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更新日:2020年2月17日

堂々と逃げよう - 逃げることは悪いことなのか?

 

怖そうな猛獣の画像

 

心地よい人生の便り

 
<20通目>

堂々と逃げよう - 逃げることは悪いことなのか?

 

┃「逃げることは悪いこと」という理由を本気で考えてみると・・・

 
突然ですが、あなたに質問がございます。
 
あなたは「逃げることは悪いことだ」と思いますか?
 
世間では、一般的に「逃げることは悪いことだ」とされていますよね。
 
少なくとも「逃げることはいいことだ」と口にする人は見かけません。
 
あなたも、もし「逃げることは悪いことだ」と思っていらっしゃるのであれば。
 
なぜ「逃げることは悪いこと」なのでしょうか?
 
じつは、カウンセリングの中でも、ご相談者様に同じような質問をさせていただくときがあります。
 
そして、一緒に二人で色々な理由を考えてみます。
 
ただどれだけ話を尽くしても、完全に説明のつく理由は見つかりません。
 
どの理由も、必ずかんたんにヤマほどの反論をすることができてしまうのです。
 
つまり「逃げることは悪いことだ」とハッキリ言い切れる理由が見つからない。
 
二人が「絶対に悪いことだ」と納得のできる、明確な理由が見つからないのです。
 
世間では「逃げることは悪いことだ」とされているにもかかわらず、なぜ「悪い」と言い切れる理由がすぐに見つからないのでしょうか?
 
 

┃逃げたら称賛されるときもある

 
「逃げることは悪いことだ」とハッキリ言い切れない理由。
 
それは、そもそも「逃げる」という行動自体には「いい」も「悪い」もないからです。
 
たしかに、逃げない方がいいときもあるでしょう。
 
でも、逃げた方がいいときもたくさんあるということです。
 
たとえば、猛獣に襲われそうになったとき。
 
たいていの場合は、逃げる方がいいですよね。
 
なんなら逃げきったことを称賛すらされるでしょう。
 
つまり、状況によって逃げることが「いい」か「悪い」かの判断は、かんたんに変わってしまうわけです。
 
にもかかわらず、なぜ私たちは「逃げることは悪いことだ」 と考えてしまいがちのでしょうか?
 
 

┃「逃げることは悪いことだ」と考えてしまう本当の理由

 
私たちは「逃げることは悪いことだ」と自然と考え、逃げることに強い抵抗感を覚えてしまいます。
 
いったいなぜそのように考えてしまうのでしょうか?
 
それは「逃げることは悪いことだ」と、無条件に頭にすり込まれてきたから。
 
ただ、それだけです。
 
つまり、明確な理由も無く、なんとなく「逃げることは悪いことだ」と思い込まされてきてしまったのです。
 
本当は「逃げた方がいい場合」がたくさんあるにもかかわらずに・・・。
 
また、その「逃げた方がいい場合」という基準自体も、本当は人それぞれのはずですよね。
 
でも社会は、まるで共通の「逃げる基準」があるかのように、逃げた人を糾弾してきます。
 
また、他の人が逃げていない状況で、自分だけ逃げることもなかなかできない。
 
つまり他の人の「逃げる基準」に合わさざるをえない場合が多い。
 
そうやって無理をかさねて、生きづらい人生を送っている方がとても多くいらっしゃるのです。
 
 

