この世界を知り、生きづらさから脱け出す
Brain with Soul現象
第23回
モラルユニットをしずめる準備段階
『モラルユニット』をしずめるためには、どうしたらいいのでしょうか?
それにはまず準備が必要です。
その準備とは、『モラルユニット』が活性していることを自覚するということです。
つまり、「私は無自覚のうちに、ねばならない、こうあるべき、という考え方ばかりしている」ということに気づくということです。
言われてみれば当たり前のことですよね。
問題を自覚していなければ、その問題に対処することができません。
腕に針を刺されて痛いのなら、針にさされていることを自覚しなければ、針を抜けないのと同じことです。
だから、自分がどんなモラルにしばられているのかを考えてみる。
心の中をみつめて、できるだけ具体的にピックアップしてみる。
どんな「ねばならない」、どんな「こうあるべき」という考え方にしばられているのかに気づいていくことが大切なのです。
もちろん、その考え方は、自分自身にベッタリ張りついてしまっているものなので、なかなか気づきにくいかもしれません。
また『モラルユニット』が活性している方は、このようなときにも、
「私の中のモラルを正確に具体的に見つけねばならない!」
という感覚におちいって苦しくなってしまいがちです。
ですので、はじめはボンヤリとでもかまわない。
とにかく自分がなんらかのモラルにしばられていることを自覚するところからはじめてみましょう。
こうしてはじめて『モラルユニット』をしずめる第一歩が踏み出せたことになるのです。
ただ、ここで注意したいことがあります。
それは、自覚できたからといって、その考え方を無理やりしずめようとしないことです。
つまり、「ねばならない」「こうあるべき」という考えを方を、「もっと気楽に考えよう」「いい加減でもいいんだ」と無理やりコントロールしようとしないということが大切です。
自分の考え方を真正面からコントロールしようとすると、『不自由』を嫌う扁桃体が反発し、さらに苦しい感情が湧き上がってきてしまうことが多いからです。
つまり、モラルユニットを直接真正面からしずめようとすることは、逆効果にすらなってしまうのです。
<参照記事>
扁桃体はコントロールではなく「マネジメント」することが大切
「生きづらい原因は脳の扁桃体?」
そこで次回は、モラルユニットをしずめる第2段階。
どうすれば、せっかく自覚したモラルユニットの活性をしずめることができるのか?
その仕組みについて、お話しさせていただきたいと思います。
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶかつのり(信夫克紀)
Brain with Soul現象 <目次>
1.生きづらさから脱け出す物語
2.意志と感情の源泉をさがして
3.濃さの違い
4.ネットワークの結果
5.内側から伸びる世界
6.意識の正体
7.何も決まっていない
8.あなたの意志のありか
9.生きづらい意識が生まれる仕組み
10.生きづらさ、その第二の源泉
11.生きづらい思考回路
12.精神
13.Brain with Soul現象
14.扁桃体が世界の性質を決める
15.扁桃体の本質
16.強烈な幸せ
17.心の空間
18.意識内世界と意識外世界
19.意識画素
20.意識の内容が決まる仕組み
21.『ものごころがつく』とは?
22.モラルユニット
23.モラルユニットをしずめる準備段階
24.しずめる?しずまる?
25.ニードユニット
26.ウォントユニット
27.ウォントユニットの宿命
28.クリアカットできない
29.今っぽいもの
30.時間とは?
31.信号
32.物理空間プログラム
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