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「ジツ充」の極め方

 

ジツ充の極め方 生きづらい人生の歩き方 第13回

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生きづらい人生の歩き方

 

第13回
「ジツ充」の極め方

 
今回は、
 
「ジツ充の極め方」
 
をご紹介いたします。
 
「ジツ充」とは、実存を充実させて生きている人のこと。
 
人生におけるすべてが、
 
「私にしかできないこと」
 
で埋め尽くされているという事実に目覚め、魂の奥底からわき上がってくる充実感に全身が包まれている人のことです。
 
「ジツ充」になることで、目の前の一瞬一瞬がいかに価値ある大切なものであるかが見えてきます。
 
心が震え、「私にしかできないこと」をやり抜くエネルギーが満ちてくるのです。
 
しかし「ジツ充」を実感したとしても、実際に自分と似たようなことを隣で誰かがやっていたら…。
 
「私にしかできない」という充実感は、やがて薄れてしまうもの。
 
だんだんと自信がなくなっていき、しょせん「ジツ充」でいられるのは、人にはない特別な才能がある一部の人だけ…、そんなふうに感じてしまうかもしれません。
 
でも、ご安心ください。
 
「ジツ充」は、誰でも実現できるもの。
 
「私にしかできない」という実感を高めつづけることさえできれば、やがて「ジツ充」であることが当然だと感じられるようになります。
 
つまり「極め方」があるのです。
 
それは自分の中の、
 
「違い」
 
を見出し磨き上げることです。
 
「違い」とは、優劣のことではありません。
 
得意不得意でもありません。
 
「違い」です。
 
その「違い」を磨き上げる。
 
たしかに人生のいかなることに取り組んでも、よほどの才能がないかぎり、はじめは隣の人と大差がないものです。
 
しかし、どこかに必ず隣の人とのあいだに「違い」があります。
 
その「違い」を手がかりに、人生の一つひとつの場面を「私にしかできないこと」という方向に磨き上げていくのです。
 
自分の人格がなければできない、自分の体質がなければできない、自分の経験がなければできない、自分の目的がなければできないというほんの少しの「違い」を見出し、押し広げていく。
 
