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人に嫌われる根本的な原因

 

嫌われてよかった第8回人に嫌われる根本的な原因

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嫌われてよかった

 

第8回
人に嫌われる根本的な原因

 
前回までに「嫌われ上手」な人が、ますます人に嫌われてしまう悪循環にハマる原因について見てきました。
 
今回は、その悪循環におちいる前に、そもそもなぜ「嫌われ上手」な人が、人に嫌われる行動をとりはじめたのかという原点について見ていきたいと思います。
 
言うなれば、
 
「なぜ、人に嫌われるのか?」
 
という根本的な原因を探っていきます。
 
もちろんその原因は、さまざまなものが考えられます。
 
しかし「嫌われ上手」という点にしぼって言えば、もっとも大きな原因は、その人が常に「危険」を感じているためだと言えるでしょう。
 
つまり、
 
「安全」
 
を求めている。
 
「安全」を求めすぎて、人に嫌われてしまうのです。
 
いったいどういうことでしょうか?
 
私たち人間は、意識せずに放っておいても「生きよう」とする、まさに「生き物」です。
 
心臓を動かし、呼吸をし、胃腸を動かして、生きるのに必要な行動をとりつづけます。
 
その生きるために欠かせない重要なもの、それが身の「安全」です。
 
自分の命がおびやかされれば生きることができませんので、私たちはごく自然に「安全」を強く求め、「危険」を排除しようとするのです。
 
「危険」を排除し「安全」な状態を確保するためには、他人より優れることや他人に好意を示し友好な関係を築くことが必要です。
 
それによって、食料や住まいを確保しやすくなるわけです。
 
にもかかわらず、もし常に自分が「危険」な状態にいると感じていたらどうなるでしょうか?
 
その危機感に耐えられず、なんとかして「安全」を得るために、常に人よりも優れようと必死になり、これでもかと人に好意を示すようになるでしょう。
 
そして先に紹介した、嫌われ上手の7つのタイプの行動を常にとって「安全」を確保しようとするのです。
 
常に人より優位な立場を確保するためには、他人に対する先制攻撃や迎撃、闇討ちをくり返し、嘲笑したり、あら探しをしたり、茶化したりするでしょう。
 
そしてネチネチとからんでは、何年も前のことで相手を責め立てたり、恩を着せようとするかもしれません。
 
また、「なによ!」と激しくヒステリーを起こしたり、「おぅ、おぅ」と脅すことで、相手との立場を一瞬で逆転しようとするでしょう。
 
そのように直接相手に何かをしかけることができない人は、人より優れているように「見せよう」として自己顕示ばかりするようになるかもしれません。
 
さらに、常に人と友好的であろうとすれば、相手に好意があるように必要以上に大げさに褒めたり感謝するようになるかもしれませんし、なんとか相手の気を引こうと、うじうじとしてばかりいるかもしれません。
 
そして、自分の頼れる味方をつくろうとして、やたらと親しくしようとすることもあるでしょう。
 
このようにみずからの「安全」を確保しようとするがあまり、知らず知らずのうちに、
 
「人に嫌われる行動」
 
を身につけてしまうのです。
 
そして自分が「危険」だと感じていればいるほどその「人に嫌われる行動」をとる傾向と威力は強くなっていくのです。
 
そのような「人に嫌われる行動」をとり、「安全」を無事に確保したときに、その人は成功の証として、ある感覚を得ることができます。
 
それは、優越感や安堵感という快感。
 
「安心」と言いかえてもいいかもしれません。
 
この「安心」という快感が原動力となり、その人なりの「人に嫌われる行動」が、行動の癖として固まっていくのです。
 
たとえば、攻撃して相手をおとしてめることに成功したら、その「安心」が癖になっていきます。
 
ヒステリーを起こし一瞬で立場を逆転できたら、その「安心」が癖になっていき、
 
うじうじと相手の気を引くことで仲間や同情、手助けを得られたなら、その「安心」が行動の癖になっていくのです。
 
もちろん恨みを晴らすために、そのような行動をとるときもありますし、単に競争好きで好戦的な性格の人というのもいるでしょう。
 
ただしその場合は、一時的に嫌われたり、競争相手から敵視されるだけであって、その後「嫌われ上手」に発展していく可能性は非常に低いでしょう。
 
嫌われ上手」になる人の、もともとの「人に嫌われる行動」は、「安全」を確保したことによる、「安心」という快感が原動力となっていることが多いのです。
 
そのため「人に嫌われる行動」には、自分の信念や好き嫌いという、自分の「軸」とも言えるものが含まれていません。
 
つまり、その行動が通用しないとわかると、簡単に態度を変えたり、言い訳をしてしまうのです。
 
怒っていたはずなのに、それが通用しないとわかった途端に突然迎合しはじめたり、意見を否定されたら、なぜその意見を言ったのかと延々と弁明することに終始したり。
 
そのようなどこかハッキリしない姿勢で行動してしまうため、そのあやふやな態度が、相手からより嫌われる理由にもなってしまうのです。
 
ではなぜ、「人に嫌われる行動」をとる人は、自分が常に「危険」な状態にいると思うようになってしまったのでしょう。
 
今の日本、日常的な生活において、それほどまでに「危険」な状況にいつづけることはないでしょう。
 
にもかかわらず、「安全」を激しく求めるまでに、「現在自分は危険な状況にいる」と感じてしまうのはなぜなのでしょうか?
 
それは、脳の扁桃体が敏感なのかもしれません。
 
詳しい説明は、Brain with Soul現象思考のアミダくじ書き換え法に譲りますが、自分にとっての快や不快を判断する、
 
「心のアンテナ」
 
の感度が高いことによって、「現在自分は危険な状況にいる」と感じやすくなっている可能性があります。
 
また幼少の頃から、「現在自分は危険な状況にいる」という感覚が、育まれてしまったのかもしれません。
 
それを育んだのは、家庭での虐待経験かもしれませんし、学校でのいじめ体験かもしれません。
 
また親や教師からの教えかもしれませんし、テレビや雑誌といったメディアの影響かもしれません。
 
その原因は人それぞれであり、さらにいろいろな原因が複雑に絡み合っていることが考えらるでしょう。
 
それらの原因が、常に「危険」を感じさせ、「安心」を求めるようにその人に強迫し、「人に嫌われる行動」をとらせるように仕向けていきます。
 
そして実際に、人に嫌われることが多くなり、その状況を改善しようとして、反対に「嫌われ上手」になっていってしまうのです。
 
そんな切なすぎる悪循環、もうそろそろ終わりにしてもいいのではないでしょうか。
 
嫌われ上手には、嫌われ上手ならではの、嫌われ上手にしか生きれらない、濃密で充実した生き方がある。
 
嫌われてよかった」と思える豊かな生き方があるのですから。
 
そこで次回はいよいよ、「嫌われ上手」だからこそ得られる、人生の具体的なメリットについてご紹介します。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
信夫克紀(しのぶ かつのり)
 


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