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Last updated 2021-03-07

生きづらい人は、なぜ「自分の使命」が見つからないのか?

 

生きづらい人は、なぜ「自分の使命」が見つからないのか?

 

心地よい人生の便り2

 
<61通目>

生きづらい人は、なぜ「自分の使命」が見つからないのか?

 

┃「自分の使命」を求めざるをえない人

 
「自分の使命を見つけたい」。
 
生きづらさを抱えている方から、このようなご相談を本当によくお受けします。
 
生きづらい人は、ただ生きているだけでツラい。
 
懸命にやっても報われず、努力しても結果がともなわないことが多い。
 
だから、チャレンジしたくても行動に移せなくなっている。
 
もう失敗したくない。
 
そのために、行動するときのたしかな指針が欲しくなる。
 
その指針が「自分の使命」です。
 
それさえわかれば、迷いなく行動することができる。
 
もう生きづらさに振りまわされなくなる。
 
そこで、どうしても「自分の使命」を見つけたいと思うのです。
 
毎日が生きづらいあまりに「自分の使命」を求めざるをえないのです。
 
どなたも、とても真面目で一生懸命な方です。
 
それゆえに、使命を見つけられないことに、真正面から苦しんでしまうのです。
 
 

┃「自分の使命」が見つからない一つ目の理由

 
生きづらい人が「自分の使命」を見つけたいと切実に願う・・・。
 
それでも、なかなか「自分の使命」は見つかりません。
 
では、なぜ自分の使命が見つけられないのでしょうか?
 
それには、二つの大きな理由があるのです。
 
一つは「使命への期待が大きいから」です。 
 
「自分の使命を見つけよう!」と啓蒙する方たちがいますよね。
 
そして、その方たち自身が語る「自分の使命」は、人類規模で世界全体に影響を与えるようなものがほとんどです。
 
もしくは、のめりこむとそれ以外何も目に入らないようなもの。
 
それを聴いた人たちは、「自分の使命」もきっとそういったものに違いないと思い込んでしまう。
 
「自分の使命」も人類規模で世界全体に影響を与えるようなものだろうと思ってしまうのです。
 
でも、そんな使命はとてもとても特別なケースでしょう。
 
多くの場合「自分の使命」とは、もっともっと身近で庶民的な暮らしのなかにあるのではないでしょうか。
 
第二次世界大戦時にドイツの絶滅収容所を生き抜いた精神科医フランクルは言います。
 
自分の使命は「活動する大きさ」ではなく、人それぞれに与えられた「使命圏」を満たしているかどうかで考えようと。
 
つまり「自分の使命」とは、多くの人に影響を与えるかどうかはではなく、その人自身に求められている仕事をこなせているかどうかが重要だということです。
 

 
影響を与える「大きさ」に目を奪われていると、足元が見えません。
 
だから「自分の使命」を見逃してしまう。
 
すでに手がかりは目の前にあるのに、見逃したままになってしまうのです。
 
 

┃ 目の前にある「自分の使命」を見逃しつづけてしまう理由

 
せっかく目の前にある「自分の使命」を見逃してしまう。
 
ではなぜ、見逃すだけではなくその後も「見逃しつづけて」しまうのでしょうか?
 
それが二つ目の理由です。
 
それは「判断する期間が短いから」です。
 
有名な先生の語る「自分の使命」は、電撃的にビビビッと見つかったように表現されることが多いですよね。
 
たしかに、自覚した瞬間はそうかもしれません。
 
しかし、よくよくお話をしっかりと聴いてみると、その自覚をする瞬間までに、みなさん長いながい年月がかかっているんですよね。
 
つまり、使命を自覚するまで、しっかりとその仕事を育んでいる。
 
まっとうしている。
 
そのうえで、あるときビビビッと使命に目覚めるわけです。
 
そこを見落としてしまうと、ビビビッという一瞬のキラメキだけを判断基準にしてしまう。
 
そのキラメキが感じられないと「これは自分の使命ではなかった」と、かんたんに判断してしまうのです。
 
でも、それも仕方のないことです。
 
生きづらい人は、毎日が苦しい。
 
だから、できるだけ早く、そして瞬時にこの苦しみから脱け出したいと考えています。
 
どうしても「一瞬のキラメキ」を求めてしまうのです。
 
そして、偶然街で出会った人に一目ぼれするかのような「一瞬でわかる運命の出会い」を求めてしまい、次から次へと使命の対象を変えていく。
 
結局、目の前にある使命を見逃しつづけてしまうことになるのです。
 
 