実存は、そこにこそ最大のよろこびを感じる。
 
私という「個」を極めていく過程にこそ、実存はこの上ない充実感を覚えるのです。
 
人生におけるすべての瞬間が「私にしかできないこと」で埋め尽くされているといくら頭ではわかっていても、その実感を持ちつづけるのはとても難しいものです。
 
しょせんキレイごとだと思えてくる。
 
だからそこにとどまらず、一瞬一瞬をどこからどう見ても「私にしかできないこと」に磨き上げていくというステップが必要なのです。
 
「違い」を磨き上げることで、誰もが「ジツ充」を極めることができます。
 
さらに、生きづらいと感じている人ほど、実は「違い」を見つけやすい。
 
その上、「違い」を磨き上げた成果も実感しやすいのです。
 
生きづらい人の感性や行動は、周囲の人たちとの「違い」に満ちています。
 
だからこそ、生きづらいと感じているわけですよね。
 
「違い」に満ちているということは、「私にしかできないこと」を見出しやすいということ。
 
周囲の人たちとの「違い」が明確であるからこそ、磨けばすぐに「私にしかできないこと」だと実感することができるのです。
 
つまり、生きづらいと感じている人は、「ジツ充」を実現し磨き上げるための好条件がそろっているのです。
 
反対に、生きづらさを感じることなく、あまり悩むこともない人は、周囲の人たちとの「違い」が少ない。
 
わずかの差しかない人たちの中で、「違い」を見出すのは至難のワザだと言えるでしょう。
 
明らかに突出した才能を持っていないかぎりは、「違い」を見出しにくい状態なのです。
 
すると「ジツ充」の実現ではなく、誰もが取り組みやすい「リア充」の実現を自然と目指すことになります。
 
しかし「リア充を目指すより」で書いたとおり、「リア充」を実現するためには、社会からお仕着せられた条件を満たす必要があります。
 
言わば、社会が仕掛けた壮大な「椅子取りゲーム」に参加することになる。
 
席数は決まっている。
 
結果的に、なかなか満足した状態を得られず、慢性的な不満にさいなまれる生き方にハマりこんでしまう人が多いのです。
 
それに比べると、生きづらさを感じている人は、周囲の人たちとの「違い」が明確に打ち出されています。
 
「ジツ充」を目指しやすく、極めやすいのです。
 
あえてくり返しますが、「ジツ充」を極める手がかりとなる「違い」とは、優劣や得意不得意のことではありません。
 
人と人との間にある、あらゆる「差」。
 
「差」が「違い」なのです。
 
その「違い」は、今まであなたが弱点だと思っていたものかもしれません。
 
「違い」を磨き上げることで、あなたにとって弱点だと思っていたものが強力な武器になる。
 
その弱点が強烈であればあるほど、より強力な武器になるのです。
 
生きづらいと感じている人は、強い向かい風の中を歩いているようなものです。
 
しかし風は、あなたが進む方向を変えれば正反対の力をもたらしてくれます。
 
ジツ充を極める生き方とは、
 
「向かい風が追い風になる生き方」
 
なのです。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
信夫克紀(しのぶ かつのり)
 

