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更新日:2020年2月24日

正社員になることは本当に「安定」なのか?

 

正社員になることは本当に「安定」なのか?

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脱世間起業への道

 

第1回
正社員になることは本当に「安定」なのか? 

 

┃正社員にも、かなりのリスクがある

 
生活を安定させるためには正社員になる。
 
これが日本では常識となっていますよね。
 
たしかに、一度正社員として採用されれば、よほど不真面目な仕事ぶりではないかぎり、毎月決まった額の給料が支払われる。
 
これ以上の安定はないように思えます。
 
だから、なんとしてでも正社員を目指そうと考えている方も多いですよね。
 
でも、じつはそこまで正社員にこだわらなくてもいい時代が来ています。
 
そもそも、私たちがイメージしているほど正社員は「安定」しているとはかぎらないようです。
 
東京商工リサーチの調査によると、2017年に倒産した企業の平均寿命は23年。
 
そのなかには業歴30年以上のベテラン企業も多く含まれていました。
 
つまり、正社員をして勤めていても、よほど運がよくないかぎり、勤め先の会社が倒産してしまうことがあるということです。
 
さらに、その勤め先がいわゆる「ベンチャー企業」の場合。
 
30年どころか、10年後に存続している確率ですら6%ていどしかありません。
 
また、なんとか倒産をまぬがれたとしても、正社員には「リストラ」というリスクがあります。
 
これは、大企業の正社員であってもまったく安心できません。
 
絶対的な「安定」を誇っていたメガバンクですら、仕事のAI化もあり、なんと4万人近いリストラがおこなわれる計画になっています。
 
上場企業においても、2019年では36社がリストラを実施。
 
これは前年の3倍の数字。
 
合計で1万人以上の人員を削減しています。
 
このような事実を見るかぎり、すべての正社員が「安定」しているわけではない。
 
正社員が安定しているのではなく、正社員の「ほんのごく一部の人」が「今のところ」安定しているに過ぎないのです。
 
 

┃10年後に差が出てくるというけれど・・

 
また、正社員の「安定」としてよく耳にするのが「10年後に差が出る」というもの。
 
10年経ったときに、正社員をつづけていた人の方が収入が「安定」して維持されているという、まことしやかな噂があります。
 
たしかに、非正規雇用の人よりは基本給が高い傾向がありますし、昇給もしやすい仕組みもあるでしょう。
 
しかし、よく考えてみてください。
 
もしその噂が本当だとしても。
 
10年後、日本の社会は今のままだと思いますか?
 
じっさいに、今より10年「前」のことを考えてみましょう。
 
10年前、Youtuberなんていましたか?
 
スマホをみんながもっていましたか?
 
AIなんて言葉が日々使われていましたか?
 
LINEやSNSがこんなに流行っていましたか?
 
ビデオゲームがオリンピック競技にありましたか?
 
HuluやNETFLIXで映画を見ていましたか?
 
メルカリ、ストアカ、ココナラなんて使っていましたか?
 
10年前は、まだみんなガラケーをもって、CDを聴き、映画はレンタルビデオ屋さんで借りていました。
 
そして、物を売りたければお店を出したりECショップを運営せねばならず、本を書きたければ出版社に企画書を売り込まなければいけなかった。
 
ミュージシャンになりたければレコード会社にデモを売り込んで、セミナー講師になりたければ有名ブロガーになって知名度を上げなければならなかった。
 
カウンセラーになりたければオフィスを借りなければならず、ヨガ教室を開きたければ広いスタジオが必要だった。
 
それが今や、誰でもかんたんに物を売って、電子書籍を出して、音楽を配信して、セミナーを生中継できるようになった。
 
カウンセリングはオンラインでできるようになり、ヨガはオンデマンド動画で教えられるようになった。
 
しかも、どれも全世界に向けて。
 
ここまでの変化が起きているなかで、10年後も果たして社会は今と変わらないままなのでしょうか?
 
