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更新日:2021年4月9日

アダルトチルドレンが承認欲求をなくす方法

 

アダルトチルドレンが承認欲求をなくす方法

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アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法

 

第33回
アダルトチルドレンが承認欲求をなくす方法

 

┃アダルトチルドレンは承認欲求が強い

 
アダルトチルドレンは、承認欲求が強いと言われています。
 
たとえば、
 
・人からの評価をやたらと気にする
 
・同意を求める話し方ばかりする
 
・過去の栄光を何度も口にする
 
・自分の不幸話を初対面の人にもする
 
・責任職に任命されると張りきる
 
・かっこいい肩書や役職にこだわる
 
・有名人と知り合いだと自慢する
 
・ブランド品をこれみよがしに身につける
 
・見栄えの良さで趣味を選ぶ
 
・難しそうな本を持ち歩く
 
・インスタ映えする写真ばかり撮る
 
・やせてるのに太ってるとやたら言う
 
・格闘技を習っているとチョイチョイ言う
 
・とにかく褒めて欲しがり、称賛してもらいたがる
 
このように、自分の意見や行動の正しさ、そして自分がいかに価値のある優秀な人物であるかを、承認してもらおうとするのです。
 
ただ、ここまでならよく見かけるタイプですよね。
 
アダルトチルドレンの承認欲求は、次元が違います。
 
承認されなければ生きてはいけない。
 
承認されることだけを目的にしてしまう。
 
承認されるために自分を犠牲にしてしまう。
 
そして承認されると天にも昇るよろこびに満たされる。
 
反対に、承認されなければ人生が破壊されるほどの悲しみや怒りに包まれる。
 
そんな「切迫した承認欲求」なのです。
 
まさに「承認されるために生きている」といっても言い過ぎではない。
 
それがアダルトチルドレンの承認欲求の特徴です。
 
 

┃いろいろな方法を試してみるけど効果がない

 
アダルトチルドレンは「切迫した承認欲求」をもっています。
 
当然苦しいので、世間で言われている「承認欲求をなくす方法」をいろいろと試してみます。
 
たとえば、
 
・承認されたい気もちを活かす
 
・嫌われる勇気をもつ
 
・人ではなく自分がいいと思ったことをやる
 
・承認欲求がいかに意味がないかを確認する
 
などなど。
 
しかし、どれも効果がない。
 
少し楽にはなるけれど、気がつくといつものとおり「切迫した承認欲求」に追い立てられてしまうのです。
 
ではなぜ、世間の「承認欲求をなくす方法」は効果がないのでしょうか。
 
それは、その方法のほとんどが「承認欲求をバリバリに満たしている人」が発信しているものが多いからです。
 
Youtuberとして活躍していたり、研究結果を評価されていたり、自分の承認欲求をバリバリに満たしたうえで、その方法をすすめている。
 
成果をあげ、一目置かれ、そのうえで残ったわずかな承認欲求に対処する方法。
 
それが世間の「承認欲求をなくす方法」。
 
なので、アダルトチルドレンの「切迫した承認欲求」には効果がないのです。


でもそれ以外に、世間の「承認欲求をなくす方法」が効果がない大きな要因があります。
 
じつは、ある重大な「勘違い」をしているのです。
 
その「勘違い」のために、世間の「承認欲求をなくす方法」は、アダルトチルドレンに効果をもたらさないのです。
 
 

┃アダルトチルドレンの承認欲求の正体

 
重大な「勘違い」をしているために、世間の「承認欲求をなくす方法」は「切迫した承認欲求」に歯が立ちません。
 
では、その重大な「勘違い」とはいったいなんなのでしょうか?
 
