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更新日:2022年6月23日

「コミュ障」という言葉に振りまわされない

 
悲しげに天井を見上げる女性の画像

 

心地よい人生の便り

 
<55通目>

「コミュ障」という言葉に振りまわされない

 
「コミュショウ」という言葉があります。
 
「コミュ障」とも「コミュ症」とも言われます。
 
医学の診断名の略語であるとか、ネットのスラングだとか、その二つは別の言葉だとか、その説明もさまざまです。
 
ただ、だいたいは混在して使われています。
 
それくらい曖昧な言葉です。
 
(一応、この記事では「コミュ障」で統一していきます)
 
そして、「あの人ってコミュ障だよね」と、他人を揶揄するように使われることが多いようです。
 
もちろんご自分が、コミュ障だと悩んでいる方も多くおられます。
 
「コミュ障をなおしたい・・・」と。
 
人間だらけの社会において、コミュニケーションが苦手というのは、とても苦しいものですよね。
 
私自身、とても苦しんできましたから、よくわかるつもりです。
 
なおしたいと思うのは当然のことですよね。
 
ただ、ここで考えていただきたい点があります。
 
それはコミュニケーションとは、
 
人と人との「あいだ」で発生するもの
 
であるということ。
 
つまり、
 
どちらか一方がなおすものなのか
 
ということ。
 
あなたはどう思いますか?
 
当事者研究の専門家で、ご自身もアスペルガー症候群と診断されている綾屋紗月さんは、こんなことをおっしゃっています。
 

そもそもコミュニケーションにおける障害とは、二者のあいだに生じるすれ違いであり、その原因を一方に帰すことのできないものである。たとえるなら、アメリカ人と日本人のコミュニケーションがうまくいかないときに、「日本人はコミュニケーション障害がある」というのは早合点であろう。

引用元
綾屋紗月「発達障害当事者研究 ゆっくりていねいにつながりたい」医学書院

 
つまり、人によってそれぞれコミュニケーション方法は違うということ。
 
世間のコミュニケーション方法に合わせられない人がいるからといって、その人のほうにすべての責任があると考えるのはおかしいというわけですね。
 
私は、綾屋さんのこの考え方のほうがしっくりきます。
 
なぜなら、コミュニケーション方法に正解はないからです。
 
もともとハッキリとした「正しいコミュニケーション方法」なるものがあって、それを世間の人たちが厳格に守っているわけではありません。
 
ただたんに世間の人たちは、自分たちにとってやりやすい方法でコミュニケーションをしているにすぎない。
 
そして、その方法でコミュニケーションしにくい人を見つけては、自分たちが不便だからといって「コミュ障」と差別しているにすぎないのです。
 
つまり、多数派にとって面倒な相手に勝手にレッテルを貼って、負い目を負わせているだけだということですね。
 
くり返しますが、人と人とのあいだに生じるものがコミュニケーションです。
 
それにもかかわらず、
 
「私のコミュニケーション方法が通じない!じゃあお前が間違っているんだ!」
 
と言うのなら、その人はコミュニケーションというものを、そもそも誤解しているということでしょう。
 
つまり、その「一方的でコリ固まった狭い視点」こそが、お互いのコミュニケーションの「障害」となっているということです。
 
コミュニケーション方法の少数派は、常にそんなゴリ押しをされているのです。
 
だからと言って少数派は、自分のコミュニケーション方法を押しとおしていいことにはなりませんよね。
 
たとえば、その場ではなにも言わず、あとでメールで「ブワァァァァァ~」っと不平不満を述べる人っていますよね。
 
「私はこの方法でしか言いたいことが言えないんです!」と。
 
たしかに、多数派のコミュニケーション方法を常に押しつけられてきたのですから、そうしたくなるのもわかります。
 
ただ、残念ながらそれでは相手と同じ「ゴリ押し」をし返しているだけであり「開きなおり」に過ぎません。
 
だから、コミュニケーションを成立させるためには、どうすれば相手に伝わるのかと、常に「お互い」に「歩み寄る」必要があるのです。
 
では、その歩み寄りができないほど、コミュニケーション方法が違うときはどうしたらいいでしょうか?
 
また、相手がまったく歩み寄ってくれないときはどうしたらいいのでしょうか?
 
さらに、自分もそこまでしてその相手とコミュニケーションしたいと思えないときは、どうしたらいいのでしょうか?
 
