TOP | コラム一覧 | 生きづらい人生の歩き方 | お金の上手な使い方


お金の上手な使い方

 

お金の上手な使い方

LinkIcon目次はコチラ  
 

生きづらい人生の歩き方

 

第74回
お金の上手な使い方

 

┃なぜお金の使い方が上手にならないのか?

 
お金の使い方が上手になりたいというご相談が増えています。
 
ネットや本でも、たくさんのお金の上手な使い方が紹介されていますよね。
 
それを読んでいろいろと実践してみるけど、どうしても成果が出ない。
 
それどころか、どんどん人生が苦しくなっていってしまう。
 
いったいなぜでしょうか?
 
結論から述べてしまいますね。
 
それは「なんのためにお金があるのか?」という視点が、スッポリ抜け落ちてしまっているからです。
 
たしかに、お金の上手な使い方について、たくさんの情報があふれています。
 
しかし、「なんのためにお金があるのか?」という根本的な点について触れているものは見かけません。
 
その根本的な点を無視して、お金を貯めたり増やす方法ばかりを教えています。
 
または、心を磨くためにとか、自己成長のためにとか、安いものだけ買おうとか。
 
さらには、「お金は自分のものではない」「人のために使ってこそお金」などという道徳めいた話ばかりです。
 
でも、「なんのためにお金があるのか?」という自分なりの答えをもたずに、そのような「お金の使い方」だけを身につけても、人生は豊かになっていきません。
 
たとえば、貯金に興味がないのに無理にお金を貯めようとしてストレスも溜めてしまう。
 
また、ギャンブル性のあるものは苦手なのに投資に手を出して、反対にお金を減らしてしまう。
 
さらに、心を磨く、自己成長するという言い訳のもとに、自己啓発セミナーに多額のお金をつぎ込んでしまう。
 
その上、安いものばかり買おうとするあまり、金額だけが選ぶ基準になり、日々が味気なくなっていく…。
 
つまり、「なんのためにお金があるのか」ということを自分なりにハッキリさせないと、いつまでたってもお金の使い方が上手にならない。
 
お金に振り回される人生がつづいていくのです。
 
 

┃お金の使い方が圧倒的に上手になるコツ

 
では、お金とはそもそもなんのために存在していたのでしょうか。
 
それは「必要」なものを手に入れるための道具だったと言えるでしょう。
 
物々交換で肉と魚を交換していた。
 
それがやがて、保管できていつでも使えるお金に代わっていったわけです。
 
だから、「必要」なものにだけお金を使えばお金の使い方が上手になっていくはずです。
 
じっさい「お金は必要なものだけに使おう」というアドバイスも見かけます。
 
でも、そのとおりにやっているのにやっぱりお金の使い方が上手にならない。
 
いったいなぜでしょうか?
 
それは「必要」と「欲しい」の区別がついていないから。
 
「欲しい」ものを「必要」だと勘違いしてしまうからです。
 
これこそが「なんのためにお金があるのか?」という自分なりの答えを出すための基準。
 
「必要」と「欲しい」の区別をつけることで、お金の使い方は圧倒的に上手になっていきます。
 
お金が使われはじめた頃も、最初は「必要」なもののために使われていたはずです。
 
たとえば「必要」な食べ物を手に入れるため。
 
それがやがて「おいしい食べ物」が「欲しい」という条件つきの欲求に代わっていった。
 
つまり「必要」の延長線上にある「欲しい」へと姿を変えていった。
 
この延長線上に、「必要」と「欲しい」を分ける自分なりのハッキリとした線を引く。
 
これがお金の使い方が圧倒的に上手になるコツなのです。
 
 

┃さらにお金を上手に使う方法

 
「必要」と「欲しい」の区別をつけると、お金にまつわるストレスがグンと減っていきます。
 
さらに「必要」なお金を稼ぐための原動力にもなってくれるでしょう。
 
その結果として「必要以上」のお金が入ってくるようになるかもしれません。
 
そこでよく見られるのが「必要」と「欲しい」の線引きが曖昧になっていくという現象です。
 
つまり「必要以上」のお金があるために、「必要」の限界ラインが「欲しい」の方へとずれていく。
 
やがて「欲しい」だけのものを「必要」だと感じるようになって、またお金に振り回される状況におちいってしまうのです。
 
これを防ぐにはどうしたらいいでしょうか?
 