そんなわけはないですよね。
 
10年後、今の私たちには想像のつかないくらい社会は変わっている。
 
「正社員になると10年後に差が出る」なんて話も、ごくごくわずかな人にしか当てはまらない夢物語なのです。
 
 

┃「起業はリスクが高い」は間違い

 
正社員が安定していないのなら、当然「起業」という選択肢も出てきますよね。
 
ただ、起業はとにかく「リスクが高い」というイメージがあるのではないでしょうか。
 
「もし倒産したら・・・」と思うと、とてもではないが自分には手が出せないと思っておられる方も多いようです。
 
たしかに、「倒産」は大きなリスクだと思えますよね。
 
でも、そのような起業のイメージは、もはや前世代の起業のイメージだと言っていいでしょう。
 
つまり「会社を設立して、その仕事だけでしっかり稼いで生計をたてる」といったイメージですね。
 
もうそのイメージ、捨てちゃいましょう。
 
ハッキリ申し上げて「過去の遺物」です。
 
バブルのころの、肩から背負っていた巨大なケータイ電話みたいなもの。
 
起業を大きくとらえすぎです。
 
今は、スマホを使った「個人間取引」がかんたんにできます。
 
たとえば、家にある古い机や、もらったけれど結局使わなかったコーヒーメーカーなどを、かんたんに売って利益をあげることができます。
 
これでも充分に「起業」だということ。
 
そういう時代になったんです。
 
どこかに勤めながら「起業」することだって、かんたんにできる。
 
だから、「倒産」のリスクがあるスタイルで起業をするのは、もうだいぶ古いタイプの起業だと言えるでしょう。
 
そもそも「倒産」は、お金を借りたり、物を仕入れるから発生します。
 
であれば、お金を借りたり、仕入れをせずに起業すればいい。
 
ノーリスクで、まずは小さくはじめればいいのです。
 
そして、スマホがみんなの手にわたり「個人間取引」が当たり前になった今、それが可能な時代が来たのです。
 
本当にラッキーな時代に私たちは生きています。
 
私が主宰している「脱世間起業塾」でも、その基本は「お金を借りないこと」。
 
そして「仕入れをしないこと」です。
 
だから、脱世間起業は倒産のしようがないのです。
 
 

┃正社員と起業の大差がない時代

 
現在、多くの会社が「リモートワーク」を取り入れはじめています。
 
リモートワークとは、社員の人がそれぞれの自宅で仕事をする勤務スタイルですね。
 
リモートワークがはじまったことで、わざわざ会社に出勤することに意味があるのかさえも疑わしくなってきました。
 

 
じっさい、私の妻の会社もリモートワークを導入しています。
 
そして、まったくなんの問題もなく仕事をすることができています。
 
そして通勤時間が減り、よけいな会話や会議が減った分、今まで以上に効率的に仕事がはかどっているようです。
 
はたから見ていると、ハッキリ言って起業しているのと変わりません(笑)
 
ただ大きく違うのは、起業の場合、やればやっただけその成果が直接自分に報酬として返ってくるということ。
 
また、いくつも起業していれば、平行してたくさんの仕事ができるという点もあるでしょう。
 
正社員をしていたら、たとえリモートワークでも、その時間を使って他の会社の仕事をするわけにはいかないですからね(苦笑)
 
もちろん、大企業に正社員として勤めなければできない仕事というのもまだまだあります。
 
企業の一員として仕事をするからこそ、よろこびを分かち合える仕事もあるでしょう。
 
ただ「安定」という面だけで見てみれば。
 
正社員と起業に大差がない時代が来ている。
 
むしろ起業をした方が、生活を「安定」させやすい時代がきているのかもしれない。
 
それが現実なのです。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
 

参照データ

東京商工リサーチ『2017年「業歴30年以上の『老舗』企業倒産」調査』
日経ビジネス電子版『「創業20年後の生存率0.3%」を乗り越えるには』
現代ビジネス『メガバンクの「大リストラ計画」で余った人材はどこへ行くのか』
東京商工リサーチ『2019年(1-11月) 上場企業「早期・希望退職」実施状況』
 

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