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更新日:2021年10月28日

生きづらい人が目標を達成できない本当の理由

 

生きづらい人が目標を達成できない本当の理由

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生きづらい人生の歩き方

 

第111回
生きづらい人が目標を達成できない本当の理由

 

┃どうして私はいつも目標を達成できないのだろう・・・

 
生きづらい人生。
 
その苦しみから脱け出そうと、あなたは今までたくさんの「目標」を立ててきたでしょう。
 
「なりたい職業」に就く。
 
「やりたいこと」を実現する。
 
「欲しいもの」を手に入れる。
 
しかし、どれもかなわかった。
 
だから、いろいろな本を読み、いろいろなセミナーを受けて、あらゆる目標達成法を試してみた。
 
新たな方法に触れるたびに「今度こそいける!」と思う。
 
そして「なりたい職業」「やりたいこと」「欲しいもの」を目標に設定した。
 
しかし・・・。
 
やっぱりどれもかなわなかった。
 
それどころか、よけいに苦しくなってしまった。
 
しかも、目標を追えば追うほど苦しみが増していくようだった。
 
他の人は目標を楽しそうに追いかけて、達成し、幸せな人生を手に入れている。
 
にもかかわらず、どうして私だけが目標を達成できないのか?
 
どうして私だけが目標を追うほどに苦しくなってしまうのか?
 
それは、私の意志が弱く、だらしないからだ。
 
私の努力が足りないからだ。
 
私は結局、なにをやっても達成できない「ダメ人間」なのだ・・・。
 
そんなふうに自分を責めてしまう経験。
 
あなたにはありませんか?
 
 

┃なぜ生きづらい人は目標を達成できないのか?

 
じつは私も、目標が達成できず、自分を「ダメ人間」だと思ってきた一人です。
 
だからなんとかして、目標をかなえようとしてきました。
 
なんどもなんどもチャレンジしては、失敗してきました。
 
挫折をくり返し、どんどん自信を失っていきました。
 
どうして私はこんなにも「ダメ」なのだろうと・・・。
 
途方に暮れた私は、ついには職も失い、なにかをやりたい、欲しいと思う気力すら失ってしまいました。
 
このまま朽ち果てるように生きていくしかないのかと考えていたある日。
 
私は、ふと思いました。
 
どうして世間の目標は「なりたい職業」「やりたいこと」「欲しいもの」ばかりなのだろう?
 
気力を失った今の私に、それらの目標はまるで響かない。
 
それはいったいなぜなのだろう、と。
 
そして、気がついたのです。
 
目標が達成できず追えば追うほど苦しくなるのは、「目標の立て方そのもの」が間違っていたからだ、と。
 
世間の目標達成法が間違っているわけではない。
 
そして自分の努力が足りないわけでもない。
 
もっともっとそれ以前に、そもそも目指す目標を見誤っていたのだと。
 
そのことに気づき、「ある目標」を立ててから、私の人生は今までと違う方向に大きく動き出しました。
 
そして生きづらさから脱け出し、次々に目標を達成できるようになったのです。
 
 

┃目標を追えば追うほど苦しくなるメカニズム

 
生きづらい人が目標を達成できない理由。
 
それは「目標の立て方そのもの」が間違っているからだと述べました。
 
そのために、生きづらい人は目標を追えば追うほど苦しくなってしまうのです。
 
ではいったいなぜ、目標を追えば追うほど苦しくなってしまうのでしょうか?
 
世間の目標達成法は、まずあなたにこう問います。
 
「なりたい職業はなんですか?」
 
「やりたいことはなんですか?」
 
「欲しいものはなんですか?」
 
つまり「なりたい自分」を目標として設定させようとします。
 
しかし、生きづらい人は「なりたい自分」を目標に設定すると、どんどん苦しくなってしまうのです。
 
なぜなら「なりたい自分」は「不自由」な目標だからです。
 
いったいどういうことでしょうか?
 
