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更新日:2021年3月3日

心の調子に左右される人は「時速」を計ろう

 

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心地よい人生の便り

 
<32通目>

心の調子に左右される人は「時速」を計ろう

 

┃心の調子に左右される人がもっている「思い込み」

 
心の調子に大きく左右されてしまう人がいます。
 
心の調子、毎日違いますよね。
 
そんな日々変わる自分の「調子」に、影響を受けて振りまわされてしまう人がいるのです。
 
心の調子に大きく左右されてしまう人は、じつはある思い込みをもっています。
 
それは「心の調子は安定しているのが当たり前」という思い込みです。
 
安定しているはずのものが、コロコロと大きく変化してしまったら大変です。
 
そのために心の調子の変化にいちいちショックを受けてしまう。
 
そして、調子の「いい」「悪い」に大きく振りまわされてしまうのです。
 
「心の調子は安定しているのが当たり前」という思い込みは、調子に左右されてしまいやすい自分をつくってしまうのですね。
 
 

┃心の調子に左右される人は「絶好調」を基準にしている

 
また、心の調子に左右されてしまう人は、大きな特徴をもっています。
 
それは「自分が絶好調のときを基準にしてしまう」という特徴です。
 
ついつい自分が絶好調のときを「本来の自分」と考えて、心の調子の「いい」「悪い」を判断してしまうわけです。
 
その結果、どうなるでしょうか・
 
絶好調のときが「基準」なのですから、それ以外はすべて「調子が悪い」になってしまう。
 
すぐに、調子に左右されてしまうわけです。
 
「今日も心の調子が悪いな・・・」と年中感じていたら、気分が晴れるわけもありません。
 
このように絶好調を「本来の自分」と考えているために、いつも「心の調子が悪い」と感じている人が、生きづらさを抱えている方のなかにも非常に多いんです。
 
 

┃心の調子に左右されると心の調子が悪くなる

 
心の調子は、日々変わります。
 
いえ、毎日どころか、時間ごとに大きく変わってしまうものですよね。
 
とくに生きづらさを抱えている方は、 まるでジェットコースターに乗っているように急上昇、急降下をくり返すことが多いものです。
 
あなたにも、そんなご経験がありますか?
  
生きづらい方は、とても真面目で一生懸命です。
 
だから、どんなに心の調子が悪くても「絶好調」のときに戻そうと無理を重ねてしまいます。
 
そのために、どこかで力尽きてしまいます。
 
そして、より調子が悪くなってしまう悪循環にハマってしまうわけです。
 
心の調子に大きく左右されてしまった結果ですね。
 
だから、この悪循環から抜け出す必要があります。
 
心の調子に左右され、より調子が悪くなってしまうという悪循環を止める必要があるわけです。
 
 

┃心の調子に左右されなくなる具体的な方法

 
心の調子に左右されずに済むためには、具体的にどうしたらいいのか?
 
そのためにとってもいい方法があります。
 
それは「今日の最高速度」を決めることです。
 
その上で「今の時速」を確認するのです。
 
「今日の最高速度」とは、今日問題なく出せそうなあなたの心の調子。
 
「今の時速」とは、今現在のあなたの心の調子です。
 
調子を、車の速度に例えるようなイメージですね。
 
たとえばあなたの「絶好調」を、時速200Kmだとします。
 
しかし、朝起きたら気分がとても重い。
 
頭もあまりはたらかず、動きだすのも面倒くさい。
 
あきらかに調子が悪いわけです。
 
絶好調にくらべたら20%くらいしか「調子」が出ていません。
 
ということは、今、だいたい時速40Kmくらいということ。
 
こんな日は「今日の最高速度」を時速50Kmにくらいに設定しておきましょう。
 
そのうえで1時間に1度くらい「今の時速」を確認してみるのです。
 
そのあとすぐ調子が良くなって、時速100Kmくらいになるかもしれません。
 
そんなときも、絶好調である200Kmを目指すのはやめておきましょう。
 
一時的に速度が上がっているだけかもしれないからです。
 
無理せず時速50Kmを基準にして、抑え気味で行動していきましょう。
 
また「今の時速」が20Kmに落ちたとしても、焦る必要はありません。
 
最高速度との差は、たったの30Kmです。
 
時速20Kmのまま、ゆっくり生活をしてみましょう。
 
無理に速度を速めようとせず、歩く動作もゆっくりと。
 
食べる動作もゆっくりと。
 
家事や勉強も、ゆっくりとこなしていきましょう。
 
こうして「今日の最高速度」を決めて「今の時速」を意識する習慣を身につけると、調子が悪い悪循環にハマらずに生活できるようになります。
 
 

