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ネガティブな感情に振りまわされない方法

 

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しない努力

 
第3回

自分のせいにしない努力

 

┃ネガティブな感情が湧いてくる原因

 
あらかじめ書いておきますと、これからご紹介する内容は、
 
「自分のせいにしない!人のせいにしよう!」
 
という無責任なお話ではありません。
 
あなたは、次のようなことでお悩みになることはありませんか?
 
「なぜこんなことくらいで腹がたつのだろう…。」
 
「この程度で恐がるなんて我ながら情けない・・・。」
 
「このくらいで落ち込むなんて自分が嫌になる…。」
 
「どうしてこんなに悲しくなってしまうのだろう…。」
 
ネガティブな感情に振りまわされて、そんな自分を責めてしまう。
 
誰だってありますよね。
 
だから、なんとかネガティブな感情がわいてこないようにして、笑顔でさわやかな気分でいられる努力を重ねる。
 
でもうまくいかずに、すぐネガティブな感情がわいてくる。
 
そこでさらに努力する。
 
うまくいかない。
 
もっと努力する。
 
やっぱりうまくいかない。
 
そして自分がイヤになり、自分を責めてしまう…。
 
このような悪循環は、そもそもネガティブな感情がわいてきたことを「自分のせい」にしているから起きています。
 
ここで言う「自分」とは、自分の「意志」のことです。
 
つまり、「なぜ私の意志はこんなにもネガティブにものごとをとらえてしまうのだ」と、自分を責めているわけです。
 
でも、よく考えてみてください。
 
あなたの心にネガティブな感情がわいてくるのは、本当に自分の「意志」のせいなのでしょうか?
 
 

┃ネガティブな感情は意志とは無関係

 
感情を自分の意志でコントロールできるものだという前提で努力すると苦しくなってしまいます。
 
たしかに私たちは、怒りや恐怖を自分の意志でしずめていくこともできます。
 
でもそれは感情が「起きたあと」のお話ですよね。
 
最初に感情が起きるのは「生理現象」です。
 
針を腕にさされたら「痛い!」と感じるのと同じです。
 
「痛い!」と感じたあとに「痛がらないようにする」ことはできますが、「痛い!」と感じること自体は避けようがありません。
 
怒りや恐怖、落ち込みや悲しみも同じで、そう感じてしまうこと自体は「生理現象」なのですから避けようがありませんよね。
 
参照:「感情に飲み込まれない方法」

私たち人間は、ついつい自分の「意志」が発生する順番をくり上げてしまいがちです。
 
つまり、
 
1.なにかを知覚する
↓ 
 2.どう感じるか意志で決める

 3.感情がわく
 
という順番で感情が発生すると考えがちではないでしょうか。
 
でもじっさいは、
 
1.なにかを知覚する
↓ 
 2.感情がわく

 3.意志で決める
 
という順番で発生していますよね。
 
「知覚」だけではなく「感情」までが自然現象です。
 
つまり、感情の発生は自分の「意志」とは無関係だといういうことです。
 
だから、起きてしまった感情に対して、「どうしてこんなことくらいで・・・」と自分のせいにするのは、もうやめにしませんか?
 
「自分のせいにしない努力」をしていきましょう。
 
 

┃人のせいにしてもなにも解決しない

 
でも、冒頭に書かせていただいたとおり、人のせいにしてもなにも解決しないですよね。
 
怒りや恐怖などのネガティブな感情を、自分のせいにせず、人のせいにばかりしていたら、ただの「イヤなヤツ」に過ぎません。
 
よけいなトラブルが増えてしまうだけでしょう。
 
では、いったいなんのせいにすればいいのでしょうか?
 
「人体の構造のせい」にしてください。
 
自分の意志のせいではなく、人間の体がおこした生理現象のせいなのだと考えるクセをつけていきましょう。
 
怒りや恐怖、落ち込みや悲しみといったネガティブな感情は、脳の大脳辺縁系というところにある「扁桃体」が、目の前のできごとを不快だと判断したからおきています。
 
その扁桃体の敏感度は、人それぞれ。
 
敏感肌と同じように、その人のそなわった変えられない性質なのです。
 
参照:「扁桃体が世界の性質を決める」
 
もちろんこの事実は、自分だけではなく、他の人にも当てはまりますよね。
 
怒りっぽい人、恐がりな人、落ち込みやすい人、悲しみやすい人、みんなそういう扁桃体なのです。
 
本人の「意志」で、やりたくてやっている訳ではありません。
 
そう相手を思いやるクセをつけると、相手の感情に振りまわされずに済むようになるかもしれません。
 
つまり、相手のせいにしないで「人体の構造のせい」にするわけです。
 
では、私たちは扁桃体がおこすネガティブな感情に対してなにもできないのでしょうか?
 
あきらめるしかないのでしょうか?
 
そんなことはありません。
 
私たちは、「起きたあとの感情」に対しては、意志のチカラで対処することができますよね。
 
扁桃体の活動に、意志の力で介入できることが研究でもわかってきています。
 
また扁桃体が反応しにくい環境づくりや、脳の状態を保っておくこともできます。
 
参考文献:「生きづらさから脱け出す実践法」
 
つまり、心と体と環境の「三理一体」で扁桃体をいたわってあげるのです。
 
そのうえで「自分のせいにしない努力」にチャレンジして、自分を責める悪循環から脱け出していきましょう。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶかつのり(信夫克紀)
 


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