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更新日:2021年7月16日

生きづらいなら「心地よい人生」を目指そう

 

なぜ苦しみを「克服」できないのか?

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生きづらい人生の歩き方

 

第106回
生きづらいなら「心地よい人生」を目指そう

 

┃「心地よい人生」とは「良質なストレス」に満たされた人生

 
「心地よい人生」とは、なんでしょうか?
 
「心地よい人生」などと言われると、「まったくストレスのない人生」を想像する方もいるようです。
 
しかし、「心地よい人生」とは、そんなに都合のよい人生のことではありません。
 
「心地よい人生」とは「良質なストレス」で満たされた人生。
 
つまり「心地よい人生」とは、痛いけれど気もちいい良質なマッサージのようなもの。
 
自分にとって最高に心地いいマッサージを、1年365日受けつづけているような人生。
 
それが「心地よい人生」です。
 
私は長年、苦しみにあえぐ方たちの「生きづらい人生」を「心地よい人生」に変えるお手伝いをさせていただいてきました。
 
さまざまなできごとに見舞われながらも、毎日が穏やかに充実している。
 
強い欲望や感情が起こっても振りまわされることなく、心がスキッと整っている。
 
他人の言動に浮かれることなく、沈み込むことなく、落ち着いて日々を味わい尽くしている。
 
それが「心地よい人生」です。
 
 

┃「良質なストレス」の条件

 
「まったくストレスのない人生」も、たしかに魅力的に見えますよね。
 
ただしそれは、子供の夢見る「ファンタジー」です。
 
追いかけたところで、手に入るものではありません。
 
いい大人が、追いかけるものではないのです。
 
にもかかわらず、この国のほとんどの人は、その「ファンタジー」を追いかけまわしています。
 
生きているかぎり、ストレスは発生します。
 
それが「事実」です。
 
だから重要なのは、ストレスを無くすことではない。
 
そのストレスが「良質」であることが大切なのです。
 
では、「心地よい人生」に必要な「良質なストレス」の条件とはなんでしょうか?
 
それは三つあります。
 
「良質なストレス」の一つ目の条件は「耐えがいのあるストレスか?」。
 
つまり、達成した先に手に入れられる充実があるかどうかです。
 
山登りがわかりやすいでしょう。
 
登ったあとに虚しくなるのなら、誰もあんなたいへんなこと、しないはずですよね。
 
そのストレスを耐え抜いたあとに、自分自身が感じられる充実があるか。
 
それが、「心地よい人生」の一つ目の条件です。
 
二つ目の条件は「誰のためのストレスか?」。
 
つまり、そのストレスが自分だけではなく、他人の充実にもつながっているかということです。
 
本当に大切な人のため、自分を真に頼りにしてくれるもののため。
 
その思いが「耐えがい」を増してくれます。
 
こう言うと「キレイゴト」だと言う人が必ずいます。
 
その人は「本当に大切な人」「自分を真に頼りにしてくれるもの」のために、命をかけてなにかをしたことがないのです。
 
だから、その「耐えがい」を知らないだけ。
 
耳を貸す必要はありません。
 
三つ目の条件は「自分だからこそ得られるストレスか?」。
 
つまり、そのストレスに「私だからこそ得られる固有性」があるかということ。
 
まさに、自分が生きているからこそ得られたストレス。
 
自分だったから得られたという、ストレスの希少性。
 
これが私たちの実存に、さらなる充実をもたらしてくれる。
 
私たちの人生を「心地よい人生」にしてくれるのです。
 
 

┃「楽しい!」「面白い!」を求めるのは暇な人

 
ストレスで人生を満たそう?
 
良質だろうとなんだろうと、なぜそんなことをしなければならないんだ!
 
あなたは、そう感じたかもしれません。
 
ごもっともです。
 
たしかに、世間ではストレスは「敵」だとみなされていますよね。
 
そして、誰もかれもがストレスを無くし、代わりに「楽しい!」「面白い!」を追求しています。
 
最近では、楽しくないから、面白くないから仕事を辞める、そんな人も増えているようです。
 
人生のなにもかもが「楽しい!」「面白い!」で満たされていなければおかしい。
 
だから「楽しい!」「面白い!」と感じられないことをやっていると、間違っているように感じられる。
 
だから、とにかく「楽しい!」「面白い!」を追いかけまわしている。
 
世間はそんな人たちで埋め尽くされています。
 
ハッキリ言いましょう。
 
みんな「暇」なのです。
 
時間はたっぷりある。
 
でも、自分と向き合いたくない。
 
人生と本気で向き合いたくない。
 
だから「楽しい!」「面白い!」ことで目をそらすことで必死なのです。
 
言い方を変えれば、「心地よい人生」を知らない。
 
実存の充実」を知らない。
 
でなければ、そんなにも「楽しい!」「面白い!」ばかりを追いかけまわしているはずがありません。
 
たしかに「心地よい人生」を極めていけば、結果的に「楽しい」「面白い」と感じることはたくさん起きるでしょう。
 
でも、それは副産物にすぎません。
 
人生と本気で向き合い「心地よい人生」を知ってしまったら、「楽しい!」「面白い!」にとらわれることはなくなります。
 
そんなことのために、わざわざ費やす時間はないと感じるでしょう。
 
「楽しい!」「面白い!」を人生に求めている人は、暇な人なのです。
 
 