それは「やりたくないこと」をやらずに済ませるためにお金を使っていくことです。
 
つまり「欲しい」という積極的な気持ちのためにお金を使うのではなく、「やりたくない」という消極的な気持ちのためにお金を使っていくのです。
 
「やりたくない」ことをやらずに済ますためにお金を使うようになると、お金の使い方がさらに上手になっていきます。
 
目の前の生活からネガティブな要素が消えていき、ストレスも減っていく。
 
そのためストレス解消のための無駄食いや散財という浪費が減っていく。
 
結果的に、人生が豊かになっていくのです。
 
あなたも、もしお金の上手な使い方を身につけたいと思ったら。
 
まずは、「私にとってなんのためにお金はあるのか?」と考えてみてください。
 
そして「必要」と「欲しい」の区別をつけみる。
 
さらに「やりたくないこと」をハッキリ言葉にして書き出してみる。
 
これだけで、お金の使い方が大きく変わってくるはずです。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶかつのり(信夫克紀)
 

もしこの記事があなたのお役に立てたのなら、
ぜひ他の方にも教えてあげてください。
Adic Salon入会受付中!生きづらさをチカラに変える!
 
 

生きづらい人生の歩き方 <目次>

1.生きづらい人がAI時代に生き残れる仕事とは?
2.「世界一即戦力な男」に見る引きこもり脱出の糸口
3.生きづらい人向け「ビジネスの成功法則」
4.あなたは「善人」ですか「悪人」ですか?
5.お金は好きですか?-生きづらい人が陥るお金のジレンマ
6.「お金もうけ」にとらわれなくなる話
7.生きづらい人は「リア充」より「ジツ充」を目指そう
8.我慢してるのに自分勝手と言われる
9.生きづらさの正体
10.死んでも世界はつづくのか?
11.実存を充実させる生き方
12.他人の目が気になる人へ
13.「ジツ充」の極め方
14.不安の上手な対処法
15.変えられること、変えられないこと
16.「変えられること」の見つけ方
17.感情に飲み込まれない方法
18.自分と同じ症状の人が見当たらない
19.人生を変える方法
20.人生が変わる瞬間に必ず起こる問題
21.「心の空間」を生きる
22.話が噛み合わないと感じるなら
23.人生に疲れ果てたとき
24.「自分らしさ」とは何か?
25.AIと張り合うくらいなら
26.ジツ充とジコチュウの違い
27.社会に絶望している人へ
28.ネガティブ思考を変える適切な方法
29.生きづらい人は仕事を「三つ」もとう
30.心の健康法の効果が出ない理由
31.ベーシックインカムで将来も安心?
32.「悩み解決書」で悩みが解決しない理由
33.生きづらさを癒す一つの方法
34.もっとクヨクヨ考えよう
35.仕事を三つもつ理由
36.好きなことを仕事にする…?
37.苦しみの活かし方
38.向かい風を追い風にする生き方
39.行動力を身につける方法
40.お金との上手なつき合い方
41.自己洗脳と自己欺瞞
42.人並みという幻想
43.元気がないと幸せになれないのか?
44.「社会の常識」に振りまわされない
45.気が休まらない…
46.綺麗事に気づいてしまう人
47.生きづらい人が起業を成功させられる理由
48.そんなかんたんな話じゃない
49.人に気をつかい過ぎて疲れしまう
50.悩み過ぎて体がガチガチ
51.正解なんてない
52.心に余裕がない
53.誰に相談したらいいのかわからない
54.やる気はどこから湧いてくる?
55.人と対立してしまう
56.許すか、許さないか
57.生き方を決める
58.好きなこと探しの迷宮
59.生きづらさは誰のせい?
60.集中しすぎてしまう
61.家にも世の中にも居場所がないときの解決法
62.不用意に交友関係を増やそうとしない
63.自分を最強の味方にする方法
64.世間のしがらみから脱け出したい
65.あと一歩が踏み出せない
66.なぜメンタルが弱いのだろう…?
67.生きづらい人が「苦手」を克服する方法
68.心配ごとが頭から離れない
69.認められたいのに認めてもらえない
70.引きこもりは「悪いこと」なのか?
71.楽に生きたい
72.失言が多いので減らしたい
73.誰も心配してくれない
74.お金の上手な使い方
75.やる気が出ないのはなぜなのか?
