焦りや不安を解消する「贅沢」のしかた
心地よい人生の便り
<24通目>
焦りや不安を解消する「贅沢」のしかた
┃「贅沢」の質を変えると人生が変わる
あなたは「贅沢」という言葉に、どんなイメージをおもちでしょうか?
たとえば、日常生活で「贅沢」という言葉が使われるシーンを考えてみると、
「贅沢を言うな」
「贅沢に慣れてしまった」
「そんな贅沢な」
「贅沢のし過ぎ」
「たまの贅沢くらいなら…」
といった会話が思い浮かぶのではないでしょうか。
「贅沢」という言葉は、なんだか一般的には「過剰なもの」「余分なもの」という意味で使われている感じがしますよね。
あまりポジティブな使われ方とは言えないようです。
日本に住んでいる方であれば、おおむね「贅沢」には、このような少しマイナスな印象をもっている方が多いのではないかと思います。
そのようななかで、私は今回あえて「どんどん贅沢をしよう」とオススメしたいと思います。
といってももちろん、散財しようとか、暴飲暴食をしようとか、使えるものでもどんどん捨てようというオススメではありません。
「贅沢」の質を変えて、「贅沢」を上手に活用しようというオススメです。
「贅沢」を「過剰」や「余分」ととらえずに、「余裕」や「ゆとり」とらえていく。
「余裕」や「ゆとり」をもって生活をすれば、「焦り」や「不安」が軽くなっていきます。
つまり、「贅沢」を活かして、人生を心地よく変化させてさせていくことができるということです。
といっても、どうしたら「贅沢」を人生に活かしていくことができるのでしょうか?
それを知るためには、私たちがふだんしている「贅沢」でおちいっている、あるポイントに気がつく必要があります。
┃自分の「贅沢」の傾向に気づいてバランスを取ろう
私たちは、「贅沢」をするさいにある傾向をもっています。
たいへん不思議なことなのですが、その傾向があるために、「贅沢」がたんなる「過剰」で「余分」なものになってしまうことが多いのです。
その傾向とは、いったいなんでしょうか?
それは、私たちの「贅沢」には偏り(かたより)があるということ。
つまり、いざ「贅沢」をしようとすると、無自覚のうちに同じような「贅沢」ばかり選んでしまう傾向があるのです。
たとえば、海外旅行に行って、おいしいものをたくさん食べる。
帰国したら、話題のレストランを探して、おいしいものをたくさん食べる。
欲しかったダイニングセットを買いそろえて、おいしいものをたくさん食べる。
いろいろとやっているように見えますが、結局は「お金を使うこと」と「おいしいものを食べること」という二つの傾向に集約されます。
これでは結局、使うお金がいずれ「過剰」になり、「余分」な栄養がつくことになります。
そこで、またお金を使ってジムに通ったり、おいしい健康食品などを探し求めるという「贅沢」をはじめて、「過剰」と「余分」が加速していく・・・。
そして、
「お金が足りない!」
「また体重が増えた!」
という「焦り」や「不安」がつきまとうようになるのです。
あまり健全な状態とは言えませんよね。
いずれ家計や体の健康が破綻してしまうかもしれない「贅沢」の傾向です。
そこで重要なのが、「贅沢」をするときにも「三理一体」で「贅沢」するということです。
三理とは「生理」と「心理」と「物理」のこと。
つまり、「体」と「心」と「環境」のことです。
「贅沢」をするさいに、この三理のバランスを取っていく。
そうすると、日常生活全般に「贅沢」が広がっていきます。
そして、自然と「贅沢」を毎日していくことになります。
これが「余裕」と「ゆとり」になっていく。
人生全体に「余裕」と「ゆとり」が生まれて、「贅沢」によって人生が大きく変化していくのです。
┃贅沢の「手札」が増えればお金もかからなくなる
もちろん海外旅行や有名なレストランに行ったり、ダイニングセットを買っり、おいしいものを食べるという「贅沢」もいいですよね。
ただ、そのような「贅沢」をしたら「三理のバランス」をとっていく。
ここが「贅沢」を偏らせないポイントなんです。
たとえば、海外旅行に行って「心」に贅沢をさせたなら。
次のお休みは、入浴剤を入れたお風呂とストレッチで、一日かけてゆっくりと「体」の贅沢をする。
