不自由を感じてしまう原因

 

不自由を感じてしまう原因

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アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法

 

第58回
不自由を感じてしまう原因

 

┃自分の発言が不自由を生み出す

 
自由に生きたいのに生きられない人には、自分をしばりつけている二本の鎖がある…。
 
前回は、その一本目である「時刻」という鎖についてご紹介しました。
 
今回は、二本目の鎖についてご紹介していきたいと思います。
 
不自由を感じさせてしまう二本目の鎖。
 
それは「自分の発言」です。
 
とくにアダルトチルドレンは、過去に発した自分の言葉にしばられてしまうのです。
 
こんなエピソードがあります。
 
中小企業の課長をしているAさんのお話です。
 
Aさんは、自分の部署の採用面接を担当していました。
 
あるとき若い青年が面接に来て、「御社に骨をうずめるつもりでやります」とアピールしていたので、その気概を買って採用しました。
 
なぜなら、じつはその企業、社長の言動や行動があまりにもパワハラ性に満ちているため、社員がすぐに辞めていってしまう。
 
そこで、長いあいだ腰を据えて働いてくれる人を求めていたのです。
 
入社して間もなく、青年は案の定、社長に対する愚痴をもらしはじめました。
 
そして3ヶ月が経ったころ、Aさんのところに辞表をもってきました。
 
Aさんは当然、「君は面接で、御社に骨をうずめるつもりでやりますと言ってたじゃないか?」とたずねました。
 
すると青年はこう言ったのです。
 
「もう充分うずめましたよ~」
 
Aさんは、愕然としました。
 
なぜならAさん自身、面接で「そうかんたんには辞めません」と宣言したことに責任を感じて、社長の不条理な行動や言動に耐えつづけていたからです。
 
ちなみにAさんを採用した上司も、「じつは僕も入社したてて、1年以上は絶対に辞めないと社長に約束して入社させてもらったんだ。一緒に頑張ろう!」と言っていました。
 
その人も半年で辞めてしまいました。
 
青年と上司は、あっさり辞めてしまった。
 
Aさんは、しんどいながらも残っている。
 
この違いはいったいなんなのでしょうか?
 
それは、自分の言葉にしばられているかどうか。
 
過去の「自分の発言」に重みを感じているかどうかです。
 
 

┃なぜ自分を不自由にする発言をしてしまうのか?

 
自分の発言に重みを感じている人は、その言葉からそうかんたんには逃れることができません。
 
言うなれば、自分で自分の発言を人質にとってしまう。
 
「この発言がどうなってもいいのか?」と。
 
そうして、自分で自分をガチガチに縛りつけてしまうのです。
 
もちろん、自分の発言に責任をもつことは、社会生活を営む上で大切でしょう。
 
自分の発言に責任をまったくもつことがなければ、誰からも信用されません。
 
しかし、発言の責任をとろうとするがあまり、自分の体と心がボロボロになってしまう人がいる。
 
しかも、ボロボロになってもなお責任から逃れられず頑張ってしまう人がいるのです。
 
これでは、不用意に「やります!」「できます!」「辞めません!」といった積極的な発言はできない…、と思いきや。
 
アダルトチルドレンは、意外とそのような積極的な発言をしてしまう。
 
なぜならアダルトチルドレンは、見さかいなく人の役に立とうとする傾向があるから。
 
そうしないと自分の価値を感じられない人が多いからです。
 
 

┃不自由な鎖を見つけ出す方法

 
このような事態を避けるために、アダルトチルドレンの多くの方は、先ほどの青年やAさんの上司のように振るまってみようとマネしてみます。
 
思い切って、自分の発言と反対の行動をとってみる。
 
しかし、アダルトチルドレンは慣れていないので、やってはいけないタイミングでその行動をとってしまう。
 
また、本人がかもし出す雰囲気、さらに過去の行動や言動の積み重ねから、周囲から非難されてしまう。
 
結果として、「他の人はやっても平気なのに、なぜ私だけ…」という悲しみや、周囲の人たちへの怒りを募らせる結果になるのです。
 
では、いったいどうしたらいいのでしょうか?
 
まずは自分がどんな発言で自分をしばっているのか、客観的に把握することです。
 
そして重要なのは、その自分の発言が、そこまでして責任を取る必要のあるものなのか考えてみる。
 
果たして、体と心をボロボロにするまで守りとおさなければならないものなのかと、冷静に考えてみることです。
 
大切なのは、周囲から非難されないようにすることではない。
 
非難されても耐えられる理由を、自分のなかにしっかりと見出すことです。
 
これをくり返していくと、「やります!」「できます!」「辞めません!」といった不用意な発言をしないようになっていきます。
 
周囲の人にも無駄な期待をさせず、迷惑もかけません。
 
あなたがもし不自由を感じているのなら。
 
自分の発言を見直してみることをオススメします。
 
あなたをしばりつけている「鎖」が見えてくるはずです。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
 

 
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アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法 <目次>

1.アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法
2.なぜ克服したはずの問題をくり返してしまうのか?
3.今までのアダルトチルドレン克服法が取りこぼしてきた盲点とは?
4.扁桃体が敏感だと自覚する
5.「あなたは強い」という事実
6.親を捨てる
7.アダルトチルドレン克服に欠かせない必要なこと
8.恩着せがましい親
9.一生懸命育てたのに!
10.あなたは本当に親不孝者なのか?
11.親にすべてをブチまけようと思う
12.親が子育ての非を認められない理由
13.親への仕返しが止められない
14.アダルトチルドレン克服の優先順位
15.親との対決に必要な覚悟
16.好きなこと、やりたいことがわからない
17.誰もわかってくれない
18.燃え尽き症候群をくり返してしまう
19.親子関係を良好にしたい
20.「してあげた」という親心
21.リラックスできない
22.体を整える
23.つき合う人を変える
24.ナイーブさを捨てる
25.人に批判されるのが怖い
26.自尊心が低い
27.アダルトチルドレンの「克服」とは?
28.感情をうまく表現できない
29.鬼のような親
30.人からの評価が気になる
31.自信よりも必要なもの
32.嘘をついてしまう
33.承認欲求が強い
34.仕事で手を抜けない
35.自己肯定感を高めたい
36.親と同じことをしてしまった
37.なぜ焦ってしまうのか?
38.不登校が許されなかった人
39.今の仕事が向いていない
40.勇敢であるということ
41.人間関係がうまくいかない
42.孤独を磨き上げる
43.努力しても嫌われつづける人
44.いつも自分ばかり残業している
45.快楽と上手につき合おう
46.自分のなかに基準がない
47.面倒くさがりをなおしたい
48.自分に合った働き方を見つけたい
49.他人に興味がもてない
50.自分に興味がもてない
51.人の顔色をうかがってしまう
52.私は変われるでしょうか?
53.どこに行っても同じだぞ!
54.自分がわからない
55.やる前から「無理」「できない」とあきらめてしまう
56.職場の人間関係がつらい
57.自分で自分をしばりつけてしまう人
58.不自由を感じてしまう原因
59.口が悪くて孤立してしまう
60.親のせいにするのは自分の甘えなのか?
61.嫌味ったらしい言い方をしてしまう
62.明るく楽しく振るまえなくなった
63.家庭環境のせいにし過ぎと言われてしまう
64.すべてを受け入れてもらいたい
65.親への憎しみが消えない


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