生きづらい人が「苦手」を受け入れる方法
心地よい人生の便り
<37通目>
生きづらい人が「苦手」を受け入れる方法
┃苦手なものがある自分を責めてしまう
あなたには、苦手なことがありますか?
たとえば、
・整理整頓
・掃除、洗濯、炊事、
・人づきあい
・電車に乗る
といった「行動」から、
・ピーマン
・大きな音
・朝からテンションの高い人
といった物や人まで。
その苦手なことを思うと憂鬱になる。
または、じっさいに苦手なことに対面すると緊張してしまう。
不安になったり恐くなってしまう。
イライラしてしまう。
そのせいで、苦手なことはどんどん後まわしにしてしまう。
できるだけ避けようとしてしまう。
そしていつも、よけいな時間を使って予定に追われることになる。
最終的に、
「どうして、こんなかんたんなこともできないんだろう・・・」
「どうして、いつも逃げてばかりなんだろう・・・」
と自分を責める結果になってしまうのです。
そんな生きづらさを感じている方が、じつはおおぜいおられます。
┃苦手を受け入れればいいのはわかっている
このような生きづらさを抱えている方に対して、
「苦手な自分を受け入れちゃえばいい!!」
といったお気楽な方法をすすめる自称心の専門家が多くいます。
そして、かんたんな自己洗脳まがいの方法を教えてきます。
そんなていどのことで解決できれば、はじめから苦労はしません。
そういう人たちは、生きづらい人が抱えている「苦手」のレベルを甘く見ているのです。
受け入れればいいのはわかっている。
問題は、受け入れるための現実的な方法です。
生きづらい人には、生きづらい人なりの受け入れ方があります。
次に、その具体的な方法をご紹介します。
┃苦手を受け入れられる「ある言葉」とは?
生きづらい人が、「苦手」を受け入れ「克服」できる方法。
ちなみに私は、直視することができないほど「植物」が大の苦手です。
そして「人づきあい」も本当に苦手です。
この美しき「緑と人に覆われた地球」に生きていくうえで、絶望的な障害です。
それでも今は、毎日を心地よく過ごしています。
別に植物を大好きになったわけではありません。
人づきあいも相変わらず好きではありません。
では、いったいなぜ「緑と人に覆われた地球」で心地よく過ごせているのか?
それは「苦手」を「嫌い」に言い換えたからです。
「え、そんなかんたんなこと…」とガッカリされたでしょうか?
でもこれが、苦手を受け入れるうえでとても強力な方法なのです。
なぜなら、自分が「苦手」と「嫌い」を混同しているという「事実」に気がつくことができるからです。
生きづらい人は「苦手」と「嫌い」を混同せざるをえない人生を送ってきました。
過去に自分の「嫌い」を認めてもらえず、ただたんに「苦手」であると強要されてきた人が多い。
だから「苦手」と「嫌い」は別ものだという「事実」にまず気づく必要があるのです。
ではなぜその「事実」に気がつくことで、「苦手」を受け入れられるのでしょうか?
┃ 苦手を受け入れられる意外なカラクリ
「苦手」を「嫌い」に言い換える。
この方法で「苦手」を受け入れられるのは、いったいなぜなのでしょうか?
