この世界を知り、生きづらさから脱け出す
Brain with Soul現象
第17回
心の空間
あなたの目の前に広がる「この世界」は、3次元で構成された『空間』と言われていますよね。
そのなかに、あなたが「存在」していると考えられているわけです。
その『空間』のなかで移動した距離が大きければ大きいほど、この世界を『広く使った』とうことになります。
それは『空間』の広さを存分に味わい、満喫したとも言えるでしょう。
しかし私は、それとはまったく違う3次元空間として「この世界」をとらえています。
その次元とは、次の3つの次元です。
1.移動距離
2.経験量
3.感情量
そしてこの3つの次元で表わされる空間を、
『心の空間』
と呼んでいます。
多くの距離を移動し、多くの経験をし、多くの感情を味わった人ほど『心の空間』を広く使ったことになる。
つまり、「この世界」を存分に味わい満喫したことになるという考え方です。
この『心の空間』において、とくに重要なのが3つ目の次元である『感情量』です。
これは、どれだけ多くの感情を味わったか、そしてどれほど深い感情を味わったかということ。
喜びも悲しみも、歓喜も絶望も、複雑に入り組んださまざまなタイプの感情を、より深く、より多く味わったかどうか。
それによって、この次元の値が決まります。
つまり、扁桃体が敏感な人ほど、この値が大きくなるということです。
どんなに距離を移動しても、どんなに経験を積んでも、それに対する感情がともなわなければ『心の空間』を使うことはできません。
扁桃体が敏感であるということは、『心の空間』を広くつかえる「能力」をもっているということなのです。
敏感な扁桃体を活かし『感情量』を上手に増やしていくことで、「この世界」を存分に味わい満喫することができるのです。
そこで次回からは、その『感情量』を、上手に増やす仕組みについてお話ししていきたいと思います。
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
信夫克紀(しのぶ かつのり)
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Brain with Soul現象 <目次>
1.生きづらさから脱け出す物語
2.意志と感情の源泉をさがして
3.濃さの違い
4.ネットワークの結果
5.内側から伸びる世界
6.意識の正体
7.何も決まっていない
8.あなたの意志のありか
9.生きづらい意識が生まれる仕組み
10.生きづらさ、その第二の源泉
11.生きづらい思考回路
12.精神
13.Brain with Soul現象
14.扁桃体が世界の性質を決める
15.扁桃体の本質
16.強烈な幸せ
17.心の空間
18.意識内世界と意識外世界
19.意識画素
20.意識の内容が決まる仕組み
21.『ものごころがつく』とは?
22.モラルユニット
23.モラルユニットをしずめる準備段階
24.しずめる?しずまる?
25.ニードユニット
26.ウォントユニット
27.ウォントユニットの宿命
28.クリアカットできない
29.今っぽいもの
30.時間とは?
31.信号
32.物理空間プログラム
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