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更新日:2020年11月24日

無駄に苦しんできただけだった

 

無駄に苦しんできただけだった

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生きづらい人生の歩き方

 

第102回
無駄に苦しんできただけだった

 

┃苦しんだかいがない人生は、より苦しい

 
生きづらい人生をふと振り返るとき。
 
ただただ虚しさを感じること、ありますよね。
 
苦しみ、もがきつづけてきた日々。
 
そのあげくに人から嫌われ、信頼できる友人の一人もいない。
 
さらには、苦労して努力してきたはずなのに、ろくな社会的地位も経済力も手に入れられなかった・・・。
 
これはことの他つらいものです。
 
なぜなら私たち人間は「意味がない」ということに苦しみを感じるから。
 
つまり「苦しんだかいがない」という状況に非常に弱い生きものだからです。
 
だから、二重に苦しい。
 
生きづらさそのものも苦しいけれど、そこになんの意味も見いだせないことがさらに苦しみを上乗せしてしまうのです。
 
もしも苦しんだあげくに、大切なものを手に入れられたなら。
 
まだ救われるでしょう。
 
しかし、苦しみに意味が見いだせないとき。
 
私たちは、ただただ虚しさを感じ、途方に暮れるしかなくなってしまうのです。
 
 

┃苦しみを無駄にしない方法

 
もしあなたが、ご自分の苦しみを無駄な経験だったと感じるなら。
 
次の「事実」に気づくことが大切です。
 
あなたの苦しみは、倒れて川をふさいでいる「巨木」のようなものだという事実です。
 
その木が小さければ、川に流されてなにごとも起きないでしょう。
 
でも、その木は大きいゆえに川をふさいでしまっている。
 
そのために岸部は水に濡れ、ぬかるんでしまっている。
 
それは、はなはだ邪魔なものでしかないように思えます。
 
ただし、その巨木を「渡る人」がいたとしたらどうでしょう?
 
その巨木は「橋」と言われる。
 
「倒れて邪魔な巨木」ではなく、誰かにとってなくてはならない「橋」となるのです。
 
小さい木には決してできない芸当です。
 
つまり、小さな苦しみしか経験したことがない人には決してできないことがある。
 
大きな苦しみを体験してきたからこそ、役立てる方法があるということです。
 
 

┃苦しみに意味を見出すためにできること

 
倒れた巨木は「橋」と呼ばれる。
 
この「事実」は、いったいなにを示しているのでしょうか?
 
それは、「誰かの礎(いしずえ)になることで苦しみは意味をもつ」ということです。
 
川を渡りたいと願う人の「橋」として自分の苦しんできた経験を活かすこと、それは「礎」になるということに他なりません。
 
あなたの経験を、誰かの「礎」とすることができたとき。
 
あなたの苦しみは意味をもつ。
 
つまり、無駄に苦しんできたという虚しさから解放されるのです。
 
それは、あなたの苦しみの活かし方を見出すということ。
 
すると、生きづらさはチカラになる。
 
あなたのチカラにもなり、相手のチカラにもなるのです。
 
このようなお話をすると「キレイゴトだ」という人がいます。
 
人の役に立つことをすすめているだけの「お道徳」だと。
 
そのような人は「礎」になるということの意味がわかっていないのでしょう。
 
誰にも乗ってもらうことのない自転車に、いったいなんの意味があるのでしょうか?
 
誰にも座ってもらうことのないイスに、いったいなんの意味があるのでしょうか?
 
「礎」は、その上に載るものがあるからこそ「礎」でいられるのです。
 
みずからの苦しみを「礎」とすることは、生きづらい人が生き延びるための「サバイバル術」なのです。
 
それを「キレイゴト」「お道徳」だという人は、なにもしなくても自分の苦しみに意味を見出してもらえると信じている、とてものん気な人だと言わざるをえないでしょう。
 
 

┃私が苦しみに意味を見出せた具体策

 
苦しんだかいがない人生を送るには、この世界は過酷すぎます。
 
だからもしあなたが、その苦しみを無駄にしたくないのなら。
 
その苦しみが「役に立つ」と感じてくれる人を探すことです。
 
その苦しみの意味を見出し「礎」としてくれる人を求めるのです。
 
「そんな人がいるとは思えない・・・」
 
たしかにそうですよね。
 
自分の苦しんできた経験を求めている人がいるなんて、とても信じられないと思います。
 
でも、その経験が役に立つかどうかは、決してあなたには決められない。
 
それは相手が決めること。
 
だから、じっさいに「差し出してみる」しかないのです。
 
そうして「実感」するしかないのです。
 
私もそうでした。
 
そもそも私は、自分の苦しんできた経験が人の役に立つなんて、とても信じられませんでした。
 
植物が嫌いだという性質が、いったいなんの役に立つというのだろう。
 
家族全員から虐待を受けてきたことが、いったいなんの役に立つというのだろう。
 
人に嫌われつづけてきたことが、いったいなんの役に立つというのだろう。
 
サラリーマン人生に失敗し挫折したことが、いったいなんの役に立つというのだろう。
 
10年以上もうつ病にかかった経験が、いったいなんの役立つというのだろう。
 
精神障害者として差別や不条理にあえいだことが、いったいなんの役に立つというのだろう。
 
ほぼ寝たきりで貧困生活をしてきた経験が、いったいなんの役に立つというのだろう。
 
わかってもらいたいともがきつづけてきたことが、いったいなんの役に立つというのだろう。
 
たった一人で孤独に起業せざるをえなかった経験が、いったいなんの役に立つというのだろう・・・。
 
でも。
 
じっさいにあなたは、私のそんな経験に共感してくださったのではないでしょうか?
 
