくいっても、しだいにもとの「生きづらさ」に引き戻されてしまうのです。
あなたにも、ご経験がありますでしょうか。
そのような『引き戻し』は、いったいなぜ起きてしまうのか?
それは決して、あなたの意志や心が弱いからではありません。
うまくいかない本当の理由があるんです。
生きづらさから脱け出せない本当の理由。
それは『三理一体』で取り組んでいないから、なんです。
三理とは、「体」と「心」と「環境」のことです。
体は「生理」。
つまり、運動や投薬などです。
心は「心理」。
つまり、考え方やものごとの受け止め方です。
環境は「物理」。
つまり、人間関係や働く環境のことです。
この「三理」を同時に整えなければ、お互いが邪魔をしあってしまう。
そうなんです。
どの方法を試してみても、うまくいかなかった本当の理由。
それは「体」と「心」と「環境」が足の引っぱり合いをしていたからだったのです。
「体」を整えても、「心」が足を引っぱる。
「心」を整えても、「環境」が足を引っぱる。
「環境」を整えても、「体」が足を引っぱる。
こうして、いつまでたっても生きづらい人生から脱け出せなくなってしまっていたのです。
しかし、これを逆向きに考えれば、三理を同時に整えれば生きづらさから脱け出せるということです。
つまり『生き方全体』を整えることができれば、生きづらさから脱け出していくことができるのです。
それが「三理一体の法則」の基本的な考え方なんです。
だから、
「悩みはすべてかんたんに解決できる!」
「どんな悩みも自分の受け止め方しだい!」
といったお気楽な自称「心の専門家」の言うことを信じる必要はもうありません。
悩みを解決できない自分を責める必要はもうなくなったのです。
あなたが悪いわけじゃない。
従来の対処法が、あなたほどの深い苦しみをもっている人を想定できていなかっただけなのです。
習慣を変えて『人生のフルモデルチェンジ』
三理一体の法則は、 『生きづらい人生』を『心地よい人生』に変える法則。
あなたが、苦しみから脱け出し、穏やかで充実した人生を手に入れるための具体的な方法です。
でも「生き方全体」を整えると言っても、いったいなにを整えていけばいいのでしょうか?
それは「習慣」なんです。
生きづらいと感じている方は、ある共通の特徴をかかえておられます。
それは、自分を苦しめる「習慣」が三理のすみずみにまでいき渡っているという特徴です。
つまり生きづらい人は、「生き方全体」が苦しみを生み出す原因になっているということです。
だから、生きづらさから脱け出すためには「生き方全体」の習慣を変えて『人生のフルモデルチェンジ』をする必要があるのです。
私は、生きづらさ専門カウンセラーというお仕事をさせていただいております。
それは、その人それぞれの「生きづらさ」にしっかりと寄り添い『人生のフルモデルチェンジ』のサポートをさせていただくお仕事です。
なぜなら、そうしなければ「生きづらさ」からは脱け出せないからです。
小手先の「悩み解決法」や「心の健康法」といった『マイナーチェンジ』では、生きづらさというしつこい苦しみからは脱け出せません。
それは、あなたが一番ご存知なのではないでしょうか?
たとえば、
「今すぐ性格が変わる心理テクニック」
「人生がうまくいくたった一つの習慣」
「一瞬でキラキラした自分になる方法」
どれも一見「近道」に見えたけど、いざ歩いてみると同じ所をグルグルと回っていただけ…。
だから、生きづらさの専門家としてハッキリと申し上げます。
生きづらさから脱け出すために、「近道」を探すほどの遠まわりはありません。
「体」と「心」と「環境」という『生き方全体』を整えていくこと。
それこそが、生きづらさから脱け出す「最短距離」なんです。
三理の全体にいき渡っている「生きづらさを生み出す習慣」を整えいきましょう。
しっかりと腰を据えて『人生のフルモデルチェンジ』をしていきましょう。
その先に、穏やかで充実した「心地よい人生」があなたを待っています。
習慣を変え、定着させるには?
とはいうものの…、
いったいどんな習慣を、どのように整えていけばいいのでしょうか?