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生きづらい人生の歩き方 <目次>

1.生きづらい人がAI時代に生き残れる仕事とは?
2.「世界一即戦力な男」に見る引きこもり脱出の糸口
3.生きづらい人向け「ビジネスの成功法則」
4.あなたは「善人」ですか「悪人」ですか?
5.お金は好きですか?-生きづらい人が陥るお金のジレンマ
6.「お金もうけ」にとらわれなくなる話
7.生きづらい人は「リア充」より「ジツ充」を目指そう
8.我慢してるのに自分勝手と言われる
9.生きづらさの正体
10.死んでも世界はつづくのか?
11.実存を充実させる生き方
12.他人の目が気になる人へ
13.「ジツ充」の極め方
14.不安の上手な対処法
15.変えられること、変えられないこと
16.「変えられること」の見つけ方
17.感情に飲み込まれない方法
18.自分と同じ症状の人が見当たらない
19.人生を変える方法
20.人生が変わる瞬間に必ず起こる問題
21.「心の空間」を生きる
22.話が噛み合わないと感じるなら
23.人生に疲れ果てたとき
24.「自分らしさ」とは何か?
25.AIと張り合うくらいなら
26.ジツ充とジコチュウの違い
27.社会に絶望している人へ
28.ネガティブ思考を変える適切な方法
29.生きづらい人は仕事を「三つ」もとう
30.心の健康法の効果が出ない理由
31.ベーシックインカムで将来も安心?
32.「悩み解決書」で悩みが解決しない理由
33.生きづらさを癒す一つの方法
34.もっとクヨクヨ考えよう
35.仕事を三つもつ理由
36.好きなことを仕事にする…?
37.苦しみの活かし方
38.向かい風を追い風にする生き方
39.行動力を身につける方法
40.お金との上手なつき合い方
41.自己洗脳と自己欺瞞
42.人並みという幻想
43.元気がないと幸せになれないのか?
44.「社会の常識」に振りまわされない
45.気が休まらない…
46.綺麗事に気づいてしまう人
47.生きづらい人が起業を成功させられる理由
48.そんなかんたんな話じゃない
49.人に気をつかい過ぎて疲れしまう
50.悩み過ぎて体がガチガチ
51.正解なんてない
52.心に余裕がない
53.誰に相談したらいいのかわからない
54.やる気はどこから湧いてくる?
55.人と対立してしまう
56.許すか、許さないか
57.生き方を決める
58.好きなこと探しの迷宮
59.生きづらさは誰のせい?
60.集中しすぎてしまう
61.家にも世の中にも居場所がないときの解決法
62.不用意に交友関係を増やそうとしない
63.自分を最強の味方にする方法
64.世間のしがらみから脱け出したい
65.あと一歩が踏み出せない
66.なぜメンタルが弱いのだろう…?
67.生きづらい人が「苦手」を克服する方法
68.心配ごとが頭から離れない
69.認められたいのに認めてもらえない
70.引きこもりは「悪いこと」なのか?
71.楽に生きたい
72.失言が多いので減らしたい
73.誰も心配してくれない
74.お金の上手な使い方
75.やる気が出ないのはなぜなのか?
76.深く悩んでいる人の方が「えらい」のか?
77.生きづらい人が幸せになりたいなら
78.この人と結婚していいのか?
79.心が敏感な人向けの対処法から抜け落ちている視点
80.人生を変えられる人と、変えられない人の違い
81.親が嫌いな自分はおかしいのか?
82.著名人と自分を比べてしまう
83.自分を信じられない
84.上司や部下に言うことを聞いてもらえない
85.劣等感は克服も解消もしなくていい
86.ポジティブシンキングがうまくできない
87.結果だけで判断される社会
88.「自分がされたら嫌ことは他人にしてはいけない」の嘘
89.「性格が悪い」と言われてしまう
90.「ありのままの自分」というやっかいな問題
91.「お金」以外に8つの基準をもとう
92.どうしてこんなにつらいのに誰にも伝わらないのだろう?
93.仕事が恐い、職場が恐い - その恐怖の正体と解決策
94.「恩知らずな人」を許せない
95.他人を不愉快にさせてしまう
96.「等身大の自分」という言葉にひそむ罠
97.有効な「貯金」の仕方を身に着けよう
98.「なぜ怒っているのかわからない」と言われてしまう
99.頑張っているのに結果が出ない・・・
100.自分を「弱い」と感じている人へ
101.集団になじめないなら「思いどおり」にやろう
102.無駄に苦しんできただけだった
103.お金の不安をなくす方法
104.私の「すべて」をわかってもらいたい - わかってもらいたい症候群
105.なぜ苦しみを「克服」できないのか?
106.生きづらいなら「心地よい人生」を目指そう
107.生きづらい人は「扁桃体をいたわる生き方」を身に着けよう!
108.生きづらい人が自由になれる「メタ思考」とは?
109.世間との「ほどよい距離」の取り方とは?
110.たんたんと生きる
111.生きづらい人が目標を達成できない本当の理由
112.三理一体の法則がうまくいかない人の共通点とは?
113.カタルシスが生きづらさ脱出の「起爆剤」になる理由
114.「生きづらさ克服」の気力を失いそうなあなたへ
115.「仕事に行きたくない、家にいたい」当事者の声と具体的な対処法
116. 気が弱い人が人生を変える極意
117.消えない恨みへの「レベル別」対処法
118.生きづらさをこじらせる「完全な被害者バイアス」とは?
119.生きづらいなら「役割」を果たし人生を落ち着かせよう
120.生きづらい人にもっとも大切な支援
121.生きづらい人は「意志が弱い」のか?
122.自分軸よりも大切なもの -「実存軸」で生きよう
123.人の言葉に傷つきやすい人が知ると楽になる二つの事実
124.メタ思考力を鍛えたいなら「バカ」や「アホ」ともつき合おう
125.生きづらさの「原因」を安易に特定するネット記事が多すぎる
126.「誰でもHSP症候群」にかかった日本
127.「結論だけ欲しがる社会」に踊れされるな
128.生きづらい人は「ギバー」を目指さなくていい
129.「一人で生きていく」と決めた生きづらい人に必要な覚悟
130.マイノリティは、なぜ生きづらいのか?
131.生きづらい人の「意識」の上手な活かし方
132.もんもん耐性、それは自分の「本質」と向き合える力
133.生きづらい人はAIと仲良くなれる - 関係性のシンギュラリティ
134.「メンタルが強い人」のアドバイスを真に受けない
135.雑談力は必要か?雑談できないあなたへ
136.嫉妬しやすい人が「嫉妬しない人」になりたいなら
137.お金に振り回されなくなる「二つの力」
138.日本社会で生きづらい人が苦しんでいる本当の理由
139.自分は本当に「生きづらい」のだろうか?
140.生きづらい人はコミュニケーションが得意という事実
141.内にこもりたいとき、あなたはどうしていますか?
142.「憧れの人」を目指すな - ビジネスの成功者に憧れる生きづらい人へ
143.私には不満がない
144.「無駄にプライドが高い人」が好きだ
145.その他大勢になるな、唯一無二のままであれ。
146.「生きる意味」が見つからない、生きづらい人へ
147.「異物」として生きて
 


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