更新日:2021年3月9日

親との関係を良好にしたい

 

親との関係を良好にしたい

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アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法

 

第19回
親との関係を良好にしたい

 

┃え?親との良好な関係を目指してはいけない?

 
親との関係、よいに越したことはありませんよね。
 
でもアダルトチルドレンにとっては、なかなか悩ましい問題です。
 
以前、親と不毛な争いにおちいらないためには「親を捨てる」ということを申し上げました。
 
それでも親と対決したいのなら「親との縁を切る覚悟」をしてのぞんだほうがいいとも述べました。
 

 
そのお話をすると、よくこんなご質問をいただきます。
 
「では、親と良好な関係を築いてはいけないということでしょうか?」
 
「親との関係回復は、すべてあきらめろということでしょうか?」
 
たしかに、親を捨てる、親との縁を切る覚悟などと言われたら、なんだか物騒で、親と良好な関係を築くことを否定しているかのように思えてしまいますよね。
 
でも・・・。
 
決してそうではありません。
 
アダルトチルドレンが親との良好な関係を築くことは、「目的」ではなく「結果」であるということです。
 
このコラムでは「アダルトチルドレンを本気で克服する方法」をお伝えしています。
 
それが「目的」です。
 
親との関係がよくなるというのは、その「目的」を果たした「結果」に過ぎないということです。
 
つまり、アダルトチルドレンを克服するという「目的」と、親との関係をよくするという「目的」を両立させることは、たいへん非効率的なのです。
 
「山頂を目指す」という目的と、「きれいな景色を味わう」という目的を同時に果たそうとすれば、登山の途中で年中足を止めなければなりません。
 
でも、山頂に着いてしまえば、その結果として、きれいな景色を存分に味わうことができるのです。
 
 

┃アダルトチルドレンの克服は親なしでも達成できる

 
ここでとても重要なポイントがあります。
 
親との関係をよくすることは、アダルトチルドレンを克服する必須条件ではないということです。
 
それはいったいなぜでしょうか?
 
答えはとてもシンプル。
 
アダルトチルドレンの克服は、親との関係が悪いままでも達成することができるからです。
 
親との関係性は、アダルトチルドレンの克服において優先順位が低いのです。
 

参照記事
アダルトチルドレンの克服の優先順位について詳しく解説しています。
アダルトチルドレン克服の優先順位

 
アダルトチルドレン真っただなかの人にとって、親との関係を良好にするのは、とてもハードルの高いことです。
 
ましてやその良好な関係を保ちつづけることは、アダルトチルドレンにとって「超高等技術」だと言えるでしょう。
 
自分のなかに根づいた親への怒り、恨み、不信感は、腹のなかにドス黒い油となってたまっています。
 
いつでもかんたんに火がつき爆発寸前の状態。
 
親がちょっとでも自分の気にくわない態度を取ろうものなら、「光速」で感情が噴き出してきます。
 
それをなんとか抑えたとしても・・・。
 
親子関係というのは、文字どおり親という「相手」あってのもの。
 
自分一人がいくら頑張ったところで、「相手」に自分と同じだけの反省や覚悟がなければ、心ない言葉や態度のオンパレードを浴びせられることになるだけです。
 
そのなかで「良好な関係を築こう!」という信念を貫きとおすのは、まさに苦行。
 
多大な苦痛がもたらされます。
 
そのような苦痛に耐えながら、アダルトチルドレンを克服することが、果たして効率がいいと言えるでしょうか?
 