私が苦しんできた人間だからこそ、あなたは今このコラムを読んでくださっているのではないでしょうか?
 
あなたが、私の苦しみという「橋」を渡ってくれたから、私は生き延びることができた。
 
そして、その「橋」がほんの少しでもあなたのお役に立てたのなら。
 
生きづらさは「チカラ」に変わったのです。
 
あなたが「無駄に苦しんだだけだった」と虚しさを感じているのなら。
 
決して忘れないでください。
 
あなたの苦しみという「橋」を待ち望んでいる人がいるということを。
 
あなたという「礎」を必要としている人がいるということを。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶかつのり(信夫克紀)
 

 
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生きづらい人生の歩き方 <目次>

1.生きづらい人がAI時代に生き残れる仕事とは?
2.「世界一即戦力な男」に見る引きこもり脱出の糸口
3.生きづらい人向け「ビジネスの成功法則」
4.あなたは「善人」ですか「悪人」ですか?
5.お金は好きですか?-生きづらい人が陥るお金のジレンマ
6.「お金もうけ」にとらわれなくなる話
7.生きづらい人は「リア充」より「ジツ充」を目指そう
8.我慢してるのに自分勝手と言われる
9.生きづらさの正体
10.死んでも世界はつづくのか?
11.実存を充実させる生き方
12.他人の目が気になる人へ
13.「ジツ充」の極め方
14.不安の上手な対処法
15.変えられること、変えられないこと
16.「変えられること」の見つけ方
17.感情に飲み込まれない方法
18.人に拒絶されると傷ついてしまう
19.人生を変える方法
20.人生が変わる瞬間に必ず起こる問題
21.「心の空間」を生きる
22.話が噛み合わないと感じるなら
23.人生に疲れ果てたとき
24.「自分らしさ」とは何か?
25.AIと張り合うくらいなら
26.ジツ充とジコチュウの違い
27.社会に絶望している人へ
28.ネガティブ思考を変える適切な方法
29.生きづらい人は仕事を「三つ」もとう
30.心の健康法の効果が出ない理由
31.ベーシックインカムで将来も安心?
32.「悩み解決書」で悩みが解決しない理由
33.生きづらさを癒す一つの方法
34.もっとクヨクヨ考えよう
35.仕事を三つもつ理由
36.好きなことを仕事にする…?
37.苦しみの活かし方
38.向かい風を追い風にする生き方
39.行動力を身につける方法
40.お金との上手なつき合い方
41.自己洗脳と自己欺瞞
42.人並みという幻想
43.元気がないと幸せになれないのか?
44.「社会の常識」に振りまわされない
45.気が休まらない…
46.綺麗事に気づいてしまう人
47.生きづらい人が起業を成功させられる理由
48.そんなかんたんな話じゃない
49.人に気をつかい過ぎて疲れしまう
50.悩み過ぎて体がガチガチ
51.正解なんてない
52.心に余裕がない
53.誰に相談したらいいのかわからない
54.やる気はどこから湧いてくる?
55.人と対立してしまう
56.許すか、許さないか
57.生き方を決める
58.好きなこと探しの迷宮
59.生きづらさは誰のせい?
60.集中しすぎてしまう
61.居場所がない
62.不用意に交友関係を増やそうとしない
63.自分を最強の味方にする方法
64.世間のしがらみから脱け出したい
65.あと一歩が踏み出せない
66.なぜメンタルが弱いのだろう…?
67.生きづらい人が「苦手」を克服する方法
68.心配ごとが頭から離れない
69.認められたいのに認めてもらえない
70.引きこもりは「悪いこと」なのか?
71.楽に生きたい
72.失言が多いので減らしたい
73.誰も心配してくれない
74.お金の上手な使い方
75.やる気が出ないのはなぜなのか?
76.深く悩んでいる人の方が「えらい」のか?
77.生きづらい人が幸せになりたいなら
78.この人と結婚していいのか?
79.心が敏感な人向けの対処法から抜け落ちている視点
80.人生を変えられる人と、変えられない人の違い
81.親が嫌いな自分はおかしいのか?
82.著名人と自分を比べてしまう
83.自分を信じられない
84.上司や部下に言うことを聞いてもらえない
85.劣等感は克服も解消もしなくていい
86.ポジティブシンキングがうまくできない
87.結果だけで判断される社会
88.「自分がされたら嫌ことは他人にしてはいけない」の嘘
89.「性格が悪い」と言われてしまう
90.「ありのままの自分」というやっかいな問題
91.「お金」以外に8つの基準をもとう
92.どうしてこんなにつらいのに誰にも伝わらないのだろう?
93.仕事が恐い、職場が恐い - その恐怖の正体と解決策
94.「恩知らずな人」を許せない
95.他人を不愉快にさせてしまう
96.「等身大の自分」という言葉にひそむ罠
97.有効な「貯金」の仕方を身に着けよう
98.「なぜ怒っているのかわからない」と言われてしまう
99.頑張っているのに結果が出ない・・・
100.自分を「弱い」と感じている人へ
101.集団になじめないなら「思いどおり」にやろう
102.無駄に苦しんできただけだった
103.お金の不安をなくす方法
104.私の「すべて」をわかってもらいたい - わかってもらいたい症候群
 


おかげ様でコラム数500本突破!

読むと心が強くなるコラム

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