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超数派という新しい生き方

 

独自の生き方を表現した画像

 

植物が嫌いという病

 

第14回
両極を包み込んで成熟させる

 
前回私は、絶え間ない「葛藤」の連鎖こそが、ゆるぎない「納得」をもたらしてくれると述べさせていただきました。
 
しかし「葛藤」は、「実害を解消するための対処」とは違い、たとえ「納得」を得て打ちのめされ思い知らされたあとでも、その手を緩めてはいけません。
 
なぜなら、その「納得」は新たなるトライのはじまりでしかないからです。
 
私たちは、とことんまでやる、納得するまでやる、全力でやることで、「もうこれ以上、自分ではどうにもできない自分」というものに突き当たります。
 
これこそが自分の核を構成するものであり、どんなに力を加えようが変わりようのない「変えがたい自分」だと感じざるをえないものに出会うことができる。
 
それは自分のなかに、この世界における一つの「極」を見出したということです。
 
この世界の「極」には、必ず「対極」があります。
 
それは自分のなかで出会った「極」にも正反対の究極があるということ。
 
つまり自分のなかの「極」がハッキリと見えてくるということは、次に自分がなにと「葛藤」するべきなのか、その対象が明確に見えてくるということに他なりません。
 
「極」と「極」との「葛藤」は、表面的な「葛藤」とはまったく違います。
 
表面的な「葛藤」は、しょせん距離の近いもの同士での折り合いをつける相談ていどでしかないでしょう。
 
しかし「極」同士の「葛藤」は、その言葉のとおり果てと果てとのあいだで生じる問題。
 
自分を「深化」させるなかで見出したこの世界の究極と、その真逆に位置する究極とのあいだという、広大な思考空間でくり広げられる一大スペクタクルなのです。
 
それは、世界の浅い場所でおこなわれる表面的な「葛藤」のように、どちらかを選んでしまえば済むというわけにはいきません。
 
そうしてしまうには「極」同士の距離が離れ過ぎている。
 
だからこそ「極」なのです。
 
それゆえに「極」同士の「葛藤」には、どちらかを選ぶという考え方ではない新しい視点が必要になってきます。
 
それが、
 
「両極を包み込んで成熟させる」
 
という視点です。
 
どちらか一つではない。
 
両方をとるわけでもない。
 
容赦なく対極し合っているものを包み込むことによって、その両極が成熟し、別のなにかが生まれる。
 
その過程を生き抜き味わい尽くすことこそが、超数派として生きていくということそのものだと言えるでしょう。
 
自分のなかに「極」を見出した人は、「両極を包み込んで成熟させる」ことで、さらに自分の「深化」が進んでいくでいきます。
 
自分が深まるにつれ、新たに見出していく「極」とその「対極」の距離はより広いものとなり、それを足がかりにさらに内奥へと自分を「深化」させることができるようになるからです。
 
やがてその過程において、自分のなかで見出された「極」たちが、一つのまとまりをなしていることに気がつくでしょう。
 
そして自分自身が、「この世界の極の一つ」であることを自覚するのです。
 
その果てで私たちは、人生におけるかけがえのないある大切なものに出会うことができます。
 
「葛藤」をとことんまでやる、納得するまでやる、全力でやることで出会えるもの。
 
それと出会うために、そしてそれを生きるために自分は生まれてきたのだ。
 
そう思えるほどの宝物…。
 
その宝についてはまた後の章で、じっくり述べていきたいと思います。
 
私たちの周囲には、とくに「葛藤」する様子もなく、「変えがたい自分」について気軽に口にしている人がいますよね。
 
たとえば、
 
「それ無理。俺って、○○が苦手だから。」
 
「私って、○○がないとダメな人なの。」
 
と自分を早々に決めつけ、それをかんたんに相手に表明し、要求できる人たちです。
 
それはもちろん悪いことでもなんでもありませんが、そのような人たちは、ただ単に自己肯定感が強いだけで、自分のなかのやりたくない、これが欲しいという単純な欲求に従っているだけに過ぎません。
 
自分の「極」を見つけるという生き方とはまったく別のものです。
 
「葛藤」のない自己像はとてももろいものです。
 
いずれ強く「葛藤」せざるをえない場面にでくわしたときに、「納得」という裏打ちのない自己肯定感では支えきれずに、その虚像はボロボロと崩れ落ちてしまうでしょう。
 
絶え間ない「葛藤」の連鎖と、そこから生み出された実践のくり返し。
 
それによって、私たちは自分の「極」を見出し、やがては自分が「極」そのものとなり、疑いようのない深い受容と、強固な自己像を得ることができるのです。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
 

 
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