有名レストランで料理をたらふく食べて「体」に贅沢をさせたなら。
手頃な運動グッズを買ってきて運動しやすい「環境」をつくる贅沢をする。
ダイニングセットを買いそろえて「環境」の贅沢をしたなら。
その素敵な空間でゆったりと瞑想をして「心」の「贅沢」をする。
こんなふうに、三理のバランスを取りながら、どんどん「贅沢」をしていくのです。
「過剰」や「余分」を気にしすぎて、「贅沢」をしないようにと無理に自分を制することは、なかなか大きなストレスになります。
だから、無理に制するわけではなく「贅沢」の質を変える。
「贅沢」のバランスを変えていくのです。
「贅沢」したからといって、その後にストイックな行動を取る必要もありません。
「贅沢」をしたら、次は前回と違う「理」の贅沢をすればいいということなんです。
不思議なもので、「贅沢」の三理のバランスを取るだけで、お金もかからなくなります。
なぜなら「贅沢」の手札が増えるので、お金をかけずに「贅沢」をするテクニックが身についていくからです。
だから「贅沢」の幅を広げて、「贅沢」の手札をたくさんもちましょう。
そしてどんどん積極敵に「贅沢」をしていきましょう。
それがあなたの人生に「余裕」と「ゆとり」をもたらしてくれるのです。
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶかつのり(信夫克紀)
関連コンテンツ
心地よい人生の便り <目次>
1.体が動かなくなる理由
2.自己評価を上げる方法
3.感謝をしないメリット
4.心も体もクタクタに疲れているのに休めない
5.正反対の感情のあつかい方
6.心が疲れているときには視野を「狭く」しよう
7.ポジティブな感情に「書き換わる」方法
8.ネガティブ思考から脱け出す方法
9.苦しみのエリート意識
10.なにをやっても長つづきしないのはなぜ?
11.月曜日の憂鬱を解消する方法
12.自分の強さに気づき自分を信頼できる方法とは?
13.言い方がきついと言われてしまう
14.セロトニンを増やす朝食
15.躊躇なく行動できるようになる法則
16.悩む自分に嫌気がさしたら
17.セロトニンのいいところ
18.恐怖心はあなたの強さの証明
19.目標の大切さ - なぜ目標を設定するのか?
20.堂々と逃げよう - 逃げることは悪いことなのか?
21.規則正しい生活ができない - 「9時5時生活」がストレスになる
22.覚悟の決め方 - なぜ覚悟が決まらないのか?
23.働く気力がわいてこない - お金と気力の関係
24.焦りや不安を解消する「贅沢」のしかた
25.飽きずにつづけられるようになる2つの工夫
26.本当にやりたいことを見つける方法
27.焦りがしずまる歩き方
28.欲望に振りまわされなくなる習慣
29.現状に満足してもいい?してはいけない?
30.自分を癒したいなら「垣根」を越えよう
31.快楽を罪悪感なく味わう方法
32.心の調子に左右される人は「時速」を計ろう
33.「本当の気もち」がわからないなら
34.朝、寝起きの猛烈な不快感に対処する方法
35.「漠然とした不安」の正体と具体的な対処法
36.お金は大切?
37.生きづらい人が「苦手」を受け入れる方法
38.あなたは本当に自分に「甘い」のか?診断テストと改善法
39.感情をしずめる極意
40.原因不明のイライラを解消する方法
41.突然不安になってしまう…
42.気分が落ち込んだ時には?
43.「私は頭が悪い」と感じるなら
44.いつも笑顔で過ごさなくてもいい理由
45.笑顔で過ごした方がいい理由
46.幸福感を持続させる最大のコツ
47.気分の浮き沈みの対処法
48.人間関係で疲れる原因
49.他人の評価を気にしない練習
50.人生がうまくいかない人
51.どうすれば人生がうまくいくのか?
52.自分を変えたい
53.自分を変えられる新習慣
54.生きづらい人におすすめの音楽
55.「コミュ障」という言葉に振りまわされない
56.あなたが、とてつもなくスゴい理由
57.感情を安定させる法則
58.感情を溜めこまない方法
59.興奮し過ぎてしまう
60.興奮し過ぎてハイになった時の対処法
61通目以降を読む
おかげ様でコラム数500本突破!