誰もわかってくれない…

 

アダルトチルドレンを本気で克服する方法

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アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法

 

第17回
誰もわかってくれない

 
アダルトチルドレンには、「わかってもらいたい」という気持ちが強くあります。
 
その気持ちはそう簡単に消えるものではありません。
 
大変つらいものです。
 
だから、いろいろな人にその切実な思いを相談してみる。
 
思い切って打ち明けてみる。
 
でも、誰もわかってくれないのです。
 
共感もしてくれないし、いたわってもくれないし、なぐさめてもくれない。
 
それどころか、
 
「親のせいにしすぎ」
「過去を引きずりすぎ」
 
などの説教をされてしまうこともしばしば。
 
さらに、
 
「衣食住そろって、五体満足で、なんの不自由もないんだから。もっと大変な人が世界中には山ほどいるんだよ。もっと頑張んないと。」
 
と発破をかけてくる人もいる。
 
要するに「甘えるな」と遠まわしに伝えてくるのです。
 
そんなことは言われなくてもわかっている、それでもつらいから相談しているのだと伝える。
 
すると、あきれられるか、その相手は離れていってしまう。
 
そして、「わかってもらいたい」という気持ちだけがいつまでも取り残されていくのです…。
 
どんなに切実に訴えても、どれほど具体的に伝えても、相談した相手は誰もわかってくれない。
 
どうしてここまでわかってもらえないのでしょうか?
 
それには大きく二つの理由があります。
 
一つは、完全な理解を求めようとしているということです。
 
それはアダルトチルドレンによくある傾向と言えるでしょう。
 
相談した人、打ち明けた人の中には、共感を示してくれたり、その苦しみを理解しようとしてくれた人もまったくいなかったわけではない。
 
でも、少しわかってくれたところで、
 
「この人なら!」
 
と思い、さらにもっと、もっと、と相談をして、細かい感情までピンポイントでわかってもらおうとしてしまう。
 
「わかってもらいたい」のアリ地獄にハマる。
 
やがて相手の返答は、ピンポイントをはずすようになる。
 
結局は「わかってもらえない」と感じるようになってしまい、下手をすると相手を逆恨みすることにまでなってしまうのです。
 
せっかく共感してくれていたのに…。
 
二つ目の理由は、
 
そもそも、
 
「わかってくれる見込みのない人」
 
に相談しているということ。
 
実は、カウンセリングでお話をうかがっていても、このケースで苦しんでおられる方が一番多いのです。
 
「わかってくれる見込みのない人」とは、主に次の三タイプです。
 
1.同じような経験をしたことがない人
2.もともとあまり悩まない人
3.親をはじめとした親しい身内
 
「え、親や家族も?」と思われたかもしれませんが、理由は「親が子育ての非を認められない理由」で述べたとおり。
 
親は自分の間違いを認めようとはしませんし、自分も同じような家庭環境に育っていますから、親自身も「わかってもらいたい」と思っています。
 
親しい身内も同様の場合が多いでしょう。
 
当事者同士がいくら話し合っても、たいていはドロ沼にハマるような、後ろ向きの展開になってしまうのです。
 
だから、アダルトチルドレンにとって重要なのは、
 
「話が通じる人に相談する」
 
ということです。
 
つまり、先ほどとは正反対の、
 
1.同じような経験をしたことがある人
2.しっかり悩んできた人
3.親し過ぎない人
 
です。
 
その際に気をつけるのは、完全な理解を求めないこと。
 
ピンポイントになりすぎないように、少しでも理解を示してくれたら満足することが大切です。
 
そして、相手の迷惑にならない程度にではありますが、「定期的」に相談することです。
 
一度で解消しようとすると、次から次へと思いがあふれ出てきてしまいます。
 
簡単に共依存になりかねません。
 
あつかましくない程度の距離と期間をとって、軽めのランチにでも誘いながら、世間話の合間に思いを打ち明けてみることです。
 
でも、そのような理想的な相手が、なかなかいないというのが実情ですよね。
 
そんなときには、カウンセリングを利用してみましょう。
 
もちろん、カウンセラーの中にも、同じような経験をしたことがない人、もともとあまり悩まない人がたくさんいます。
 
カウンセリングを受ける前に、その人がどのような経験をしていて、ちゃんと悩んできた人なのか、事前に調べておくことが大切です。
 
自分の思いを「定期的」に誰かにわかってもえることで、心の中の毒がスキッと抜けていきます。
 
そして、自分が何に苦しんでいたのかを自覚していくことができます。
 
それは、
 
「自分が自分をわかってあげる」
 
ということに他なりません。
 
アダルトチルドレンを本気で克服するために、「わかってもらいたい問題」は、避けては通れない道です。
 
「わかってもらいたい問題」を乗り越えるということは、「話の通じる人」との対話をとおして、
 
「自分が自分をわかってあげる」
 
ということ。
 
自分自身が誰よりも自分の理解者になるということなのです。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶ かつのり(信夫克紀)
 


アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法 <目次>

1.アダルトチルドレンを「本気」で克服する方法
2.なぜ克服したはずの問題をくり返してしまうのか?
3.今までのアダルトチルドレン克服法が取りこぼしてきた盲点とは?
4.扁桃体が敏感だと自覚する
5.「あなたは強い」という事実
6.親を捨てる
7.アダルトチルドレン克服に欠かせない必要なこと
8.恩着せがましい親
9.一生懸命育てたのに!
10.あなたは本当に親不孝者なのか?
11.親にすべてをブチまけようと思う
12.親が子育ての非を認められない理由
13.親への仕返しが止められない
14.アダルトチルドレン克服の優先順位
15.親との対決に必要な覚悟
16.好きなこと、やりたいことがわからない
17.誰もわかってくれない
18.燃え尽き症候群をくり返してしまう
19.親子関係を良好にしたい
20.「してあげた」という親心
21.リラックスできない
22.体を整える
23.つき合う人を変える
24.ナイーブさを捨てる
25.人に批判されるのが怖い
26.自尊心が低い
27.アダルトチルドレンの「克服」とは?
28.感情をうまく表現できない
29.鬼のような親
30.人からの評価が気になる
31.自信よりも必要なもの
32.嘘をついてしまう
33.承認欲求が強い
34.仕事で手を抜けない
35.自己肯定感を高めたい
36.親と同じことをしてしまった
37.なぜ焦ってしまうのか?
38.不登校が許されなかった人
39.今の仕事が向いていない
40.勇敢であるということ
41.人間関係がうまくいかない
42.孤独を磨き上げる
43.努力しても嫌われつづける人
44.いつも自分ばかり残業している
45.快楽と上手につき合おう
46.自分のなかに基準がない
47.面倒くさがりをなおしたい
48.自分に合った働き方を見つけたい
 

 
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