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生きづらい人生に悩むあなたへ

 
迷路に迷う男性

 

心地よい人生の便り

 
<8通目>

ネガティブ思考から脱け出す方法

 

┃「感情」ではなく「思考」から脱け出す

 
前回のお便りでは、ポジティブな感情に書き換える方法をお伝えしましたよね。
 
あなたも、さっそく実践していただいたかと思います。
 
にもかかわらず、またしても同じようなタイトルの便りが…と思われましたでしょうか?
 
たしかに、「ポジティブな感情に書き換える方法」ということは「ネガティブな思考から脱け出す」ことだろうと感じますよね。
 
でも、前回はポジティブな 「感情」 に書き換える方法。
 
そして、今回はネガティブな「思考」から脱け出す方法です。
 
せっかくポジティブな 「感情」 に書き換えたとしても、ネガティブな 「思考」 から脱け出せなければ、またすぐにネガティブな 「感情」が湧いてきてしまいますよね。
じつはここが、大きなポイントなのです。
 
そこで、今回はネガティブな 「思考」 から脱け出す方法をご紹介させていただきたいと思います。
 
 

┃ネガティブ思考から脱け出すコツ

 
ネガティブな思考から脱け出すために、世間でよく聴かれるのが、ポジティブな発言を増やしていくという方法です。
 
たいへんまっとうな方法ですし、とてもいい影響の出ることが多い素晴らしい方法だと思います。
 
にもかかわらず・・・、私たちはこの方法をなかなかつづけることができませんよね。
 
いったいなぜなのでしょうか?
 
それは、つづけるための「コツ」が抜けているからなんです。
 
そのコツとは「ネガティブな発言は減らさなくていい」というコツです。

ポジティブな発言を増やす方法につきものなのが、

「ネガティブな発言のかわりにポジティブな発言を増やす」

「ネガティブな発言をポジティブに言いなおす」
 
という「入れ替え」の発想です。
 
つまり、ネガティブな発言を減らすということ。
 
ネガティブな発言を許さないという発想です。
 
じつは、これがクセモノなんですね。
 
じっさい、ネガティブな発言を減らそうとすると、そんな発言をしてしまったときに、
 
「またネガティブナ発言をしてしまった・・・」
 
「どうしていつも口にしてしまうのだろう・・・」
 
といったネガティブな思考が浮かんできます。
 
そして、感情もネガティブになっていく。
 
つまり、「ネガティブの連鎖反応」がおきてしまいがちなんですね。
 
これでは、ネガティブな思考からなかなか脱け出せませんよね。
 
だから、ネガティブな発言は、とくに減らそうとする必要はないのです。

ポジティブな発言を増やすことにだけ集中してみましょう。
 
すると、ポジティブな発言をしたときに、「またできた」と思考がポジティブに向かいます。
 
そして、感情もポジティブになっていきます。
 
つまり「ポジティブの連鎖反応」が起きるわけです。
 
このようにして、だんだんとポジティブな発言を増やしていく。
 
すると、ネガティブな発言の居場所は「自然と」なくなっていきます。
 
無理やりネガティブな発言を減らそうとするのは、思考を 「コントロール」 することになります。
 
これでは、脳の扁桃体も聴く耳をもってくれません。
 
だから、ネガティブな発言が自然と減っていくように、遠巻きに 『マネジメント』 さえすればいいのです。
 

<参照記事>
生きづらい原因は脳の扁桃体?
脳の扁桃体は、コントロールされることを嫌うため「マネジメント」することでしずまっていく。

 
 