そして、もしそれがわかったとしても…。
それらの習慣をつづけて定着させていくには、どうしたらいいのでしょうか?
生き方全体の習慣を整えていくわけですから、どこから手をつけたらいいかわからなくなってしまいますよね。
それをご自分で考えて取り組んでいくのは、かなり大変なことだと思います。
そんなときに役に立つのが「生きづらさから脱け出す7Step」です。
その7つのステップによって、生きづらさから脱け出す習慣があなたの日常生活に定着していきます。
すると、日を追うごとに、毎日の暮らしが「心地よい習慣」で満たされていく。
ただ生活しているだけなのに、しだいに心が楽になっていく。
そして、生きづらさから脱け出していき、穏やかで充実した自分になっていく…。
そのような経過をたどるための具体的な方法が、生きづらさから脱け出す7Stepなんですね。
穏やかで充実した『扁桃体をいたわる生き方』を身につける
生きづらさから脱け出す7Stepは「心地よい人生」を目指すためのStepです。
「心地よい人生」とは、心の奥底から日々ジワッ~と充実感がわきあがるような人生。
穏やかで、それでいてしっかりと幸せと生きがいを感じられる人生です。
無理に人や社会に合わせることなく、のんびりと自分のペースで生きられるしたたかさ。
青空に浮かぶ大きな雲を見るだけでジーンと感動できる余裕。
自分の心の痛みや孤独感も、しっかり受け入れることができる強さ。
そんな「自由な私」で生きられる、心の底から充実した人生です。
「今がこんなに苦しいのに、本当に私に実現できるのかな…。」
たしかに、そんなふうに心配になりますよね。
でも、あなたの脳にある『扁桃体』をいたわってあげれば大丈夫です。
扁桃体とはいったい何でしょうか?
それは、快と不快を判断する「審査員」です。
恐怖や嫌悪も、この場所から生まれてくるのです。
<引用>
扁桃体を中心とした神経回路が常道に関連した情報の処理、記憶と情動反応の表出に関わると考えられており、特に恐怖や嫌悪といった感情に関連性が強い。
(引用元:湯浅茂樹他「扁桃体における情動の分子基盤」『Clinical Neuroscience(2008)Vol.26,4』中外医学社)
この扁桃体の敏感さは、生まれつきや幼少の頃の体験で決まると考えられています。
生きづらさを抱えている人は、この扁桃体が敏感である可能性が高いでしょう。
だから、穏やかで充実した人生を送るためには『扁桃体をいたわる生き方』を身につけることが重要になってくるのです。
<参照記事>
脳の扁桃体と生きづらさの関係についてくわしく解説していますので、どうぞご覧ください。
「生きづらい原因は脳の扁桃体?」
お肌が荒れやすい「敏感肌」の人が、肌の性質を変えられないからといって必ず不幸になるわけではないですよね。
たとえ敏感肌であっても「必要な対策」をとることで、人生をいくらでも充実させて幸せになることができます。
同じように『扁桃体をいたわる生き方』という「必要な対策」をとれば、人生を充実させて穏やかな未来を創りあげていくことができるのです。
三理一体の法則も生きづらさから脱け出す7Stepも、まさにこの『扁桃体をいたわる生き方』を身につけるためのものだとお考えいただくと、わかりやすいかもしれません。
あなたもぜひ、扁桃体をいたわってあげてくださいね。
三理一体で習慣を整え、7Stepを定着させていく。
つまり『人生のフルモデルチェンジ』をおこなっていく。
すると『扁桃体をいたわる生き方』が身についていき、『心地よい人生』を手に入れることができる・・・。
では、それを実践するために、いったいどんな習慣を身につければいいのでしょうか?
次のページからは、いよいよ三理一体の法則の、具体的な『習慣』についてご紹介していきます。
参考文献
しのぶかつのり「生きづらさから脱け出す実践法」コスモス・ライブラリー
湯浅茂樹他「扁桃体における情動の分子基盤」『Clinical Neuroscience(2008)Vol.26,4』中外医学社
関連するコラム
おかげ様でコラム数500本突破!