「得る」より「手放す」で楽になる

 

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人生のダイエット

 

第5回
しつこい『性欲』を抑える方法

 
しつこい『性欲』を抑える具体的な方法。

それは「あるもの」を見つけ出すことです。

その「あるもの」とは人それぞれ違います。

これからご紹介する例は、あくまでも一人の男性の例ですので、どうぞ最後までお読みいただき、

「自分にとって、それは何なのだろう?」

とあなた自身に当てはめて考えてみてくださいね。

たとえば、自分の強い「性欲」に悩んでいる五十代の男性がいます。
 
その男性は、毎日欠かさず自慰行為をしているのに、いっこうに「性欲」がおさまってくれないことに悩んでいます。
 
年齢も年齢なので、自分の「性欲」は異常だと感じています。
 
しかも、自慰行為をした直後にもかかわらず、またすぐに「性欲」がわいてくる。
 
かといって、連続でできるほどの精力はなく、そのせいで、いつも頭の中がゴチャゴチャして苦しくなっていたのです。
 
結婚もしているので、ときおり妻とセックスもしますが、そのときも同様に、精力的には一度すれば充分で、何度も何度も妻に求めるようなことはありません。
 
にもかかわらず、やはり「性欲」はおさまってくれない。
 
すぐにセックスがしたくてたまらなくなるのです。
 
もうできないのに、欲求だけは押し寄せてくる。
 
これは、かなり苦しい状態だと言えるでしょう。
 
なんとかして、このしつこい「性欲」を抑える方法はないか?
 
ここで、前回にならって、欲望を分解していくとどうなるでしょうか?
 
この男性の「性欲」という欲望を分解してみると、それがもともと言われている性欲、

 
つまり、射精をすればおさまる本来の男性全般の欲望ではないことは、すぐにわかるでしょう。
 
この男性の「性欲」は、射精がもたらす快楽を求めているわけではないのです。
 
では、いったいどの点に、セックスの魅力を感じているのか。
 
セックスをはじめる前から、終わったあとまで、念入りに自分の感情を振り返ってみる。
 
そのように、自分の「性欲」を疑っていったこの男性は、あるときふと自分という存在が、
 
「女性に受け入れられる瞬間」
 
を求めているということに気がつきました。
 
この男性は、もともと、とても引っ込み思案でした。
 
何をするにも、
 
「拒まれるのが怖い」
 
と感じてしまう男性は、女性にもなかなか積極的にアプローチすることができなかった。
 
そのような中で、はじめて女性と深い関係になり、セックスもしました。
 
そして、はじめて女性が自らの裸を自分に見せてくれたとき、そしてその体の細部にまで触れさせてくれ、自分を強く抱きしめてくれたとき、まるで目の前にあった厚い壁がくずれ、その女性が、
 
「自分のすべて」
 
をも受け入れてくれたような、この上ない幸せを感じたのです。
 
それは、よろこびや、安堵感、達成感などがからみ合った、強烈な、
 
「幸福感」
 
でした。
 
その「幸福感」は、まるでスポンジに水が染み込むように、引っ込み思案で傷ついてきた自分の心にジュワーッ染み込んで、その傷を優しく癒してくれたのです。
 
以来、この男性は、女性とセックスをしたいと強く積極的に求めるようになりました。
 
その結果、女性との交流は増え、実際にセックスできる機会も増えていきました。

そして、自分を受け入れてくれているという証明を求めるかのように、セックスの内容は、フェティシズムを強めていきました。
 
やがて周囲の友人からは、男性をうらやむ声さえ聴こえてきました。
 
それまで引っ込み思案で友人たちをうらやむ側にいた男性は、その周囲の声に押されるように女性とセックスを重ね、そこに「優越感」という快感も感じるようになっていきました。
 
しかしそれらの快感は、一般的に言われる性欲ではなく、この男性特有の「性欲」、いえ、「幸福欲」であり「優越欲」だったと言えるでしょう。
 
この男性特有の「性欲」が、一人でおこなう自慰行為、そして受け入れてくれることが当たり前になっている妻との関係によって満されないのは、当然のことだったと言えるかもしれません。
 
もっと正確に言えば、自慰行為や妻とのセックスで、本来の意味での性欲は満たされています。
 
しかしこの男性が、
 
「性欲」
 
だと感じているものは満たされない。
 
この男性は、セックスがしたかったわけではなく、
 
「心の傷」
 
を癒したかっただけなのです。
 
このように欲望の正体をしっかり見つけ出すことができれば、その欲望は、よりしずまりやすくなっていくでしょう。
 
それは前に述べたように、欲望をより正確に客観視できるようになるからです。
 
自分の欲望を客観視し、冷静になることができれば、しつこい「性欲」を抑える方法もいろいろと見えてきます。
 
この男性で言えば、まず自分の「心の傷」を癒すためには、いくら自慰行為をしてもおさまらないということが見えてくるでしょう。
 
そして、「心の傷」を癒すために自分とセックスをしてくれる女性を次々と見つけ出すということも現実的ではなく、またそれだけの精力もないということも認めざるをえなくなるでしょう。
 
すると、何か他の方法を見つけなければならない。
 
自分にとって「心の傷」を癒したいという欲望を満たすことがどうしても必要なのだ感じたら、今までとは違うやり方で、その欲望を満たしてあげる手段を考えなければならない。
 
そのような現実的な対応をとることができるようになってきます。
 
これは、前回の「食欲」のたとえでも同じです。
 
「安らぎを得たい」という欲望を満たすために、深夜の暴食以外にどんな方法があるのか。
 
自分が安らぎを得るためには、実際にいったい何ができるのか。
 
そのように考えていくことで、
 
「欲望の正体」
 
を満たしてあげることができるでしょう。
 
もちろん物欲であっても、自己顕示欲であっても、欲望であればかわりはありません。
 
激しい欲望とは、激しく渦を巻いている、
 
頭の中のゴチャゴチャ
 
が発しているSOSサイン。
 
「私は、本当はこれを望んでいるんだ」という、自分自身の切実な叫び声である可能性が高いのです。
 
その叫び声をしっかりとキャッチする。
 
そしてその声の求めに応じた適切な対応を実際にとってあげる。
 
それが必然的に、欲望のダイエットするを進めることになっていくのです。
 
●人生のダイエットその3
『欲望の正体』が発する叫び声を聴いてあげよう。
 
Brain with Soul代表
信夫克紀(しのぶ かつのり)
 

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