それは、アダルトチルドレンの「切迫した承認欲求」は、じつは「承認欲求」でなないということ。
 
じつは、アダルトチルドレンの承認欲求は仮面をかぶった別の欲求。
 
その正体は「安全への欲求」なのです。


もともと承認欲求とは、心理学者アブラハム・マズローの主著「人間性の心理学」で示された5つの欲求の一つですよね。
 
1.生理的な欲求 
2.安全への欲求
3.所属の欲求
4.承認の欲求、
5.自己実現の欲求。
 
しかし、数えきれないほどのアダルトチルドレンからのご相談をお受けしてきた結果。
 
私は、アダルトチルドレンの「切迫した承認欲求」は、マズローの「承認欲求」に当てはまらないと考えるようになりました。
 
アダルトチルドレンの多くの方は、「安全への欲求」を満たすことができていません。
 
いつでも危険を感じている。
 
それは、機能不全家族のなかで育ったから。
 
そのために人間関係でも恋愛でもトラブルをくり返し、心から安全を感じた経験がないからです。
 
どこにいても、安心なんてできないのです。
 
だから必死で身を守ろうとする。
 
自分が攻撃の対象にならないように、全身全霊で予防しようとする。
 
そのためには、自分が正しい存在であり、自分が価値のある優秀な存在であることを周囲にアピールする必要がある。
 
そのような「安全への欲求」が「承認欲求」に姿を変えてあらわれるのです。
 
それがアダルトチルドレンの「切迫した承認欲求」の正体です。
 
 

┃認めて欲しいというアピールは安全を求めて鳴り響く悲しきサイレン

 
アダルトチルドレンは、相手の顔色の変化を極端に恐れます。
 
相手の顔色が変わる=身の危険のサインだからです。
 
そのため、アダルトチルドレンは人といると不安で不安で仕方がありません。
 
その不安を打ち消すためには、自分の意見に同意を得る必要がある。
 
相手が味方であると確認しなくてはならない。
 
もしくは、相手より優位な立場にいなければならない。
 
だから、承認を求める行動をとってしまう。
 
別に、純粋に認めてなんてもらいたいわけじゃない。
 
ただただ危険を回避するため、身の安全を確保するため。
 
必死になって周囲の人たちに防御網を張っているだけなのです。
 
それは、自分に危険を知らせるサイレンのようなものだと言えるでしょう。
 
アダルトチルドレンの「切迫した承認欲求」は、じつは「安全への欲求」が姿を変えたものです。
 
もちろん、純粋な承認を求める行動も含まれているでしょう。
 
称賛や高評価を得て、心の傷を癒そうともしているでしょう。
 
しかし、それにも増して安全を確保したいと願っているのです。
 
アダルトチルドレンが承認を求めるさいに、純粋な承認欲求などというものは、二次的な欲求に過ぎません。
 
アダルトチルドレンの「認めて欲しい」というアピールは、安全を求めて鳴り響いている悲しきサイレンなのです。
 
 

┃「切迫した承認欲求」をなくす方法

 
「切迫した承認欲求」は、安全を求めて鳴り響いている悲しきサイレンです。
 
そのサイレンを鳴りやませるためには、「安全を自覚」する必要があります。
 
といっても「この世界は安全だ」と、自分に言い聞かせるわけではありません。
 
この世界は危険に満ちているのですから、そんな嘘をついても、思考停止している人以外には効果がありません。
 
もっと適切な「事実」に焦点を当てる必要があります。
 
カウンセリングでも、その方法に取り組むことがよくあります。
 
たとえば、
 
・承認欲求が湧いてきても無理やりコントロールしようとしない
 
・同時に「これは安全への欲求」であると自覚する
 
・冷静に自覚できるよう呼吸法や脱力法を身につける
 
・今自分の身に、少なくとも「命の危険」が迫っていないことを自覚する
 
このような流れで「事実」を「メタ認知」していくことで、承認欲求をしずめていくことができます。
 

参照記事
メタ認知について詳しく解説しています。
生きづらい原因への対処法

 
最初は難しいかもしれませんが、くり返していくことで、承認欲求を少しずつなくしていくことができるはずです。
 
しかし、それでもアダルトチルドレンのもつサイレンは、そうかんたんに鳴りやまないでしょう。
 
体のなかに刻み込まれた恐怖が、どうしてもサイレンを鳴らしてしまうのです。
 
 

┃それでも承認欲求がなくならないときは

 
冷静に「事実」を自覚したとしたも、サイレンが鳴りやまないとき。
 
そんなときは、じっさいに「安全を確保」する必要があるでしょう。
 
サイレンが鳴っているということは、脳の扁桃体が反応しているということです。
 

参照記事
脳の扁桃体について詳しく解説しています。
生きづらい原因は脳の扁桃体?

