面倒くさがりをなおしたい

 

面倒くさがりをなおしたい

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アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法

 

第47回
面倒くさがりをなおしたい

 
面倒くさい。
 
だから行動できない。
 
アダルトチルドレンには、この問題が常に行く手をさえぎります。
 
仕事はもちろんのこと、掃除や洗濯といった家事も面倒くさい。
 
だから、部屋が散らかっていく。
 
部屋を整理すればいいのはわかっているが、それも面倒くさくてできない。
 
当然、部屋はさらに散らかっていき、より面倒くささが増していく…。
 
カウンセリングでも、よくお受けするご相談です。
 
また、新しい趣味をはじめたいけれど、それも面倒くさい。
 
気の合う友達と会うことですら面倒くさい。
 
楽しいはずのことさえも、面倒くさく感じてしまうのです。
 
原因はいったいなんなのでしょうか?
 
よく見かけるのが「完璧主義」だからというもの。
 
たしかにそのとおりですよね。
 
なにをするにも完璧を目指していたら、手間がかかって仕方がありません。
 
面倒くさくなるのも当然です。
 
だから完璧主義を直すことで、自然と面倒くささが取れていく。
 
面倒くさがりもなおるというわけです。
 
じっさい、この方法で面倒くさがりを解決した人も多いでしょう。
 
しかし、アダルトチルドレンの場合は、これだけではなかなか面倒くさがりを解決できません。
 
完璧主義をなおしたところで、やっぱり面倒くさいのです。
 
なぜならアダルトチルドレンは、
 
「生きることそのもの」
 
が面倒くさくなっているからです。
 
生きることが面倒くさいということは、その下にある行動すべてが面倒くさいということ。
 
つまり、人生のあらゆるすべての行動が面倒くさいということです。
 
これは深刻な問題です。
 
当然、本人は苦しんでいるのですが、周囲の人からは「怠け者」と言われてしまう。
 
そのため、同情も手助けもしてもらえないことがほとんどです。
 
では、なぜアダルトチルドレンは、生きることそのものが面倒になってしまったのでしょうか。
 
それは、
 
「感覚に感情がベットリと張りついているから」
 
です。
 
アダルトチルドレンは、扁桃体が敏感です。
 
なにか行動を起こすたび、そしてなにかを感じるたびにネガティブな感情が湧いてきます。
 
それは一瞬のできごと。
 
あらゆる感覚を自覚したとき、そこにはすでにネガティブな感情がベットリと張りついているのです。
 
それを振り切りながら生活を送るということは、並大抵の労力ではありません。
 
言うなればそれは、足の裏にベトベトの超強力な粘着剤をつけて歩きつづけているようなものです。
 
だから、アダルトチルドレンは常にしんどい。
 
いつだって労力に余裕がないのです。
 
このアダルトチルドレン特有の強烈な面倒くささを解決するためには、二つのステップで考えていくことが有効です。
 
一つ目のステップは、「自分は究極の面倒くさがりだ」ということをハッキリと自覚する。
 
つまり、自分が面倒くさがることを当たり前だと許してあげるということです。
 
面倒くさくて行動できないたびに、「面倒くさがってはいけない」と考えてしまうと、プレッシャーがかかりさらなる労力がかかってしまいます。
 
苦痛も感じるでしょう。
 
だから、まずそのプレッシャーをはずしてあげる。
 
アダルトチルドレンは、扁桃体が敏感なのだから面倒くさくて当然。
 
なんなら「その辺の面倒くさがりと一緒にされては困る」というくらいの気概を持ちましょう。
 
もちろん、それを他人に強要して「私は面倒くさがりだから、なにもしなくてもいいんだ」開き直ってしまっては、無用なトラブルを招くだけです。
 
周りの人も迷惑でしょう。
 
だから、究極の面倒くさがりとしての気概は、あくまでも自分のなかにとどめておきましょう。
 
その上で、次のステップ。
 
自分の貴重な時間と労力とお金を、
 
「手間を省く工夫」
 
に最優先で割り当てていきましょう。
 
つまり、今まで、
 
「面倒くさがりをなおすため」
 
に使っていた時間と労力を、
 
「面倒くさがりのまま生きられる工夫」
 
に割り当てるのです。
 
もしあなたが、アダルトチルドレン特有の面倒くささにまとわりつかれているのなら。
 
まずは一週間だけでかまいません。
 
どこかに短縮できる作業はないか、お金やテクノロジーで解決できる問題はないか、一回手間をかければ、そのあとがずっと楽になる行動はないかを考えてみてください。
 
掃除機の位置、服を並べる順番、炊飯器の性能、パソコン起動の待ち時間、スマホの充電、友人と会う回数、参加しているコミュニティの数…。
 
