その他大勢を目指すな、唯一無二のままであれ。
生きづらい人生の歩き方
第145回
その他大勢を目指すな、唯一無二のままであれ。
┃あなた、もったいないですよ・・・
生きづらいあなたに伝えたいこと。
たった一つだけ。
それは、
「その他大勢を目指すな」
ということ。
なぜなら、
もったいないから
です。
いったいどういうことでしょうか?
具体例を挙げましょう。
世間の多くの人が起業を目指しますよね。
たとえば、カウンセラーで起業しようと思う。
そこで、本も売れているA子先生の「A子式カウンセリング塾」に通ってみる。
そこに通うと、A子先生の出すカウンセラーの認定資格をもらえる。
さらに起業の仕方まで教えてくれる。
しかも先生のホームページに、自分のプロフィールを掲載してくれる。
そこで、言われたとおりにアメブロを開設する。
タイトルには名前を入れて、少し豪華でキラめくフォント。
その横に白を背景にした、キラキラと着飾った自分の写真。
その結果、A子先生のホームページには「同じような人の写真」と「同じようなブログ名」がズラリと並ぶ。
当然、全員同じ資格、同じ職業。
はい、「その他大勢」の一丁上がりです。
その中で目立ち、1円でも売り上げられるのはごく一部の人。
ほとんどの人が「その他大勢」のまま終わるのです。
というか・・・。
起業するという、一見「その他大勢から脱け出す道」を選んでいるようで、じつははじめから「その他大勢になる道」を選んでいるのです。
┃「ふつう」の価値が底辺となった時代
その他大勢、つまり「ふつう」であるということ。
今、その「ふつう」の価値がどんどん下落しています。
もちろん、人間として価値がないという浅はかな話ではありません。
多くの人から求められるという「市場価値」が下がっているのです。
そうなった理由は、主に二つあります。
一つは、世間が「優れたもの」に価値を感じにくくなったからです。
優れたものというのは、結局「ふつう」という基準があっての話。
言うなれば「ふつうの中の王様」みたいなものです。
世間はその「ふつうの中の王様」であふれ返ってしまい、それに飽きちゃったんです、みんな。
例えば、ラーメンを食べようと思っても「よりおいしいラーメン」を食べようとする人はいない。
なぜなら、もはやどのラーメン屋さんも抜群においしいからです。
つまり、どのラーメンも「優れたもの」なので、差が少なく、そこに決定的な価値が感じられないのです。
そして「これは家系の〇〇っぽい味だね」と、すでに知ってる「ふつう」の延長線上で評価されて終わってしまうのです。
もう一つの理由は、AIが急激に進化しているからです。
たとえば、文章生成AIのchatGPTと会話すると「ふつう」の答えが返ってきます。
なぜなら、膨大な数の「ふつう」の人との会話が日々大量にインプットされ、それをもとに文章をつくっているからです。
つまり「ふつう」の文章やアイディアは、もうAIが出してくれるのです。
しかも一瞬で、大量に、無料で。
こうなってしまうと、生産性の悪い私たち人間という生きものが、わざわざ「ふつう」の文章やアイディアを、「ふつう」のスピードで出し、しかもお金まで請求してしまったら、そこに価値は見出しにくいでしょう。
私もじっさい、昨年までなら外注するような仕事をAIに無料でやってもらって、仕事の大幅な効率化と売り上げの向上に成功しています。
「優れたもの」は「ふつうの王様」でしかなく、「ふつうのふつう」は「AI」が一瞬で大量に無料でつくってしまう。
つまり「その他大勢」の市場価値が、どんどん失われているということです。
では、世間では今なにが価値をもっているのでしょうか?