決してできないわけではないけれども、あまりにも非効率的だと言わざるをえないのです。
 
 

┃親ではなく「自分の人生」に目を向ける

 
だから、発想を転換しましょう。
 
親との関係を良好にしようとするエネルギー。
 
その苦痛に耐えるエネルギー。
 
その膨大なエネルギーを、自分の人生を変えていく力に「集中」させることができたら、どれほど前進できるでしょう。
 
そうして視点を自分自身の人生に向けましょう。
 
親との関係を良好にしようとこだわること自体が、アダルトチルドレンを克服できていない証だと言えるかもしれません。
 
友人関係においても、当人たちの心が幼いほど、
 
「私たち友達だもんね」
 
「そうだよねぇ」
 
と確認し合いたくなるもの。
 
一人の「人間」としてしっかりと立ち、生きているのであれば、親との関係がいいか悪いかはさして問題にはならないはずです。
 
世のなかには、親との関係が悪いままでも、幸せに「自分の人生」を創り上げている人がたくさんいます。
 
くり返しになりますが、親子関係は、自分一人でどうにかなるものではありません。
 
つまり「他人」との問題です。
 
自分だけではなく「他人」の心も一緒に良好にしようとするのは、本当に難しいこと。
 
それにくらべたら、「自分」という一人の心を良好にしようとする方が、ぜんぜん効率的だと思いませんか?
 
親との関係回復とは、その「結果」として、本当に必要なのであればお互いの間に自然ともたらされるものなのです。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
 

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LinkIcon「してあげた」という親心
 

 

アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法 <目次>

1.アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法
2.なぜ克服したはずの問題をくり返してしまうのか?
3.今までのアダルトチルドレン克服法が取りこぼしてきた盲点とは?
4.扁桃体が敏感だと自覚する
5.「あなたは強い」という事実
6.親を捨てる
7.アダルトチルドレン克服に欠かせない必要なこと
8.恩着せがましい親
9.一生懸命育てたのに!
10.あなたは本当に親不孝者なのか?
11.親にすべてをブチまけようと思う
12.親が子育ての非を認められない理由
13.親への仕返しが止められない
14.アダルトチルドレン克服の優先順位
15.親との対決に必要な覚悟
16.好きなこと、やりたいことがわからない
17.誰もわかってくれない
18.燃え尽き症候群をくり返してしまう
19.親との関係を良好にしたい
20.「してあげた」という親心
21.なぜアダルトチルドレンはリラックスできないのか?
22.「体」を整えることがアダルトチルドレンに必要な理由
23.「つき合う人」を変えなければアダルトチルドレンは克服できない
24.ナイーブさを捨てる
25.人に批判されるのが怖い
26.自尊心が低い
27.アダルトチルドレンの「克服」とは?
28.感情をうまく表現できない
29.鬼のような親
30.人からの評価が気になる
31.自信よりも必要なもの
32.嘘をついてしまう
33.アダルトチルドレンが承認欲求をなくす方法
34.仕事で手を抜けない
35.自己肯定感を高めたい
36.親と同じことをしてしまった
37.なぜ焦ってしまうのか?
38.不登校が許されなかった人
39.今の仕事が向いていないと思うなら
40.勇敢であるということ
41.人間関係がうまくいかない
42.孤独を磨き上げる
43.努力しても嫌われつづける人
44.いつも自分ばかり残業している
45.快楽と上手につき合おう
46.自分のなかに基準がない
47.面倒くさがりをなおしたい
48.自分に合った働き方を見つけたい
49.他人に興味がもてない
50.自分に興味がもてない
51.人の顔色をうかがってしまう
52.私は変われるでしょうか?
53.どこに行っても同じだぞ!
54.自分がわからない
55.やる前から「無理」「できない」とあきらめてしまう
56.職場の人間関係がつらい
57.自分で自分をしばりつけてしまう人
58.不自由を感じてしまう原因
59.口が悪くて孤立してしまう
60.親のせいにするのは自分の甘えなのか?
61.嫌味ったらしい言い方をしてしまう
62.明るく楽しく振るまえなくなった
63.家庭環境のせいにし過ぎと言われてしまう
64.すべてを受け入れてもらいたい
65.親への憎しみが消えない
66.自分の受け入れ方
67.一人暮らしを必死になって止める母親
68.ひどい親に育てられた
69.アダルトチルドレンが子供のしつけに迷うとき
70.ささいなことを根にもってしまう
71.なにをすればいいのかわからない…
72.無駄にプライドが高い自分がイヤになる
73.あなたのペースを乱す人への具体的な対処法
 


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