この世界を知り、生きづらさから脱け出す
Brain with Soul現象
第3回
濃さの違い
今回は、『 世界=自分』という感覚について、もう少し解りやすく説明したいと思います。
私たちが実際に日々見ている、この世界。
目の前の物や景色を使って、『 世界=自分』という感覚を表現してみたいと思います。
あまり厳格に考えずに、一つの例え話だと思って気軽に読んでください。
あなたは、空を見るのはお好きですか?
晴れた日の空は、青く見えます。
夕暮れ時は、赤く見えます。
これは、光の波の長さが違うから、
そんなことを、理科で教えてもらいましたよね。
光の波が、波打ちぎわに寄せるような短い波の時、私たちには光が青く見えます。
かわって、沖合で大きく揺れるような長い波の時、私たちには光が赤く見えます。
晴れた日に昼の空が青く見えるのは、空気中に浮かんだ細かい物質のせいです。
太陽と地球の距離が近いため、細かい物質に光が反射して、短い波のまま地表に届くのです。
それで青く見えるわけです。
光の「レイリー散乱」ですよね。
その物質がもっとたくさん集まると、光が乱反射して白く見える。
『雲』になるわけです。
こちらは光の「ミー散乱」です。
つまり、『空』の濃いぃところが『雲』なのです。
決して、青い空に白い雲が浮かんでいるのではない。
ここから空、ここから雲と、明確に分かれているわけではない。
空と雲は、濃さの違いなのです。
さらに、その細かい物質がたくさん集まりギュッと凝縮されると。
それは、時に石になったり、木になったり、土になったりします。
そして、私たち『人間』になったりもします。
重たくて、青い空に浮かんでいられないから、空の延長線上である地上にいるだけです。
つまり、空のすごく濃いぃところが物や生物、そして私たち人間なのです。
すべてはつながっていて、濃い薄いていどの差しかない。
だから『世界』と『自分』を分けるハッキリとした境界線はないということ。
つまり、今目の前に広がっている物質世界ですら、『 世界=自分』と言えるような状態なのです。
少し大雑把な説明ですが、イメージは伝わりましたか?
もちろん、この説明では、肝心な私たちの『意識』がどこにも登場していません。
『 世界=自分』と納得するには、まだまだ物足りないですよね。
そこで次回は、いよいよ私たちの『意識』もふくめて、『 世界=自分』について具体的に説明していきたいと思います。
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
「レイリー散乱」Wikipedia
「ミー散乱」Wikipedia
Brain with Soul現象 <目次>
1.生きづらさから脱け出す物語
2.意志と感情の源泉をさがして
3.濃さの違い
4.ネットワークの結果
5.内側から伸びる世界
6.意識の正体
7.何も決まっていない
8.あなたの意志のありか
9.生きづらい意識が生まれる仕組み
10.生きづらさ、その第二の源泉
11.生きづらい思考回路
12.精神
13.Brain with Soul現象
14.扁桃体が世界の性質を決める
15.扁桃体の本質
16.強烈な幸せ
17.心の空間
18.意識内世界と意識外世界
19.意識画素
20.意識の内容が決まる仕組み
21.『ものごころがつく』とは?
22.モラルユニット
23.モラルユニットをしずめる準備段階
24.しずめる?しずまる?
25.ニードユニット
26.ウォントユニット
27.ウォントユニットの宿命
28.クリアカットできない
29.今っぽいもの
30.時間とは?
31.信号
32.物理空間プログラム
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読むと心が強くなるコラム
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