「なりたい自分」になるためにはどれも「他人の承認」が必要ですよね。
 
就きたいからといって、勝手にあこがれの職業につくことはできません。
 
やりたいからといって、勝手に好きな異性と付き合うこともできません。
 
欲しいからといって、勝手に店の商品をもって帰ることもできません。
 
どれも「他人の承認」が必要な「不自由」な目標なのです。
 
生きづらい人は、この「不自由」がことのほか苦手なのです。
 
なぜなら、生きづらい人の脳の「扁桃体」が敏感だからです。
 

参照記事
生きづらい原因は脳の扁桃体?
生きづらさと脳の関係についてくわしく解説しています。

 
扁桃体は「危険」をいち早く察知する判定員です。
 
その扁桃体がもっとも敏感に反応するもの。
 
それこそが「不自由」です。
 
両手両足を縛られ、どこかに閉じ込められて苦しいと感じない人はいないでしょう。
 
それは「不自由」だからです。
 
「不自由」は命の危険に直結する。
 
だから、扁桃体は「不自由」を苦しく感じるようにできているのです。
 
そのため生きづらい人は、「なりたい自分」という目標をかなえようとすると、「不自由」を敏感に察知して苦しくなってしまう。
 
それどころか、目標を追えば追うほど「不自由」さが増して、どんどん苦しくなってしまう。
 
つまり、目標を追うほどに「他人の承認」がより必要になっていき、苦しさに押しつぶされてしまうのです。
 
これこそが、生きづらい人が目標を追えば追うほど苦しくなってしまうメカニズムです。
 
 

┃生きづらい人に最適な「目標」とは?

 
世間の目標は「なりたい自分」で覆われています。
 
世間の人たちにとって、その「不自由さ」はさほど気になりません。
 
扁桃体が鈍感だからです。
 
そしてそれは当然、悪いことでもなんでもありません。
 
ただたんに、そういう性質だという事実に過ぎません。
 
しかし、それとは真逆の性質をもつあなたが、不自由な目標に付き合ってあげる必要はありません。
 
あなたにはあなたに合った目標がある。
 
扁桃体が敏感な生きづらい人に適した目標があるのです。
 
それは「ありたい自分」です。
 
「ありたい自分」とは、「心の状態」のことです。
 
あなたが今まで感じたもののなかで、「24時間365日この状態でいられたなら」と思うような理想的な「心の状態」のことです。
 
その「心の状態」であること自体は、誰の「承認」もいりませんよね。
 
だから、とても「自由」な目標です。
 
そして、その「心の状態」でいるためには、どんな職業に就き、なにをやって、なにを欲しがればいいかと考えていく。
 
世間の目標は、この順番が「逆転」してしまっているのです。
 
「なりたい自分」を達成すると、理想的な「心の状態」が手に入ると考えるわけです。
 
ここが大きくズレている。
 
だから、苦しくなる。
 
だから、追えば追うほど苦しくなってしまうのです。
 
目標達成のスタートラインである「目標の立て方」がズレている。
 
そのため進めば進むほどそのズレが大きくなっていき、生きづらい人はどんどん苦しくなっていくのです。
 
 

┃「なりたい自分」ではなく「ありたい自分」を目指す

 
生きづらい人は「なりたい自分」ではなく「ありたい自分」をまず決める。
 
自分がどんな「心の状態」で生きていきたいのか。
 
それをまず決めなければ、はじまらないのです。
 
もちろん「ありたい自分」が自由だからといって、ずっとその「心の状態」でいられるとはかぎらないですよね。
 
周囲の状況や自分の体調の影響を受けるでしょう。
 
しかし、その自分であることそのものは、誰の承認もいりません。
 
「自由」なのです。
 
「なりたい自分」のように、まだ手に入れてないものを「新たに手に入れる」のではない。
 
すでに自分のなかにあるもののなかに「とどまる」ということです。
 
外側にあるなにかを求めるのではなく、自分の内側にある確かなものを大切に育むということです。
 
あなたはどんな自分で「ありたい」ですか?
 
ぜひ考えてみてください。
 
そして、その「ありたい自分」を基準に、どんな職業に就き、なにをやって、なにを欲しがればいいかを考えてみてください。
 
きっと、今までと大きく違う答えが出てくるはずです。
 
そして、その新たな答えに向かって歩き出すことで、人生が大きく動きはじめるでしょう。
 
それは、決して楽な道ではありません。
 
それでもあなたは、今までとは違うみずからの「底力」を感じて乗り越えていけるはずです。
 
なぜなら、その先に「なりたい自分」ではなく「ありたい自分」が待っているからです。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶかつのり(信夫克紀)
 