解決のために必要なものがあれば買い、削れるものは削っていく。
 
「手間を省く工夫」という作業を、毎日の中でとにかく最優先にしていくのです。
 
その間、部屋が散らかってもかまいません。
 
仕事の能率が落ちるのも仕方ありません。
 
手間を省く工夫が進んでいけば、それくらいのことはあとでいくらでも挽回できるからです。
 
それよりも、たとえば掃除機を取り出しやすいところに配置がえする。
 
カゴを用意して、よく着る服はタンスから出しっぱなしにしておけるようにする。
 
銀行振込用のアプリをスマホにインストールする。
 
予算に余裕があれば、パソコンはハードディスクから立ち上がりの速いSSDに買い替える。
 
飲み会の誘いが多いコミュニティは抜ける。
 
SNSもやめる。
 
もちろんそれすらも面倒くさいでしょう。
 
でも一日に一ヵ所、いえ三日に一ヵ所でもいい。
 
ほんの少しづつでもいいから、生活全体の手間を省いていくのです。
 
チリも積もれば山となる。
 
やがて日常生活にかかる時間や労力が大幅に減り、面倒くさいまま生きられる空間ができあがっていきます。
 
カウンセリングでも、よくこのワークに取り組み、多くの方が面倒くさいという悩みやプレッシャーからから解放されていきます。
 
アダルトチルドレンの面倒くささをあなどってはいけません。
 
意志の力だけではどうにもならないのです。
 
アダルトチルドレンは、財布を落としたことに気づいた瞬間に、「生活費が!」とか「誰かにカードを使われるかも!」ではなく、
 
「うわ~、面倒くさい・・・。」
 
と思うものです。
 
探すのも面倒くさいし、届け出るのも面倒くさい。
 
カードや口座を止めるのも面倒くさいし、新しい財布を選ぶのも面倒くさい。
 
とにかく以後の手間ばかりが思い浮かぶ。
 
その手間をなくすことができるのなら、全財産をあきらめてしまうおうかと本気で思ってしまうほです。
 
もしあなたも思い当たるのなら。
 
まずは、自分が面倒くさがることを許可してあげてください。
 
そして、とにかく「手間を省くための工夫」を最優先に生活してみてください。
 
面倒くさがりは面倒くさがりなりに生きていけばいい。
 
自分を手間取らせる作業や物や人は徹底的に省いていく。
 
そのための工夫にこそ、時間と労力とお金を使っていくことが必要なのです。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
 


アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法 <目次>

1.アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法
2.なぜ克服したはずの問題をくり返してしまうのか?
3.今までのアダルトチルドレン克服法が取りこぼしてきた盲点とは?
4.扁桃体が敏感だと自覚する
5.「あなたは強い」という事実
6.親を捨てる
7.アダルトチルドレン克服に欠かせない必要なこと
8.恩着せがましい親
9.一生懸命育てたのに!
10.あなたは本当に親不孝者なのか?
11.親にすべてをブチまけようと思う
12.親が子育ての非を認められない理由
13.親への仕返しが止められない
14.アダルトチルドレン克服の優先順位
15.親との対決に必要な覚悟
16.好きなこと、やりたいことがわからない
17.誰もわかってくれない
18.燃え尽き症候群をくり返してしまう
19.親子関係を良好にしたい
20.「してあげた」という親心
21.リラックスできない
22.体を整える
23.つき合う人を変える
24.ナイーブさを捨てる
25.人に批判されるのが怖い
26.自尊心が低い
27.アダルトチルドレンの「克服」とは?
28.感情をうまく表現できない
29.鬼のような親
30.人からの評価が気になる
31.自信よりも必要なもの
32.嘘をついてしまう
33.承認欲求が強い
34.仕事で手を抜けない
35.自己肯定感を高めたい
36.親と同じことをしてしまった
37.なぜ焦ってしまうのか?
38.不登校が許されなかった人
39.今の仕事が向いていない
40.勇敢であるということ
41.人間関係がうまくいかない
42.孤独を磨き上げる
43.努力しても嫌われつづける人
44.いつも自分ばかり残業している
45.快楽と上手につき合おう
46.自分のなかに基準がない
47.面倒くさがりをなおしたい
48.自分に合った働き方を見つけたい
49.他人に興味がもてない
50.自分に興味がもてない
51.人の顔色をうかがってしまう
52.私は変われるでしょうか?
53.どこに行っても同じだぞ!
54.自分がわからない


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