┃今、生きづらい人が有利な時代
世間が今、そして、これからさらにもっと価値を感じるようになるもの。
それは「違い」です。
ラーメンも、どれもおいしいなら、できるだけ「違う」ものを食べたい。
文章やアイディアも、同じクオリティのものが大量につくれるなら、「違う」ものが欲しい。
つまり優れていることよりも、「他とは違う」ということに圧倒的な価値が置かれているのです。
ビール会社も「よりおいしいビール」ではなく、懸命に各商品ごとの「違い」を出そうと必死になっている。
ポテトチップも「よりおいしいポテチ」ではなく、懸命に各商品ごとの「違い」を出そうと必死になっている。
そのためコンビニに行くと、新しいビールや新しいポテチがこれでもかと発売されつづけているのです。
「違い」が求められているし、これからさらに求められていく。
だからこそ、生きづらい人が有利なのです。
もしあなたが、今「その他大勢」を目指しているのなら。
とにかく「もったいない」と伝えたい。
だってあなたは、生まれつき「唯一無二」の個性をもっているのですから。
あなたは、生きづらさを抱えて生きてきた。
世間に違和感を覚えて生きてきた。
集団に馴染めず孤独を感じてきた。
人との「違い」に悩んできた。
つまり「唯一無二」であるからこそ苦しんできた。
しかし今、その「唯一無二」という「違い」こそが求められている。
なのになぜ・・・。
わざわざ自分から「その他大勢」になろうとするのですか?
どうしてみずから「唯一無二」という宝を捨てようとするのですか?
たしかにあなたは、その「唯一無二」によって苦しんできました。
だからといって、それを隠して世間の人たちと同じことをしても・・・。
勝ち目はあるのでしょうか?
生きづらい。
それはすでに「唯一無二」であるということ。
人とは「違う」ということ。
それは今、そしてこれからさらに求められていくもの。
つまりあなたは、これからの時代を生きるうえで「生まれつき超有利な状態」にいるということです。
それを使わないなんて、もったいないと思いませんか?
すでにこの世界にあるあらゆるもの、そこにあなたの生きづらさを加えるだけで・・・。
あなたは「その他大勢」から脱け出した「唯一無二」を生み出せるのです。
┃これを見極めてください
私はカウンセラーです。
カウンセラーのWEBサイトは、みんなキラキラしています。
晴れわたった青空に、笑顔の相談者さんの顔が輝いています。
でも・・・。
Brain with SoulのWEBサイトは「夕焼け」しか映っていません。
どこを見ても、穏やかで静かな「夕焼け」の写真ばかりです。
だからあなたは、Brain with Soulに興味をもったのではないですか?
この場所は、なにかが他とは「違う」。
自分がようやく発見した「唯一無二」の場所だと感じてくれたのではないのですか?
世間の情報は「その他大勢製造機」であふれかえっています。
あなたを「その他大勢」にしようと誘いかけてきます。
だから見極めてください。
その情報は、あなたの「唯一無二」の個性を活かそうとしているかを。
あなたの「本質」を活かそうとしているのかを。
そう。
生きづらい人が、自分の本質を見出し、それを徹底的に活かすにはどうしたらいいか?
自分だからこそという「違い」を見出し、それを自分と人と社会にどう活かせばいいのか?
その問いに答えることで、時代の流れが圧倒的に自分に有利にはたらきはじめるのです。
そして、その問いに安心して取り組めるように、私は「Adic Salon」をつくりました。
だからウチのサロンの会員さんは、ぜんぜん私の言うことを聞いてくれません(笑)
もちろん「生きづらさをチカラに変える」という大切な信念を共有し、信頼し合っています。
でも「こういう行動が必要ですよ」と伝えても、ぜんぜんそのとおりにやってくれません。
「こういう起業法がいいですよ」とすすめても、まったくそのとおりにしてくれません。
人の影響を受けやすいとか、自分の軸がないと言いながら、頑としてみなさん自分の考えを曲げず、独自の道を、独自のペースで歩んでいかれます。
ご自身で気づいていないだけで、「唯一無二」を実践しているのです。
そして、それこそが「Adic Salon」の最大の特長なのです。
なんでもかんでも他人の言うとおりに動く「その他大勢」になる必要なんてないのですから。
それが、生きづらい人に有利な今の時代に求められる生き方なのです。
だから・・・。
最後まで読んでくださった大切なあなたに、願いを込めてもう一度この言葉を贈ります。
「その他大勢」を目指すな、
「唯一無二」のままであれ。
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶかつのり
生きづらい人生の歩き方 <目次>
1.生きづらい人がAI時代に生き残れる仕事とは?