76.深く悩んでいる人の方が「えらい」のか?
77.生きづらい人が幸せになりたいなら
78.この人と結婚していいのか?
79.心が敏感な人向けの対処法から抜け落ちている視点
80.人生を変えられる人と、変えられない人の違い
81.親が嫌いな自分はおかしいのか?
82.著名人と自分を比べてしまう
83.自分を信じられない
84.上司や部下に言うことを聞いてもらえない
85.劣等感は克服も解消もしなくていい
86.ポジティブシンキングがうまくできない
87.結果だけで判断される社会
88.「自分がされたら嫌ことは他人にしてはいけない」の嘘
89.「性格が悪い」と言われてしまう
90.「ありのままの自分」というやっかいな問題
91.「お金」以外に8つの基準をもとう
92.どうしてこんなにつらいのに誰にも伝わらないのだろう?
93.仕事が恐い、職場が恐い - その恐怖の正体と解決策
94.「恩知らずな人」を許せない
95.他人を不愉快にさせてしまう
96.「等身大の自分」という言葉にひそむ罠
97.有効な「貯金」の仕方を身に着けよう
98.「なぜ怒っているのかわからない」と言われてしまう
99.頑張っているのに結果が出ない・・・
100.自分を「弱い」と感じている人へ
101.集団になじめないなら「思いどおり」にやろう
102.無駄に苦しんできただけだった
103.お金の不安をなくす方法
104.私の「すべて」をわかってもらいたい - わかってもらいたい症候群
105.なぜ苦しみを「克服」できないのか?
106.生きづらいなら「心地よい人生」を目指そう
107.生きづらい人は「扁桃体をいたわる生き方」を身に着けよう!
108.生きづらい人が自由になれる「メタ思考」とは?
109.世間との「ほどよい距離」の取り方とは?
110.たんたんと生きる
111.生きづらい人が目標を達成できない本当の理由
112.三理一体の法則がうまくいかない人の共通点とは?
113.カタルシスが生きづらさ脱出の「起爆剤」になる理由
114.「生きづらさ克服」の気力を失いそうなあなたへ
115.「仕事に行きたくない、家にいたい」当事者の声と具体的な対処法
116. 気が弱い人が人生を変える極意
117.消えない恨みへの「レベル別」対処法
118.生きづらさをこじらせる「完全な被害者バイアス」とは?
119.生きづらいなら「役割」を果たし人生を落ち着かせよう
120.生きづらい人にもっとも大切な支援
121.生きづらい人は「意志が弱い」のか?
122.自分軸よりも大切なもの -「実存軸」で生きよう
123.人の言葉に傷つきやすい人が知ると楽になる二つの事実
124.メタ思考力を鍛えたいなら「バカ」や「アホ」ともつき合おう
125.生きづらさの「原因」を安易に特定するネット記事が多すぎる
126.「誰でもHSP症候群」にかかった日本
127.「結論だけ欲しがる社会」に踊れされるな
128.生きづらい人は「ギバー」を目指さなくていい
129.「一人で生きていく」と決めた生きづらい人に必要な覚悟
130.マイノリティは、なぜ生きづらいのか?
131.生きづらい人の「意識」の上手な活かし方
132.もんもん耐性、それは自分の「本質」と向き合える力
133.生きづらい人はAIと仲良くなれる - 関係性のシンギュラリティ
134.「メンタルが強い人」のアドバイスを真に受けない
135.雑談力は必要か?雑談できないあなたへ
136.嫉妬しやすい人が「嫉妬しない人」になりたいなら
137.お金に振り回されなくなる「二つの力」
138.日本社会で生きづらい人が苦しんでいる本当の理由
139.自分は本当に「生きづらい」のだろうか?
140.生きづらい人はコミュニケーションが得意という事実
141.内にこもりたいとき、あなたはどうしていますか?
142.「憧れの人」を目指すな - ビジネスの成功者に憧れる生きづらい人へ
143.私には不満がない
144.「無駄にプライドが高い人」が好きだ
145.その他大勢になるな、唯一無二のままであれ。
146.「生きる意味」が見つからない、生きづらい人へ
147.「異物」として生きて
 


おかげ様でコラム数500本突破!

読むと心が強くなるコラム

「読むだけで生きる勇気が湧いてくる」と大好評をいただいている、しのぶかつのり(信夫克紀)の連載コラムです。
もちろん<無料>でお読みいただけます。