生きづらい人生に悩むあなたへ

 

 

心地よい人生の便り２

 
＜７５通目＞

自分の弱さが恥ずかしい…

 
こんにちは。
Brain with Soulの信夫です。
 
「こんな自分が恥ずかしいんです…。」
 
ご相談をいただく方たちから、
よくこんな言葉をうかがいます。
 
「ささいな事で不安になって」
「私なんて短所ばかりで」
「うつ病になんかなってしまって」
 
そして最後に、
 
「こんな自分が恥ずかしいんです…」。
 
そのお気持ち、
私にもよく解ります。
 
周りの人は、
とてもイキイキ過ごしている。
 
楽しそうに生きている。
 
自分が不安に感じるようなことも、
他の人は気にとめる様子もない。
 
何で私の心は、
こんなにも弱いのだろう。
 
自分の弱さが恥ずかしい。
 
あなたも、
そんな風に感じたことがありますか？
 
そんなあなたに。
 
恥ずかしさなんて吹き飛んでしまう
エピソードをお話ししたいと思います。
 
それは、
 
 
『コントロール幻想』
 
 
という心理実験のお話です。
 
参加者に、
 
「ボタンを押すと、
　一定の確率でライトが点灯しますよ」
 
と伝えて、
ボタンを何度も押してもらうんです。
 
すると心が健康な人ほど、
 
「自分で点灯をコントロールできた」
 
と答えます。
 
でも実際は。
 
ライトはランダムに
点灯する仕組みになっていました。
 
つまりボタンとライトの点灯は
連動していなかったのです。
 
ボタンとライトの点灯は、
まったくの無関係だった。
 
なのに、心が健康な人ほど、
 
「自分でコントロールできた！」
 
と答えてしまった。
 
これって、
メチャメチャ『恥ずかしい』ですよね（笑）
 
実験の結果、
抑うつ傾向の人ほど正確に、
 
「コントロールできなかった」
 
と答えました。
 
『コントロール幻想』とは、
 
自分でコントロール出来ている
と思い込んでいるということ。
 
ポジティブな思い込みの一つです。
 
つまり心が健康な人ほど、
現実より自分の能力を過信している、
 
 
『恥ずかしい人』
 
 
だということです。
 
逆にあなたのような人は、
正確に現実を見据えることができる。
 
だから不安にもなるし、
短所もしっかりと自覚しているし、
うつ病にもなるのです。
 
自分を恥じることなんて、
まったくありません。
 
恥ずかしいと思う必要性、
 
 
“ゼロ”
 
 
です。
 
社会心理学ではこれを
『抑うつのリアリズム（現実主義）』
と呼んでいます。
 
現実主義だからこそ、
繊細にもなるし敏感にもなる。
 
この世界をちゃんと認識していれば、
ネガティブになる方が当たり前なのです。
 
それでは今日もあなたに、
心地よい人生が訪れますように。
 
 
Brain with Soul代表
信夫克紀（しのぶ かつのり）