この世界を知り、生きづらさから脱け出す
Brain with Soul現象
第4回
ネットワークの結果
今回は『意識』もふくめて、『世界=自分』という感覚についてくわしく見ていきましょう。
この『世界=自分』という言葉。
世界というものと、それを外側から見ている自分。
それが、イコールで結ばれている。
本来別々であるはずのものが、イコールで結ばれているわけです。
これが、どうも話をわかりにくくさせている原因かもしれません。
そこで、世界と自分の間に、別の言葉を入れてみたらどうでしょうか。
世界=それ、自分=それといえるような、世界と自分に共通の言葉です。
今回は、そのたとえに『ネットワーク』という言葉を入れてみようと思います。
つまり、『世界=ネットワーク=自分』ということです。
さらに今回は、そのネットワークを『テレビの放送網』で表現してみたいと思います。
テレビ放送では、よく全国同時に生放送をしていますよね。
画面に映像を映し出す。
そのテレビ画面の映像。
そこには、さまざまな要素が入っています。
出演者やセット、音楽やセリフ、画像の鮮明さや明るさ、色合いや音量などです。
この映像を映し出すのに必要なのが『テレビの放送網』というネットワークです。
そのネットワークの中には、 撮影スタジオやテレビ塔、スタッフや出演者、脚本家やカメラマン、各地方の技術者やアンテナなど、お互いに関係なさそうな人や施設で構成されています。
でも、そのどれか一つが欠けても、そのネットワークにはならない。
そのたった一つのネットワークの生み出した結果が、テレビ画面に映る映像というわけです。
この映像の「内容」を変えようと思ったら。
撮影スタジオにいる出演者を変えたり、台本を書きかえたり、セットを変えればいいわけです。
しかし、これはなかなか大変なことですよね。
また、画面の鮮明さや色合いという、映像の「状態」を変えようと思ったら。
自宅のアンテナや、テレビを調整すれば変えられます。
これは、比較的簡単にできるかもしれません。
ではその映像という言葉を、あなたの『意識』に置き換えてください。
あなたの『意識』は、ネットワークによって生み出されています。
宇宙、地球、外国、日本、人間、動物、植物、物質といった、『世界』というネットワークです。
だから、『意識』の「内容」を変えるためには、『世界』というネットワークの「内容」を変える必要があります。
これは、なかなか難しいことですよね。
しかし、『意識』の 「状態」 を変えたいのならば、自分の脳や体、職場や家という、身近なネットワークを調整すればできます。
つまり、身近な『世界』を調整すれば、その結果としてイヤでも『意識』が変わってしまうのです。
いかがでしょうか?
「世界=ネットワーク=自分」。
一度読んだだけではわかりにくいかもしれません。
ぜひ、何度も読んでみてください。
もちろん、今回も身近なものを使ったたとえ話です。
『世界=自分』を、完全に表現できているわけではありません。
また、ネットワークという、どこか『自分の外側』をイメージさせるような説明の仕方でもありました。
そこで次回は自分の内側、つまり意識の内側から『世界=自分』を実感してもらえるようなアプローチで説明してみたいと思います
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
Brain with Soul現象 <目次>
1.生きづらさから脱け出す物語
2.意志と感情の源泉をさがして
3.濃さの違い
4.ネットワークの結果
5.内側から伸びる世界
6.意識の正体
7.何も決まっていない
8.あなたの意志のありか
9.生きづらい意識が生まれる仕組み
10.生きづらさ、その第二の源泉
11.生きづらい思考回路
12.精神
13.Brain with Soul現象
14.扁桃体が世界の性質を決める
15.扁桃体の本質
16.強烈な幸せ
17.心の空間
18.意識内世界と意識外世界
19.意識画素
20.意識の内容が決まる仕組み
21.『ものごころがつく』とは?
22.モラルユニット
23.モラルユニットをしずめる準備段階
24.しずめる?しずまる?
25.ニードユニット
26.ウォントユニット
27.ウォントユニットの宿命
28.クリアカットできない
29.今っぽいもの
30.時間とは?
31.信号
32.物理空間プログラム
おかげ様でコラム数500本突破!