┃「自分の使命」に納得するまで9年半かかった

 
生きづらい人は、その苦しさゆえに「大きな使命」を「一瞬」で見つけたいと願ってしまう・・・。
 
そんなことを言っている私も、よく「しのぶさんは、自分の使命を見つけたのですか?」とご質問をいただきます。
 
私も「自分の使命」を、深くふかく自覚する瞬間がありました。
 
でも、もし誰かにそれを話したとしたら、
 
「え、そんな程度のこと・・・」
 
とビックリ(ガッカリ?)されるようなことです。
 
本当に日常的で些細なことです。
 
でも、私にとってはその使命のために生きているとしか思えない、ゆるぎない納得の感覚があります。
 
そしてその感覚が得られるまで、9年半かかりました。
 
10年近くかかって、やっと「納得」できたのです。
 
ただ、それでもそれが本当に「自分の使命」なのかは判断できないと私は考えています。
 
納得できたのに「これが自分の使命だ」と言い切ってはならないと考えているのです。
 
次回はその理由についてお話ししてみたいと思います。
 
その理由がわかれば、「自分の使命」を見つけたいという悩みに終止符を打つことができるかもしれません。
 
それでは今日もあなたに、心地よい人生が訪れますように。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
 

 
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心地よい人生の便り2 <目次>

 
61.生きづらい人は、なぜ「自分の使命」が見つからないのか?
62.なぜこれが「自分の使命」だと納得できたのか?
63.苦しみを無くす方法
64.生きていたくない
65.人付き合いがわずらわしい
66.人付き合いをしなくて済む条件
67.生きづらい、生きにくい、その原因と対処法
68.「激しい感情」の上手な対処法
69.なかなか行動にうつせない
70.心と体はつながっている
71.自分を変えるのに必要な期間
72.自分を変える2つの方法
73.理解してもらえない
74.人が怖い
75.自分の弱さが恥ずかしい…
76.長所が見つからない
77.悩んでばかりで嫌になる
78.生きづらさから脱け出すために
79.張り合わない
80.孤独ゆえの幸せ
81.お金より大切なもの
82.職場にいるのがツラい
83.生き方ハラスメント
84.アダルトチルドレンが母の愛を求めてしまう本当の理由
85.悩み解決本との上手な付き合い方
86.すべて運命で決まっているのか?
87.自分は何をやってもダメだと思ったら
88.自信を持つには?
89.同じ悩みでつまずいてしまう
90.感情にふり回されて自信が持てない
91.自分の受け入れ方
92.生きる意味、自分の使命が見つからない
93.頑張ることは良いことか?
94.人を信用できない
95.自分を信じるには?
96.健康法を継続するコツ
97.呼吸を整える本当の理由
98.完璧主義をやめたい
99.人にどう見られているか気になる
100.力んでしまう
101.全身を脱力する方法
102.肩の力を抜く方法
103.生きづらい時、何をすればいいのか?
104.予定どおりに行動できない
105.情けないぞ人類
106.最後に頼りになるのは?
107.自分の受け入れ方 <実践編>
108.なぜ自分で決められないのか?
109.自分で決められるようになるコツ
110.人から拒絶されるのが怖い
111.それでもやっぱり決められないあなたへ
112.ポジティブに考えられない
113.ストレス処理のうまい人
114.上手な逃げ場のつくり方
115.人に利用されてしまう
116.人に利用されないコツ
117.『心の弱さ』と『心の闇』の違い
118.引き合う闇…、共依存を防ぐために
119.見栄を張ってしまう
120.最後にどうしても伝えたいこと(最終回)
 
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