2.「世界一即戦力な男」に見る引きこもり脱出の糸口
3.生きづらい人向け「ビジネスの成功法則」
4.あなたは「善人」ですか「悪人」ですか?
5.お金は好きですか?-生きづらい人が陥るお金のジレンマ
6.「お金もうけ」にとらわれなくなる話
7.生きづらい人は「リア充」より「ジツ充」を目指そう
8.我慢してるのに自分勝手と言われる
9.生きづらさの正体
10.死んでも世界はつづくのか?
11.実存を充実させる生き方
12.他人の目が気になる人へ
13.「ジツ充」の極め方
14.不安の上手な対処法
15.変えられること、変えられないこと
16.「変えられること」の見つけ方
17.感情に飲み込まれない方法
18.自分と同じ症状の人が見当たらない
19.人生を変える方法
20.人生が変わる瞬間に必ず起こる問題
21.「心の空間」を生きる
22.話が噛み合わないと感じるなら
23.人生に疲れ果てたとき
24.「自分らしさ」とは何か?
25.AIと張り合うくらいなら
26.ジツ充とジコチュウの違い
27.社会に絶望している人へ
28.ネガティブ思考を変える適切な方法
29.生きづらい人は仕事を「三つ」もとう
30.心の健康法の効果が出ない理由
31.ベーシックインカムで将来も安心?
32.「悩み解決書」で悩みが解決しない理由
33.生きづらさを癒す一つの方法
34.もっとクヨクヨ考えよう
35.仕事を三つもつ理由
36.好きなことを仕事にする…?
37.苦しみの活かし方
38.向かい風を追い風にする生き方
39.行動力を身につける方法
40.お金との上手なつき合い方
41.自己洗脳と自己欺瞞
42.人並みという幻想
43.元気がないと幸せになれないのか?
44.「社会の常識」に振りまわされない
45.気が休まらない…
46.綺麗事に気づいてしまう人
47.生きづらい人が起業を成功させられる理由
48.そんなかんたんな話じゃない
49.人に気をつかい過ぎて疲れしまう
50.悩み過ぎて体がガチガチ
51.正解なんてない
52.心に余裕がない
53.誰に相談したらいいのかわからない
54.やる気はどこから湧いてくる?
55.人と対立してしまう
56.許すか、許さないか
57.生き方を決める
58.好きなこと探しの迷宮
59.生きづらさは誰のせい?
60.集中しすぎてしまう
61.家にも世の中にも居場所がないときの解決法
62.不用意に交友関係を増やそうとしない
63.自分を最強の味方にする方法
64.世間のしがらみから脱け出したい
65.あと一歩が踏み出せない
66.なぜメンタルが弱いのだろう…?
67.生きづらい人が「苦手」を克服する方法
68.心配ごとが頭から離れない
69.認められたいのに認めてもらえない
70.引きこもりは「悪いこと」なのか?
71.楽に生きたい
72.失言が多いので減らしたい
73.誰も心配してくれない
74.お金の上手な使い方
75.やる気が出ないのはなぜなのか?
76.深く悩んでいる人の方が「えらい」のか?
77.生きづらい人が幸せになりたいなら
78.この人と結婚していいのか?
79.心が敏感な人向けの対処法から抜け落ちている視点
80.人生を変えられる人と、変えられない人の違い
81.親が嫌いな自分はおかしいのか?