┃エンジンを止めて、燃料を補給しよう

 
私たちはついつい心の調子が「絶好調」のときを基準にして、予定や仕事の量を決めてしまうクセがありますよね。
 
しかし、じっさいにはそんなに「絶好調」のときばかりではありません。
 
なかなか、思いどおりに予定や仕事をこなせなくなる。
 
そのために、焦りや不安にさいなまれてしまうわけです。
 
だから、予定や仕事の量は「絶好調」を基準にしないようにする。
 
「今日の最高速度」「今の時速」 を基準にして決めていくようにしましょう。
 
車だってずっと200Kmで走っていたら事故や故障、燃料切れを起してしまいます。
 
適切な速度を見極めて、ときにはエンジンを止めて休ませる。
 
燃料を補給する。
 
それを可能にする具体的な習慣が「今日の最高速度」と「今の時速」を確認する習慣なんです。
 
あなたもぜひ、生活に取り入れてみてくださいね。
 
それでは今日もあなたに、心地よい人生が訪れますように。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶかつのり(信夫克紀)
 

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心地よい人生の便り <目次>

1.体が動かなくなる理由
2.自己評価を上げる方法
3.感謝をしないメリット
4.心も体もクタクタに疲れているのに休めない
5.正反対の感情のあつかい方
6.心が疲れているときには視野を「狭く」しよう
7.ポジティブな感情に「書き換わる」方法
8.ネガティブ思考から脱け出す方法
9.苦しみのエリート意識
10.なにをやっても長つづきしないのはなぜ?
11.月曜日の憂鬱を解消する方法
12.自分の強さに気づき自分を信頼できる方法とは?
13.言い方がきついと言われてしまう
14.セロトニンを増やす朝食
15.躊躇なく行動できるようになる法則
16.悩む自分に嫌気がさしたら
17.セロトニンのいいところ
18.恐怖心はあなたの強さの証明
19.目標の大切さ - なぜ目標を設定するのか?
20.堂々と逃げよう - 逃げることは悪いことなのか?
21.規則正しい生活ができない - 「9時5時生活」がストレスになる
22.覚悟の決め方 - なぜ覚悟が決まらないのか?
23.働く気力がわいてこない - お金と気力の関係
24.焦りや不安を解消する「贅沢」のしかた
25.飽きずにつづけられるようになる2つの工夫
26.本当にやりたいことを見つける方法
27.焦りがしずまる歩き方
28.欲望に振りまわされなくなる習慣
29.現状に満足してもいい?してはいけない?
30.自分を癒したいなら「垣根」を越えよう
31.快楽を罪悪感なく味わう方法
32.心の調子に左右される人は「時速」を計ろう 
33.「本当の気もち」がわからないなら 
34.朝、寝起きの猛烈な不快感に対処する方法
35.「漠然とした不安」の正体と具体的な対処法
36.お金は大切?
37.生きづらい人が「苦手」を受け入れる方法
38.あなたは本当に自分に「甘い」のか?診断テストと改善法
39.感情をしずめる極意
40.原因不明のイライラを解消する方法
41.突然不安になってしまう…
42.気分が落ち込んだ時には?
43.「私は頭が悪い」と感じるなら
44.いつも笑顔で過ごさなくてもいい理由
45.笑顔で過ごした方がいい理由
46.幸福感を持続させる最大のコツ
47.気分の浮き沈みの対処法
48.人間関係で疲れる原因
49.他人の評価を気にしない練習
50.人生がうまくいかない人
51.どうすれば人生がうまくいくのか?
52.自分を変えたい
53.自分を変えられる新習慣
54.生きづらい人におすすめの音楽
55.「コミュ障」という言葉に振りまわされない
56.あなたが、とてつもなくスゴい理由
57.感情を安定させる法則
58.感情を溜めこまない方法
59.興奮し過ぎてしまう
60.興奮し過ぎてハイになった時の対処法
 
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