┃逃げることは「楽な道」ではない

 
ここで誤解してはならないのが、「だから逃げていい」というかんたんな話ではないということです。
 
逃げることで他人を犠牲にしてしまうこともありますし、大きな迷惑をかけることもあるでしょう。
 
またこのようなお話をすると、必ず、
 
「逃げたらどうやって食っていけばいいんですか!」
 
とおっしゃられる方がおられます。
 
たしかにそう感じられますよね。
 
また、
 
「逃げたら、残った人たちに対してすごい罪悪感をもってしまいそうです・・・」
 
とおっしゃられる方もおられます。
 
これも、もっともな感性だと思います。
 
ただこのような方たちは、一点だけ勘違いをなさっているのかもしれません。
 
それは、「逃げることは楽な道を選ぶことだ」という勘違いです。
 
逃げることは、じつは容易な選択ではありません。
 
逃げたせいで食っていくことがたいへんになることもあるでしょう。
 
今いる場所に住んでいられなくなるかもしれません。
 
また、深い罪悪感に包まれることもあるでしょう。
 
というか、人に迷惑をかけて逃げたのなら、そこに罪悪感を覚えないことの方がヒトとして問題ではないでしょうか。
 
つまり、逃げることはかんたんにできることではない。
 
だからこそ、逃げることは「チャレンジ」なのです。
 

<参照記事>
逃げるというチャレンジ

 
私は常々、「逃げることはチャレンジだ」と申し上げています。
 
それは「逃げることは楽な道」ではないからです。
 
逃げることで生活が一時的にたいへんになったり、汚名を負うことにもなりかねない。
 
自分の誇りや時間など、いろいろなことを犠牲にもしなければならないでしょう。
 
にもかかわらず、果敢にそこに挑んでいく。
 
だからこそ、逃げるとういことは気合を入れてチャレンジせざるをえない「人生の大事業」なのです。
 
もしあなたが、「逃げることは悪いことだ」と無条件に思い込んでしまっていたのなら。
 
そして、社会や他人の「逃げる基準」に合わせてしまっていたのなら。 
 
これからは、大事業に挑む者として、堂々と逃げて欲しいと思います。
 
 

┃「逃げる基準」を身に着ける

 
でも、堂々と逃げるためには、自分だけの「逃げる基準」が必要になりますよね。
 
いったいなにを「逃げる基準」にすればいいのでしょうか?
 
ひとつの目安になるのが「脳の扁桃体」です。
 
扁桃体とは、快と不快をキャッチする私たちの心のアンテナです。
 
このアンテナが敏感な人ほど、不快も強く感じやすいと考えられています。
 

<参照記事>
扁桃体の機能や感情との関係について詳しく解説しています。
生きづらい原因は脳の扁桃体?

 
つまり扁桃体が敏感な人は、逃げなければ心がどんどんとダメージを受けやすいということなんです。
 
扁桃体が敏感な人は、「逃げる基準」を今よりも下げた方がいいでしょう。
 
猛獣を相手に勇敢に戦う必要はありません。
 
堂々と逃げていい。
 
そしてなにが猛獣なのかは、扁桃体の敏感度によって決まるのです。
 
人それぞれなのです。
 
だから、堂々と逃げていい。
 
もし、今まで一度も戦ったことがないのなら。
 
逃げずに戦ってみるのも悪くないかもしれません。
 
でも、もうなんども戦ってみて、すでにボロボロになってしまったのなら。
 
そろそろ逃げ方を覚えましょう。
 
戦うことに疲れて、逃げ出したくなったら。
 
自分だけの「逃げる基準」を身につけましょう。
 
逃げること自体に「いい」も「悪い」もないのですから。
 
それでは今日もあなたに、心地よい人生が訪れますように。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
 

 

心地よい人生の便り <目次>

1.体が動かなくなる理由
2.自己評価を上げる方法
3.感謝をしないメリット
4.心も体もクタクタに疲れているのに休めない
5.正反対の感情のあつかい方
6.心が疲れているときには視野を「狭く」しよう
7.ポジティブな感情に「書き換わる」方法
8.ネガティブ思考から脱け出す方法
9.苦しみのエリート意識
10.なにをやっても長つづきしないのはなぜ?
11.月曜日の憂鬱を解消する方法
12.自分の強さに気づき自分を信頼できる方法とは?
13.言い方がきついと言われてしまう
14.セロトニンを増やす朝食
15.躊躇なく行動できるようになる法則
16.悩む自分に嫌気がさしたら
17.セロトニンのいいところ
18.恐怖心はあなたの強さの証明
19.目標の大切さ - なぜ目標を設定するのか?
20.堂々と逃げよう - 逃げることは悪いことなのか?
21.規則正しい生活ができない - 「9時5時生活」がストレスになる
22.覚悟の決め方
23.お金と気力の関係
24.どんどん贅沢しよう
25.飽きずに続けるための2つの工夫
26.本当にやりたいことを見つける方法
27.焦りがしずまる歩き方
28.欲望に負けそうな時には
29.現状に満足していい?してはいけない?
30.垣根を越えて
31.かわいい快楽
32.今の時速 
33.「本当の気もち」がわからないなら 
34.朝、寝起きの不快感に惑わされない
35.漠然とした不安を感じたら
36.お金は大切?
37.苦手を克服する方法
38.本当にあなたは自分に甘いのか?
39.感情をしずめる極意
40.イライラの原因
41.突然不安になってしまう…
42.気分が落ち込んだ時には?
43.「私は頭が悪い」と感じるなら
44.いつも笑顔でなくてもいい理由
45.笑顔で過ごした方がいい理由
46.調子の波が激しい原因
47.気分の浮き沈みの対処法
48.人間関係で疲れる原因
49.他人の評価を気にしない練習
50.人生がうまくいかない人
51.どうすれば人生がうまくいくのか?
52.自分を変えたい
53.自分を変えられる新習慣
54.傷つきやすい心を守るには?
55.もう傷つきたくないなら
56.あなたが、とてつもなくスゴい理由
57.感情を安定させる法則
58.感情を溜めこまない方法
59.興奮し過ぎてしまう
60.興奮し過ぎてハイになった時の対処法
 
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