82.著名人と自分を比べてしまう
83.自分を信じられない
84.上司や部下に言うことを聞いてもらえない
85.劣等感は克服も解消もしなくていい
86.ポジティブシンキングがうまくできない
87.結果だけで判断される社会
88.「自分がされたら嫌ことは他人にしてはいけない」の嘘
89.「性格が悪い」と言われてしまう
90.「ありのままの自分」というやっかいな問題
91.「お金」以外に8つの基準をもとう
92.どうしてこんなにつらいのに誰にも伝わらないのだろう?
93.仕事が恐い、職場が恐い - その恐怖の正体と解決策
94.「恩知らずな人」を許せない
95.他人を不愉快にさせてしまう
96.「等身大の自分」という言葉にひそむ罠
97.有効な「貯金」の仕方を身に着けよう
98.「なぜ怒っているのかわからない」と言われてしまう
99.頑張っているのに結果が出ない・・・
100.自分を「弱い」と感じている人へ
101.集団になじめないなら「思いどおり」にやろう
102.無駄に苦しんできただけだった
103.お金の不安をなくす方法
104.私の「すべて」をわかってもらいたい - わかってもらいたい症候群
105.なぜ苦しみを「克服」できないのか?
106.生きづらいなら「心地よい人生」を目指そう
107.生きづらい人は「扁桃体をいたわる生き方」を身に着けよう!
108.生きづらい人が自由になれる「メタ思考」とは?
109.世間との「ほどよい距離」の取り方とは?
110.たんたんと生きる
111.生きづらい人が目標を達成できない本当の理由
112.三理一体の法則がうまくいかない人の共通点とは?
113.カタルシスが生きづらさ脱出の「起爆剤」になる理由
114.「生きづらさ克服」の気力を失いそうなあなたへ
115.「仕事に行きたくない、家にいたい」当事者の声と具体的な対処法
116. 気が弱い人が人生を変える極意
117.消えない恨みへの「レベル別」対処法
118.生きづらさをこじらせる「完全な被害者バイアス」とは?
119.生きづらいなら「役割」を果たし人生を落ち着かせよう
120.生きづらい人にもっとも大切な支援
121.生きづらい人は「意志が弱い」のか?
122.自分軸よりも大切なもの -「実存軸」で生きよう
123.人の言葉に傷つきやすい人が知ると楽になる二つの事実
124.メタ思考力を鍛えたいなら「バカ」や「アホ」ともつき合おう
125.生きづらさの「原因」を安易に特定するネット記事が多すぎる
126.「誰でもHSP症候群」にかかった日本
127.「結論だけ欲しがる社会」に踊れされるな
128.生きづらい人は「ギバー」を目指さなくていい
129.「一人で生きていく」と決めた生きづらい人に必要な覚悟
130.マイノリティは、なぜ生きづらいのか?
131.生きづらい人の「意識」の上手な活かし方
132.もんもん耐性、それは自分の「本質」と向き合える力
133.生きづらい人はAIと仲良くなれる - 関係性のシンギュラリティ
134.「メンタルが強い人」のアドバイスを真に受けない
135.雑談力は必要か?雑談できないあなたへ
136.嫉妬しやすい人が「嫉妬しない人」になりたいなら
137.お金に振り回されなくなる「二つの力」
138.日本社会で生きづらい人が苦しんでいる本当の理由
139.自分は本当に「生きづらい」のだろうか?
140.生きづらい人はコミュニケーションが得意という事実
141.内にこもりたいとき、あなたはどうしていますか?
142.「憧れの人」を目指すな - ビジネスの成功者に憧れる生きづらい人へ
143.私には不満がない
144.「無駄にプライドが高い人」が好きだ
145.その他大勢になるな、唯一無二のままであれ。
146.「生きる意味」が見つからない、生きづらい人へ
147.「異物」として生きて
148.FIRE達成!で、どうするの?
149.「気にしている」のではなく「気になっている」のです
150.「自分の本質」を見えなくさせるもの
151.生きづらい人が死ぬときに後悔しない方法
152.生きづらい人のための「お金を使う優先順位」
153.「傷の舐め合いはよくない」は本当か?
154.自己憐憫のススメ
おかげ様でコラム数500本突破!