この世界を知り、生きづらさから脱け出す
Brain with Soul現象
第22回
モラルユニット
脳の中で活性した、生きづらさを生み出す『経路』。
これをしずめるためには、いったいどうしたらいいのでしょうか?
生きづらい『意識画素グループ』は、おもに「ねばならない」「するべき」といった、『義務感』や『生真面目さ』の意識画素で埋め尽くされています。
このような意識画素を生み出す『経路』を、ここでは『モラルユニット』と呼ぶことにしましょう。
モラル(道徳やルールに従おうとする思い)を守ろう守ろうとするユニット(まとまり)ですね。
生きづらい人は、このモラルユニットが活性してしまっていることが多いのです。
つまり、「こうしなければならない」「こうするべき」といった不自由な考え方ばかりで、頭の中がいっぱいになっているということ。
じつはこの『不自由』というものこそが、私たちの脳の扁桃体がもっとも嫌うものなのです。
扁桃体は、危機を察知する『心のアンテナ』です。
では、あなたにとって一番の危機とはいったい何でしょうか。
それは自由を奪われることでしょう。
つまり『不自由』です。
『不自由』になってしまえば、命の危険が大きくなります。
だから私たちは、自由を奪われると大きな怒りや恐怖を感じます。
私たちは、『不自由』を最大の危機と判断するのです。
モラルユニットが活性し、不自由な考え方ばかりが先立ってしまう人は、自分で自分を『不自由』にしているということに他なりません。
そして、自分で自分の『扁桃体』を活性させてしまっているのです。
だから、 生きづらさをしずめるためには『モラルユニット』を真っ先にしずめる必要があります。
では、このモラルユニットをしずめるためには、いったいどうしたらいいのでしょうか?
次回は、その具体的な考え方についてご紹介します。
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
Brain with Soul現象 <目次>
1.生きづらさから脱け出す物語
2.意志と感情の源泉をさがして
3.濃さの違い
4.ネットワークの結果
5.内側から伸びる世界
6.意識の正体
7.何も決まっていない
8.あなたの意志のありか
9.生きづらい意識が生まれる仕組み
10.生きづらさ、その第二の源泉
11.生きづらい思考回路
12.精神
13.Brain with Soul現象
14.扁桃体が世界の性質を決める
15.扁桃体の本質
16.強烈な幸せ
17.心の空間
18.意識内世界と意識外世界
19.意識画素
20.意識の内容が決まる仕組み
21.『ものごころがつく』とは?
22.モラルユニット
23.モラルユニットをしずめる準備段階
24.しずめる?しずまる?
25.ニードユニット
26.ウォントユニット
27.ウォントユニットの宿命
28.クリアカットできない
29.今っぽいもの
30.時間とは?
31.信号
32.物理空間プログラム
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