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生きづらい人生の歩き方 <目次>

1.生きづらい人がAI時代に生き残れる仕事とは?
2.「世界一即戦力な男」に見る引きこもり脱出の糸口
3.生きづらい人向け「ビジネスの成功法則」
4.あなたは「善人」ですか「悪人」ですか?
5.お金は好きですか?-生きづらい人が陥るお金のジレンマ
6.「お金もうけ」にとらわれなくなる話
7.生きづらい人は「リア充」より「ジツ充」を目指そう
8.我慢してるのに自分勝手と言われる
9.生きづらさの正体
10.死んでも世界はつづくのか?
11.実存を充実させる生き方
12.他人の目が気になる人へ
13.「ジツ充」の極め方
14.不安の上手な対処法
15.変えられること、変えられないこと
16.「変えられること」の見つけ方
17.感情に飲み込まれない方法
18.人に拒絶されると傷ついてしまう
19.人生を変える方法
20.人生が変わる瞬間に必ず起こる問題
21.「心の空間」を生きる
22.話が噛み合わないと感じるなら
23.人生に疲れ果てたとき
24.「自分らしさ」とは何か?
25.AIと張り合うくらいなら
26.ジツ充とジコチュウの違い
27.社会に絶望している人へ
28.ネガティブ思考を変える適切な方法
29.生きづらい人は仕事を「三つ」もとう
30.心の健康法の効果が出ない理由
31.ベーシックインカムで将来も安心?
32.「悩み解決書」で悩みが解決しない理由
33.生きづらさを癒す一つの方法
34.もっとクヨクヨ考えよう
35.仕事を三つもつ理由
36.好きなことを仕事にする…?
37.苦しみの活かし方
38.向かい風を追い風にする生き方
39.行動力を身につける方法
40.お金との上手なつき合い方
41.自己洗脳と自己欺瞞
42.人並みという幻想
43.元気がないと幸せになれないのか?
44.「社会の常識」に振りまわされない
45.気が休まらない…
46.綺麗事に気づいてしまう人
47.生きづらい人が起業を成功させられる理由
48.そんなかんたんな話じゃない
49.人に気をつかい過ぎて疲れしまう
50.悩み過ぎて体がガチガチ
51.正解なんてない
52.心に余裕がない
53.誰に相談したらいいのかわからない
54.やる気はどこから湧いてくる?
55.人と対立してしまう
56.許すか、許さないか
57.生き方を決める
58.好きなこと探しの迷宮
59.生きづらさは誰のせい?
60.集中しすぎてしまう
61.居場所がない
62.不用意に交友関係を増やそうとしない
63.自分を最強の味方にする方法
64.世間のしがらみから脱け出したい
65.あと一歩が踏み出せない
66.なぜメンタルが弱いのだろう…?
67.生きづらい人が「苦手」を克服する方法
68.心配ごとが頭から離れない
69.認められたいのに認めてもらえない
70.引きこもりは「悪いこと」なのか?
71.楽に生きたい
72.失言が多いので減らしたい
73.誰も心配してくれない
74.お金の上手な使い方
75.やる気が出ないのはなぜなのか?
76.深く悩んでいる人の方が「えらい」のか?
77.生きづらい人が幸せになりたいなら
78.この人と結婚していいのか?
79.心が敏感な人向けの対処法から抜け落ちている視点
80.人生を変えられる人と、変えられない人の違い
81.親が嫌いな自分はおかしいのか?
82.著名人と自分を比べてしまう
83.自分を信じられない
84.上司や部下に言うことを聞いてもらえない
85.劣等感は克服も解消もしなくていい
86.ポジティブシンキングがうまくできない
87.結果だけで判断される社会
88.「自分がされたら嫌ことは他人にしてはいけない」の嘘
89.「性格が悪い」と言われてしまう
90.「ありのままの自分」というやっかいな問題
91.「お金」以外に8つの基準をもとう
92.どうしてこんなにつらいのに誰にも伝わらないのだろう?
93.仕事が恐い、職場が恐い - その恐怖の正体と解決策
94.「恩知らずな人」を許せない
95.他人を不愉快にさせてしまう
96.「等身大の自分」という言葉にひそむ罠
97.有効な「貯金」の仕方を身に着けよう
98.「なぜ怒っているのかわからない」と言われてしまう
99.頑張っているのに結果が出ない・・・
100.自分を「弱い」と感じている人へ
101.集団になじめないなら「思いどおり」にやろう
102.無駄に苦しんできただけだった
103.お金の不安をなくす方法
104.私の「すべて」をわかってもらいたい - わかってもらいたい症候群
105.なぜ苦しみを「克服」できないのか?
106.生きづらいなら「心地よい人生」を目指そう
107.生きづらい人は「扁桃体をいたわる生き方」を身に着けよう!
108.生きづらい人が自由になれる「メタ思考」とは?
109.世間との「ほどよい距離」の取り方とは?
110.たんたんと生きる
111.生きづらい人が目標を達成できない本当の理由
112.三理一体の法則がうまくいかない人の共通点とは?
113.カタルシスが生きづらさ脱出の「起爆剤」になる理由
114.「生きづらさ克服」の気力を失いそうなあなたへ
 


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