つまり「お互い」の「歩み寄り」が難しい、そんなときは・・・。
 
もしあなたがコミュニケーションの少数派なら、脱世間を考えたほうがいいのかもしれません。
 
そして、自分が心地よいと思える方法でコミュニケーションできる人たちとともに生きるのです。
 
その具体的な方法として、私は脱世間起業をおすすめしています。
 
お金のために起業するのではなく、自分と感性が近い人に集まってもらい、そこでのびのびとコミュニケーションするために起業するのです。
 
そこでは自分をコミュ障だと感じることも、他人からコミュ障だと揶揄されることもありません。
 
今は、テクノロジーの発達で、脱世間起業が驚くほどやりやすくなった、とてつもなくラッキーな時代だと言えるでしょう。
 
コミュ障とは、そもそもその意味や使われ方さえよくわからない言葉です。
 
自分たちのコミュニケーション方法こそが正しいと信じて疑わない多数派が、その無反省ぶりをさらけ出しているような表現だと言ってもいいでしょう。
 
もうそんないい加減な言葉に振りまわされるのはやめませんか?
 
自分の個性として受け容れるためにコミュ障という言葉をあえて使うのはいいと思います。
 
しかし、自分を卑下したり、他人を揶揄するために使うなら時間と労力の無駄です。
 
双方の歩み寄りこそがコミュニケーション。
 
それができないほどの状況なら、いさぎよく距離を置く。
 
その方が、お互いに適度に貢献し合えるのではないでしょうか。
 
それでは今日もあなたに「心地よい人生」が訪れますように。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり
 

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心地よい人生の便り <目次>

1.体が動かなくなる理由
2.自己評価を上げる方法
3.感謝をしないメリット
4.心も体もクタクタに疲れているのに休めない
5.正反対の感情のあつかい方
6.心が疲れているときには視野を「狭く」しよう
7.ポジティブな感情に「書き換わる」方法
8.ネガティブ思考から脱け出す方法
9.苦しみのエリート意識
10.なにをやっても長つづきしないのはなぜ?
11.月曜日の憂鬱を解消する方法
12.自分の強さに気づき自分を信頼できる方法とは?
13.言い方がきついと言われてしまう
14.セロトニンを増やす朝食
15.躊躇なく行動できるようになる法則
16.悩む自分に嫌気がさしたら
17.セロトニンのいいところ
18.恐怖心はあなたの強さの証明
19.目標の大切さ - なぜ目標を設定するのか?
20.堂々と逃げよう - 逃げることは悪いことなのか?
21.規則正しい生活ができない - 「9時5時生活」がストレスになる
22.覚悟の決め方 - なぜ覚悟が決まらないのか?
23.働く気力がわいてこない - お金と気力の関係
24.焦りや不安を解消する「贅沢」のしかた
25.飽きずにつづけられるようになる2つの工夫
26.本当にやりたいことを見つける方法
27.焦りがしずまる歩き方
28.欲望に振りまわされなくなる習慣
29.現状に満足してもいい?してはいけない?
30.自分を癒したいなら「垣根」を越えよう
31.快楽を罪悪感なく味わう方法
32.心の調子に左右される人は「時速」を計ろう 
33.「本当の気もち」がわからないなら 
34.朝、寝起きの猛烈な不快感に対処する方法
35.「漠然とした不安」の正体と具体的な対処法
36.お金は大切?
37.生きづらい人が「苦手」を受け入れる方法
38.あなたは本当に自分に「甘い」のか?診断テストと改善法
39.感情をしずめる極意
40.イライラの原因
41.突然不安になってしまう…
42.気分が落ち込んだ時には?
43.「私は頭が悪い」と感じるなら
44.いつも笑顔で過ごさなくてもいい理由
45.笑顔で過ごした方がいい理由
46.調子の波が激しい原因
47.気分の浮き沈みの対処法
48.人間関係で疲れる原因
49.他人の評価を気にしない練習
50.人生がうまくいかない人
51.どうすれば人生がうまくいくのか?
52.自分を変えたい
53.自分を変えられる新習慣
54.生きづらい人におすすめの音楽
55.「コミュ障」という言葉に振りまわされない
56.あなたが、とてつもなくスゴい理由
57.感情を安定させる法則
58.感情を溜めこまない方法
59.興奮し過ぎてしまう
60.興奮し過ぎてハイになった時の対処法
 
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