 
脳の扁桃体は、幼い頃の自分自身です。
 
つまり「幼い頃の自分」が怖がっている。
 
であるならば。
 
その「幼い頃の自分」の気もちを尊重してあげましょう。
 
「幼い頃の自分」の恐怖を尊重してあげましょう。
 
恐怖をしずめようとするのではありません。
 
それは「幼い頃の自分」の気もちを、無理やりコントロールしようとしているに過ぎません。
 
だから「幼い頃の自分」が、怖い思いをしなくてもいい環境を手に入れましょう。
 
「幼い頃の自分」にとって、最高に都合のいい環境を整えてあげましょう。
 
「安全を確保」してあげるのです。
 
私がすすめている「脱世間起業」という生き方は、まさにそのための方法です。
 
「幼い頃の自分」が、もう悲しきサイレンを鳴らさなくてすむ環境を手に入れる。
 
「幼い頃の自分」を、守ってあげられる環境を手に入れる。
 
時間はかかるかもしれない。
 
でも、それを整えてあげられるのは、自分しかいない。
 
それこそが「大人になった自分」の役割なのです。
 
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
 

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LinkIcon仕事で手を抜けない
 

 

アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法 <目次>

1.アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法
2.なぜ克服したはずの問題をくり返してしまうのか?
3.今までのアダルトチルドレン克服法が取りこぼしてきた盲点とは?
4.扁桃体が敏感だと自覚する
5.「あなたは強い」という事実
6.親を捨てる
7.アダルトチルドレン克服に欠かせない必要なこと
8.恩着せがましい親
9.一生懸命育てたのに!
10.あなたは本当に親不孝者なのか?
11.親にすべてをブチまけようと思う
12.親が子育ての非を認められない理由
13.親への仕返しが止められない
14.アダルトチルドレン克服の優先順位
15.親との対決に必要な覚悟
16.好きなこと、やりたいことがわからない
17.誰もわかってくれない
18.燃え尽き症候群をくり返してしまう
19.親との関係を良好にしたい
20.「してあげた」という親心
21.なぜアダルトチルドレンはリラックスできないのか?
22.「体」を整えることがアダルトチルドレンに必要な理由
23.「つき合う人」を変えなければアダルトチルドレンは克服できない
24.ナイーブさを捨てる
25.人に批判されるのが怖い
26.自尊心が低い
27.アダルトチルドレンの「克服」とは?
28.感情をうまく表現できない
29.鬼のような親
30.人からの評価が気になる
31.自信よりも必要なもの
32.嘘をついてしまう
33.アダルトチルドレンが承認欲求をなくす方法
34.仕事で手を抜けない
35.自己肯定感を高めたい
36.親と同じことをしてしまった
37.なぜ焦ってしまうのか?
38.不登校が許されなかった人
39.今の仕事が向いていないと思うなら
40.勇敢であるということ
41.人間関係がうまくいかない
42.孤独を磨き上げる
43.努力しても嫌われつづける人
44.いつも自分ばかり残業している
45.快楽と上手につき合おう
46.自分のなかに基準がない
47.面倒くさがりをなおしたい
48.自分に合った働き方を見つけたい
49.他人に興味がもてない
50.自分に興味がもてない
51.人の顔色をうかがってしまう
52.私は変われるでしょうか?
53.どこに行っても同じだぞ!
54.自分がわからない
55.やる前から「無理」「できない」とあきらめてしまう
56.職場の人間関係がつらい
57.自分で自分をしばりつけてしまう人
58.不自由を感じてしまう原因
59.口が悪くて孤立してしまう
60.親のせいにするのは自分の甘えなのか?
61.嫌味ったらしい言い方をしてしまう
62.明るく楽しく振るまえなくなった
63.家庭環境のせいにし過ぎと言われてしまう
64.すべてを受け入れてもらいたい
65.親への憎しみが消えない
66.自分の受け入れ方
67.一人暮らしを必死になって止める母親
68.ひどい親に育てられた
69.アダルトチルドレンが子供のしつけに迷うとき
70.ささいなことを根にもってしまう
71.なにをすればいいのかわからない…
72.無駄にプライドが高い自分がイヤになる
73.あなたのペースを乱す人への具体的な対処法
74.あなたが無理しすぎてしまう本当の理由
75.なぜあなたは努力しても報われないのか?
 


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