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自己顕示欲が強いのは劣等感があるから 

 

しない努力をアピールする女性の画像

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しない努力

 
第9回

自己顕示しない努力

 

┃なぜ自己顕示欲が強くなってしまうのか?

 
自己顕示欲が強い人は、ついつい見栄を張ってしまいます。
 
また、自慢をしたり、自分がいかにすごいのかをアピールしてしまう。
 
そのために人間関係を悪化させてしまったり、敵をつくってしまったり、信用を失ってしまうことすらあります。
 
なんとか自己顕示欲をおさえたいと思うけど、気がつくとまた自己顕示してしまっている…。
 
とても自信がある人間かのように振るまってしまうのです。
 
しかし自己顕示をすると、その態度とは反対に、見事なまでに自信がなくなっていきます。
 
なぜでしょうか?
 
それは、自己顕示してしまう動機が「劣等感」だからです。
 
自分が人より劣っている点を、自分でもわかっている。
 
それがバレないようにするために、自己顕示欲を強めて自分で自分を「防衛」する。
 
私たち人間は、行動すればするほど、その行動の「動機」を強めていく性質を持っています。
 
(参照:「自信はつけるものではなく出てくるもの - 迎合しない努力」)
 
つまり、自己顕示をすればするほど「動機」である劣等感が強くなっていくということ。
 
その結果、どんどん自信がなくなっていき、さらに自己顕示欲が強くなっていくという悪循環にハマっていくのです。
 
 

┃人より劣っていることは悪いこと?

 
ではそもそもなぜ私たちは、自己顕示で防衛してまで、人より劣っていることを隠そうとするのでしょうか?
 
それは「 人より劣っていることが悪いことだ」という価値観をもっているから。
 
悪いことなので、隠そうとしてしまうわけです。
 
つまりこの価値観を書きかえることができれば、自己顕示欲が薄れていき、劣等感を強める負のループから自然と脱け出せるわけです。
 
じっさいのところ、よく考えてみれば、人より劣っている性質をもっているからといって、それがいいか悪いかの判断なんて、誰にもつきませんよね。
 
生まれつきもっている性質の場合も多いですし、本人に責任がないことがほとどんです。
 
たとえ本人の努力が足りないことが原因だとしても、努力することが苦手な性質がそなわっているのは、その人の責任ではありません。
 
また、そもそも人より劣っていると感じていること自体が勘違いで、じつは人からうらやましがられているという場合もあります。
 
だから、人より劣っていることが悪いと感じることは、理にかなっていない場合が多いのです。
 
とは言え、「はい、私は人より劣っていてもぜんぜん平気です」と、心の底から思えるものではありませんよね。
 
この価値観を書きかえるのはかんたんではないことは、あなたも身に染みて感じておられるのではないでしょうか。
 
しかし、この価値観を書きかえなければ自己顕示の動機である「劣等感」はあなたの心に強く居座ってしまう…。
 
堂々めぐりです。
 
なにか手立てはないのでしょうか?
 
もちろんあります。
 
それは「自己顕示しない努力」です。
 
無理やり価値観を書きかえようと「する」努力を重ねることは、かなりのストレスがかかります。
 
しかも、そうかんたんにできることではありません。
 
その結果、価値観を書きかえられない自分を責めることになり、さらに自信をなくしていくことになりかねません。
 
だから、「人より劣っていることは悪いことだ」という価値観を書きかえるには、その価値観を強める行動を「しない」努力をする。
 
つまり「自己顕示しない努力」をすればいいのです。
 
 

┃自己顕示しない努力で劣等感がなくなっていく仕組み

 
自己顕示をやめる方法が、自己顕示しないことだというのは、だいぶムジュンしている感じがしますよね。
 
ただ、自己顕示しないことで劣等感がなくなっていき、自己顕示欲が薄れていくのだということが、あらかじめわかっていたらどうでしょうか?
 
自己顕示しないでみようと思えるのではないでしょうか。
 
ぜひじっさいに「自己顕示しない努力」を試してみてください。
 
あなたが人との関係のなかで自己顕示をしないことに成功したとき。
 
どこかホッとしたような、自分で自分を許せたような、温かい安心感を得られると思います。
 
その心地よさをじっくりと味わってみてください。
 
寝る前にも、もう一度その感覚を思い出すようにしてみてください。
 
その感覚が、あなたのなかに定着していくはずです。
 
やがて「人より劣っていることは悪いことだ」という価値観が薄れていき、自己顕示欲が根本から弱まっていくでしょう。
 
私たちの、心のなかにはコップがあります。
 
コップには水がたっぷり入っていて、底にはコインが沈んでいます。
 
水には、たくさんの「劣等感」が含まれています。
 
自己顕示をしなければ、コップのなかの水はどんどんと減って、コップの底のコイン(自信)が顔を出します。
 
なにかとくべつな「する努力」をしなくても、自己顕示をしないだけで、自然と劣等感は薄れ、自分の奥底にある自信が出てくるのです。
 
わざわざ恐いことに立ち向かったり、不安な気持ちを無理やり前向きにしたり、劣っている点を隠そうとする必要はありません。
 
迎合しない努力攻撃しない努力、そして自己顕示しない努力。
 
この三つの「しない努力」で、あなたの中の「恐怖」と「不安」と「劣等感」がみるみる薄れていきます。
 
そして、あなたの毎日の生活が「静かな自信」で満たされていくことを実感していただけると思います。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)

 

 
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