この世界を知り、生きづらさから脱け出す
Brain with Soul現象
第16回
強烈な幸せ
扁桃体が敏感な人が持つ『能力』とは、いったいどんな能力でしょうか?
それは『強烈な幸せを感じられる能力』です。
扁桃体が敏感ということは、感情の反射神経がいいということです。
そのため、人一倍苦しい思い、ツラい思いをしてきています。
さらに、扁桃体が敏感な人は、幼い頃に複雑な環境で育った可能性が高い。
そのため、感情移入する能力が非常に高くなっている場合が多いのです。
<参照記事>
扁桃体の反応速度や扁桃体の敏感度がいつ頃決まるのについて解説しています。
「生きづらい原因は脳の扁桃体?」
たとえば扁桃体が敏感な人は、映画や小説といった「作り話」であっても、そこに『強烈な現実感』を感じることができます。
これは、扁桃体が丈夫な人、複雑な環境を経験したことがない人にはやりたくてもできないことです。
まさに一つの大きな『能力』と言えるでしょう。
人生の複雑さ、孤独に生きる苦しさ、人間関係のはかなさ、人の心のあさましさ、この世界そのものの不条理さ・・・。
そういった、人生のネガティブな側面を、敏感にそしてとてもリアルに感じ取る『能力』をもっているのです。
ということは、日常的なささいな幸せを感じ取れるようになれば、そのささいな幸せがとても大きく感じられる。
すなわち『幸せの落差』によって、ほんの小さな幸せからでさえ、大きな幸せを感じられるようになる。
さらに、それだけでは済みません。
もし誰もが感動するような、あきらかに大きな幸せに遭遇したら・・・。
その幸せのインパクトは、はかり知れないほど大きくなる。
つまり、扁桃体が敏感な人しか味わえない、
『強烈な幸せ』
を感じることができるのです。
『強烈な幸せ』を味わえるのは、扁桃体が敏感な人だけの特権なのです。
これはよく耳にするような「すべてのものごとに感動できるようになる」とか「すべてのものを愛することができる」といった道徳的な能力とはまったく違います。
扁桃体が敏感な人のもつ『能力』とは、ネガティブな感情と幸せな感情との「落差」を味わえるということ。
それは、心のなかの移動距離が長いということ。
つまり『心の空間』を広く使えるということなのです。
せっかく扁桃体が敏感ならば、その『能力』を存分に生かしたい。『心の空間』を存分に飛び回りたい、あなたはそう思いませんか?
そこで次回はこの『心の空間』について、詳しくお話ししていきたいと思います。
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
Brain with Soul現象 <目次>
1.生きづらさから脱け出す物語
2.意志と感情の源泉をさがして
3.濃さの違い
4.ネットワークの結果
5.内側から伸びる世界
6.意識の正体
7.何も決まっていない
8.あなたの意志のありか
9.生きづらい意識が生まれる仕組み
10.生きづらさ、その第二の源泉
11.生きづらい思考回路
12.精神
13.Brain with Soul現象
14.扁桃体が世界の性質を決める
15.扁桃体の本質
16.強烈な幸せ
17.心の空間
18.意識内世界と意識外世界
19.意識画素
20.意識の内容が決まる仕組み
21.『ものごころがつく』とは?
22.モラルユニット
23.モラルユニットをしずめる準備段階
24.しずめる?しずまる?
25.ニードユニット
26.ウォントユニット
27.ウォントユニットの宿命
28.クリアカットできない
29.今っぽいもの
30.時間とは?
31.信号
32.物理空間プログラム
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