私たちは「苦手」という表現をすると、どうしても「得意」と比べてしまいます。
そして、努力さえすれば「自分の意志」で「得意」になれるかもしれないと思ってしまいます。
じつは、この感覚が自分を苦しめている原因なのです。
たとえば先ほど例にあげた「整理整頓」。
これも、「苦手」なら努力さえすれば少しは「得意」に近づけられそうですよね。
じっさいに、そのための本や情報も山ほど出まわっています。
しかし、そのどれに取り組んでも整理整頓ができるようにならなかったとしたら。
整理整頓を「得意」になれなかった「自分の意志」のせいにするしかありません。
できるはずのことをやらない「自分の意志」が弱いからだと。
とても苦しい状態ですよね。
でも、これを「嫌い」に言い換えてみましょう。
整理整頓が「嫌い」。
これは、もはや「感性」です。
「嫌い」なものを、わざわざみずから「好き」になろうとする人は、あまりいないでしょう。
そのような状況に追い込まれるのは、かなり特殊な状況です。
「嫌い」ならできなくて当然。
だからこそ、最優先でさっさと済ませる方法を考えついたり、一生避けて過ごせるように本気で生き方を変えていく覚悟が決まるのです。
寒いのが「嫌い」な人が、わざわざみずから極寒の地へ移住しないでしょう。
寒い地域を避けて移住地を決めるはずです。
「苦手」は「得意」になれそうだけど、「嫌い」は「好き」になろうとすらしない。
そのため「自分の意志」の弱さを嘆かなくなる。
逃げたり避けたりすることに負い目を感じなくなる。
そうして冷静に、「苦手」を受け入れることができるようになっていくのです。
┃あなたは「苦手」を「嫌い」に言い換える権利がある
もちろん、この方法だけで、生きづらい人のすべての「苦手」を解決できるわけではありません。
どうしても受け入れるわけにはいかない「苦手」も存在するでしょう。
そのような「苦手」がある方は、引きつづき「生きづらい人が苦手を「克服」する方法」をご覧ください。
また、もともとワガママで好き嫌いがハッキリしている人や自己肯定感が強い人が今回のご紹介した方法をやってしまうと。
ますますワガママになるだけです(笑)
あなたが、苦手な自分を真面目に責めてしまう方だからこそ、この方法に取り組む権利があるのです。
「苦手」を「嫌い」に言い換える。
とても単純な習慣ですが、毎日つづけることで、驚くような変化があらわれてきます。
ぜひ取り組んでみてくださいね。
それでは今日もあなたに、心地よい人生が訪れますように。
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
心地よい人生の便り <目次>
1.体が動かなくなる理由
2.自己評価を上げる方法
3.感謝をしないメリット
4.心も体もクタクタに疲れているのに休めない
5.正反対の感情のあつかい方
6.心が疲れているときには視野を「狭く」しよう
7.ポジティブな感情に「書き換わる」方法
8.ネガティブ思考から脱け出す方法
9.苦しみのエリート意識
10.なにをやっても長つづきしないのはなぜ?
11.月曜日の憂鬱を解消する方法
12.自分の強さに気づき自分を信頼できる方法とは?
13.言い方がきついと言われてしまう
14.セロトニンを増やす朝食
15.躊躇なく行動できるようになる法則
16.悩む自分に嫌気がさしたら
17.セロトニンのいいところ
18.恐怖心はあなたの強さの証明
19.目標の大切さ - なぜ目標を設定するのか?
20.堂々と逃げよう - 逃げることは悪いことなのか?
21.規則正しい生活ができない - 「9時5時生活」がストレスになる
22.覚悟の決め方 - なぜ覚悟が決まらないのか?
23.働く気力がわいてこない - お金と気力の関係
24.焦りや不安を解消する「贅沢」のしかた
25.飽きずにつづけられるようになる2つの工夫
26.本当にやりたいことを見つける方法
27.焦りがしずまる歩き方
28.欲望に振りまわされなくなる習慣
29.現状に満足してもいい?してはいけない?
30.自分を癒したいなら「垣根」を越えよう
31.快楽を罪悪感なく味わう方法
32.心の調子に左右される人は「時速」を計ろう
33.「本当の気もち」がわからないなら
34.朝、寝起きの猛烈な不快感に対処する方法
35.「漠然とした不安」の正体と具体的な対処法
36.お金は大切?
37.生きづらい人が「苦手」を受け入れる方法
38.あなたは本当に自分に「甘い」のか?診断テストと改善法
39.感情をしずめる極意
40.原因不明のイライラを解消する方法
41.突然不安になってしまう…
42.気分が落ち込んだ時には?
43.「私は頭が悪い」と感じるなら
44.いつも笑顔で過ごさなくてもいい理由
45.笑顔で過ごした方がいい理由
46.幸福感を持続させる最大のコツ
47.気分の浮き沈みの対処法
48.人間関係で疲れる原因
49.他人の評価を気にしない練習
50.人生がうまくいかない人
51.どうすれば人生がうまくいくのか?
52.自分を変えたい
53.自分を変えられる新習慣
54.生きづらい人におすすめの音楽
55.「コミュ障」という言葉に振りまわされない
56.あなたが、とてつもなくスゴい理由
57.感情を安定させる法則
58.感情を溜めこまない方法
59.興奮し過ぎてしまう
60.興奮し過ぎてハイになった時の対処法
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