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この世界を知り、生きづらさから脱け出す

 

Brain with Soul現象

 


第28回
クリアカットできない

 
前回お話しさせていただいたとおり、『ウォントユニット』に頼りすぎて、『かいらく』を求めつづけていると、別のユニットが活性してしまいます。
 
そして、容易には脱け出せない、深くねばっこい沼地へとひきづりこまれてしまうのです。
 
そのユニットの名は『アディクトユニット』です。
 
アディクト(Addict)とは、「中毒者」や「熱狂的なファン」という意味です。
 
たとえば、サッカー観戦ばかりしている人であればFootball Addict」。
 
車でスピードを出して走るのがたまらなく好きな人であれば「Speed Addict」。
 
日本語でも「彼はサッカー中毒だからね」「あいつはスピード狂だからな」などと言いますよね。
 
それくらい「ドはまり」しているという意味です。
 
これは、『生きる』という『』や『精神』の意志とはほど遠いところにあるユニットだと言えるでしょう。
 
私たちは『かいらく』を得ようとします。
 
そして、じっさいに『かいらく』を得たとします。
 
すると、もっと『かいらく』が欲しくなります。
 
そしてそれを得る。
 
これをくり返すことで、『アディクトユニット』はどんどん活性していきます。
 
やがて『かいらく』への要求は、量も増え、質も上がっていく。
 
さらに、条件も細かくなっていきます。
 
しかし、条件が細かく、質も高い『かいらく』を、大量に得ることはなかなかできません。
 
徐々に『かいらく』が満たせなくなってくる。
 
やがて、「どうしても欲しいのに手に入らない」という苦しみにおちいってしまうのです。

 
これは、日本のような、物質やお金の至上主義社会に生きていれば、誰もが気づかぬうちにおちいっている状態だと言えるでしょう。
 
たとえば、お腹が空いたのでご飯を食べようと思ったとします。
 
つまり、『生きる』うえで『ひつよう』な行為を遂行するときです。
 
そのとき「あー、〇〇屋のラーメンが食べたい」と思ったとしましょう。
  
しかし、『生きる』ために食べるものが「○○屋のラーメン」でなければならない理由はまったくありません。
 
これは、気づかぬうちに「○○屋のラーメン」の『アディクト』になっている状態です。
 
『生きる』うえで『ひつよう』な『かいらく』ならば、鮭のおにぎりでも十分すぎるでしょう。
 
でも私たちは、ついつい『ひつよう』以上の『かいらく』を自然と求め、その『アディクト』になってしまうのです。
 
であ、なぜこのようなことが起こるのでしょうか。
 
それは『ウォントユニット』と『アディクトユニット』が地つづきになっているからです。
 
つまり、境目がない。
 
ここからが『ウォントユニット』で、ここからが『アディクトユニット』だと「クリアカット」できないのです。
 
これは『ウォントユニット』と『アディクトユニット』だけに限りません。
 
私たちの脳のユニットの役割は、互いに循環し合っていて、それぞれをきれいに切り離して考えることはできないのです。
 

<引用>
脳機能は領域間あるいは物質間の単線的な因果関係で理解することは難しく、回路、あるいはネットワークの動的な働きとしてとらえる必要がある。

 
(引用元:大平秀樹「感情制御の神経基盤」
 
そのために、『生きる』ために『ひつよう』な『かいらく』を求めていたはずなのに、知らぬ間にそお『かいらく』の『アディクト』になっていた…、
 
こんなことが、日常のなかでかんたんに起こってしまうのです。
 
だから、できるかぎりそれぞれのユニットをバランスよく活性させていくことがたいせつだと言えるでしょう。
 
そのためには、「生き方全体」を見直す必要があります。
 
体だけを整えたり、考え方を変えるだけだったり、環境を変えるだけでは、そのバランスを取ることはできません。
 
ましてや、自己洗脳や自己欺瞞による「小手先の心理テクニック」では、とても太刀打ちできない。
 
人生全体を整える必要があるのです。
 
つまり『世界=自分』ととらえ、『三理一体』で取り組んでいくことで、それぞれのユニットの役割を、バランスよく活かしていくことができるのです。

<参照記事>
『世界=自分』だからこそ、生理、心理、物理の『三理一体』で人生を変えいくことで生きづらさから脱け出していける
意志と感情の源泉を探して

 
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