┃ポジティブオンリーはただの「ヤセ我慢」

 
たしかに、世間では「ポジティブとネガティブの入れ替え」でうまくいく人たちがいます。
 
そしてそのような方法をすすめる情報ばかりがあふれかえっています。
 
しかし、ポジティブな発言しか許されないのであれば、それはやがてただの「ヤセ我慢」となっていくでしょう。
 
じっさいの人生では、苦しいときは苦しいですし、不運だと思うこともたくさんありますよね。
 
ましてや生きづらさを抱えているとなれば、そのような感情のオンパレードのなかを生きているはずです。
 
「ポジティブオンリー」の強引な手法が通じるのは、今まであまり自分の心を整える努力をしてこなかった人だけです。
 
そのようなは、自分自身を反省してこなかったぶんの「伸びしろ」があります。
 
そして、
 
「たしかにちょっと身勝手過ぎたな」
 
「うしろ向きにものごとをとらえ過ぎていたな」
 
ということにはじめて気づき、「ネガティブの連鎖反応」が起きません。
 
そのため「ポジティブオンリー」の方法でも、無事にネガティブな感情から脱け出していけるのです。
 
でも、あなたのように、生きづらい日々のなかで努力を重ねつづけてきた人にとっては、もはや「ポジティブオンリー」の手法は負担になってしまうことすらあるのです。
 
だから、ネガティブな発言は無理に減らさなくていい。
 
ポジティブな発言を増やすことだけ考えていればいいのです。
 
もしあなたが、ネガティブ思考から脱け出せないときには、ぜひこのコツを忘れないでください。
 
それでは今日もあなたに『心地よい人生』が訪れますように。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶかつのり(信夫克紀)
 

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心地よい人生の便り <目次>

1.体が動かなくなる理由
2.自己評価を上げる方法
3.感謝をしないメリット
4.心も体もクタクタに疲れているのに休めない
5.正反対の感情のあつかい方
6.心が疲れているときには視野を「狭く」しよう
7.ポジティブな感情に「書き換わる」方法
8.ネガティブ思考から脱け出す方法
9.苦しみのエリート意識
10.なにをやっても長つづきしないのはなぜ?
11.月曜日の憂鬱を解消する方法
12.自分の強さに気づき自分を信頼できる方法とは?
13.言い方がきついと言われてしまう
14.セロトニンを増やす朝食
15.躊躇なく行動できるようになる法則
16.悩む自分に嫌気がさしたら
17.セロトニンのいいところ
18.恐怖心はあなたの強さの証明
19.目標の大切さ - なぜ目標を設定するのか?
20.堂々と逃げよう - 逃げることは悪いことなのか?
21.規則正しい生活ができない - 「9時5時生活」がストレスになる
22.覚悟の決め方 - なぜ覚悟が決まらないのか?
23.働く気力がわいてこない - お金と気力の関係
24.焦りや不安を解消する「贅沢」のしかた
25.飽きずにつづけられるようになる2つの工夫
26.本当にやりたいことを見つける方法
27.焦りがしずまる歩き方
28.欲望に振りまわされなくなる習慣
29.現状に満足してもいい?してはいけない?
30.自分を癒したいなら「垣根」を越えよう
31.快楽を罪悪感なく味わう方法
32.心の調子に左右される人は「時速」を計ろう 
33.「本当の気もち」がわからないなら 
34.朝、寝起きの猛烈な不快感に対処する方法
35.「漠然とした不安」の正体と具体的な対処法
36.お金は大切?
37.生きづらい人が「苦手」を受け入れる方法
38.あなたは本当に自分に「甘い」のか?診断テストと改善法
39.感情をしずめる極意
40.原因不明のイライラを解消する方法
41.突然不安になってしまう…
42.気分が落ち込んだ時には?
43.「私は頭が悪い」と感じるなら
44.いつも笑顔で過ごさなくてもいい理由
45.笑顔で過ごした方がいい理由
46.幸福感を持続させる最大のコツ
47.気分の浮き沈みの対処法
48.人間関係で疲れる原因
49.他人の評価を気にしない練習
50.人生がうまくいかない人
51.どうすれば人生がうまくいくのか?
52.自分を変えたい
53.自分を変えられる新習慣
54.生きづらい人におすすめの音楽
55.「コミュ障」という言葉に振りまわされない
56.あなたが、とてつもなくスゴい理由
57.感情を安定させる法則
58.感情を溜めこまない方法
59.興奮し過ぎてしまう
60.興奮し過ぎてハイになった時の対処法
 
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