燃え尽き症候群をくり返してしまう

 

アダルトチルドレンを本気で克服する方法

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アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法

 

第18回
燃え尽き症候群をくり返してしまう

 
燃え尽き症候群とよばれる症状があります。
 
ストレスがかかる職場で懸命に努力しても結果がともなわず、プツリと糸が切れたように意欲をなくしてしまう。
 
疲労感に襲われて、欲求不満や怒り、焦り、憂鬱などに悩まされ、職場にも行けなくなってしまう状態のことです。
 
アダルトチルドレンは、この燃え尽き症候群になる人が多い。
 
しかも、くり返してしまうのです。
 
なぜでしょうか?
 
その大きな理由の一つは、
 
「扁桃体が丈夫な人と張り合ってしまうから」
 
です。
 
扁桃体とは脳の一部で、不快なものごとをいち早くキャッチする「心のアンテナ」。
 
扁桃体が敏感な人は不快を感じやすく、丈夫な人は不快を感じにくい。
 
つまり、アダルトチルドレンは自分の心が「敏感」なのに、心が「鈍感」な人と張り合ってしまうのです。
 
「張り合う」といっても、ライバル心むき出しで対抗するという意味ではありません。
 
扁桃体が丈夫な人と、同じレベルで仕事をしようとし、対等に渡り合おうとしてしまうということです。
 
この社会は、扁桃体が丈夫な人に都合よく作られた社会です。
 
なぜなら、扁桃体が丈夫な人が、古くは果敢に侵略戦争をおこして人々を支配し、現代ではビジネスという場に戦場を変えて、社会を席捲し、統治してきたからです。
 
アダルトチルドレンの扁桃体は敏感です。
 
にもかかわらず、扁桃体が丈夫な人に都合よく作られた社会に、適応しようとし過ぎてしまう。
 
その結果、燃え尽き症候群になってしまうのです。
 
では、なぜそんな無理をしてしまうのでしょうか?
 
それはアダルトチルドレンの人が持つ、独特の習性があるからです。
 
たとえば、自分の感情を押し殺し、相手に合わせることが当たり前になっている。
 
心の深い傷を癒そうとするがあまり、優越感やお金(がもたらす快楽)を必要以上に求めてしまう…など。
 
その習性があるために、無理に張り合ってしまうわけです。
 
それは、わかりやすく言いかえると、敏感肌の人が、丈夫な肌の人と炎天下の浜辺で日焼けの濃さを競い合っているようなもの。
 
自傷行為でしかありません。
 
燃え尽き症候群をくり返すタイプのアダルトチルドレンは、言うなれば、自分は肉食動物だと信じている草食動物のような人だと言えるでしょう。
 
幼いころから、自分の特性は無視されて、肉食動物でなければ生きられないと一方的に信じ込まされてきたのです。
 
燃え尽き症候群をくり返さないためには、肉食動物としての価値観から離れる必要があります。
 
今の生き方以外にもたくさんのあらゆる生き方があると、心の底から気づくことが必要なのです。
 
現代は、生き方の多様性が認められるようになってきた社会です。
 
まだまだ閉鎖的な側面はかなり多いですが、過去これほどまでに選択の自由が許された時代はなかったでしょう。
 
もちろん、だからこそしんどいという一面はあります。
 
でも、ほんの少し前までは、生きづらい人は引きこもるしかありませんでした。
 
引きこもったら最後、社会のメインストリームから完全に見放されていたのです。
 
しかし現在は、草食動物が草食動物のまま生きていくことができる。
 
草食動物としての特性を活かしながら、肉食動物とも上手に付き合っていくことができます。
 
扁桃体が敏感なアダルトチルドレンが、心を満たしながら生きていくことのできる社会になってきているのです。
 
このような物質的に余裕があり、多様性のある社会が存在しているのは、過去に扁桃体が丈夫な人たちが先陣をきって頑張ってきてくれたからです。
 
その恩恵を、ありがたく受ければいい。
 
現代の豊かさを思う存分活用して生きていけばいいのです。
 
豊かさとは、居酒屋でどんちゃん騒ぎをしたり、高級車でドライブすることではありません。
 
一人、自分の世界にこもれる豊かさです。
 
そうして自分にできる限り合った環境の中で、豊かさを受けた恩恵を社会に還元していけばいいのです。
 
もちろん、その社会がアダルトチルドレンを生み出した一因であることはたしかです。
 
しかし、くり返しになりますが、過去の歴史を振り返っても、これほど扁桃体が敏感な人が差別されずに豊かに生きていける時代はなかったでしょう。
 
この幸運を活かさない手はないのではないでしょうか?
 
現状に適応しなくてはならないという「立ち位置」を離れて、他に自分が立てる場所がないか、探してみること。
 
その柔軟な視野を与えてくれるきっかけが、燃え尽き症候群です。
 
燃え尽き症候群は、今の「立ち位置」が自分に合っていないよと教えてくれている、大切な「サイン」なのです。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
 

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