┃「心地よい人生」を完成させるもう一つのピース

 
「心地よい人生」は、「良質なストレス」で埋め尽くされた人生。
 
じつは「心地よい人生」を完成させるためには、「良質なストレス」以外に、もう一つ欠かせないものがあるのです。
 
「心地よい人生」というパズルを完成させる、最後の1ピースです。
 
それは「むき出しの共感」です。
 
ただ相手を「理解する」だけじゃない。
 
ただ相手に「共感する」だけじゃない。
 
体の内側から、同じよろこびや痛みを味わっているような共感。
 
こらえきれず、思わずその共感が、涙やうめき声で表現されてしまうような共感。
 
同じ苦しみを体験したものだからこそ、思わず外に飛び出してしまった共感。
 
そんな「むき出しの共感」が出現したとき。
 
その相手とのあいだに、深いふかい「カタルシスのもたらし合い」が生じます。
 
それは、言葉では決して表現できないような、壮絶な「心地よさ」をもたらしてくれるのです。
 
気もちいいだけじゃない、うれしいだけじゃない、体の奥から湧き出る深い痛みもともなうような「むき出しの共感」。
 
それが「心地よい人生」には欠かせないのです。
 
 

┃生きづらい人は「心地よい人生」を目指そう

 
ここまで読んでみても、やっぱり「心地よい人生」に興味がわかない人がいるでしょう。
 
そして「楽しい!」「面白い!」ほうがいいに決まっているだろうと、感じる人もいるでしょう。
 
そのような人は、どうぞ「楽しい!」「面白い!」を追いかけまわして生きていってください。
 
そして「人生の上っツラ」を滑るような毎日を送って歳を重ねていけばいいと思います。
 
その人の人生です、私がとやかく言うことではありません。
 
でも、私はそんな、コーヒーのウワズミだけをすすって生きるような人生は送りたくありません。
 
といういか、送れません。
 
なぜなら、私が「生きづらい」からです。
 
生きづらさは、「楽しい!」「面白い!」ではごまかせません。
 
それでごまかせたのなら、それは生きづらさではない。
 
たんに、ストレス解消法を知らなかっただけであり、そのための努力不足だったにすぎません。
 
生きづらさとは、そんなかんたんに解決できる問題ではないのです。
 
だから、どうしても自分と向き合わざるをえなくなる。
 
人生と本気で向き合わざるをえなくなる。
 
「楽しい!」「面白い!」ではごまかせないと、認めざるをえなくなる。
 
「心地よい人生」を目指さざるをえなくなるのです。
 
あなたがもし、真の「生きづらさ」を感じているのなら。
 
どうぞ「心地よい人生」を目指してください。
 
「良質なストレス」も「むき出しの共感」も、世間の誰もがかんたんに手にできるものではありません。
 
しかし生きづらい人は、それらを手に入れるための要素を「すでに」もっている。
 
つまり、生きづらい人は「心地よい人生」を目指すのにとても有利な位置にいる。
 
あなたはすでに「心地よい人生」への「優先切符」を手にしているのです。
 
あなたはこれからも、生きづらい人に不向きな「楽しい・面白い人生」を目指しますか?
 
それとも「心地よい人生」を目指しますか?

 

Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶかつのり(信夫克紀)
 

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生きづらい人生の歩き方 <目次>

1.生きづらい人がAI時代に生き残れる仕事とは?
2.「世界一即戦力な男」に見る引きこもり脱出の糸口
3.生きづらい人向け「ビジネスの成功法則」
4.あなたは「善人」ですか「悪人」ですか?
5.お金は好きですか?-生きづらい人が陥るお金のジレンマ
6.「お金もうけ」にとらわれなくなる話
7.生きづらい人は「リア充」より「ジツ充」を目指そう
8.我慢してるのに自分勝手と言われる
9.生きづらさの正体
10.死んでも世界はつづくのか?
11.実存を充実させる生き方
12.他人の目が気になる人へ
13.「ジツ充」の極め方
14.不安の上手な対処法
15.変えられること、変えられないこと
16.「変えられること」の見つけ方
17.感情に飲み込まれない方法
18.人に拒絶されると傷ついてしまう
19.人生を変える方法
20.人生が変わる瞬間に必ず起こる問題
21.「心の空間」を生きる
22.話が噛み合わないと感じるなら
23.人生に疲れ果てたとき
24.「自分らしさ」とは何か?
25.AIと張り合うくらいなら
26.ジツ充とジコチュウの違い
27.社会に絶望している人へ
28.ネガティブ思考を変える適切な方法
29.生きづらい人は仕事を「三つ」もとう
30.心の健康法の効果が出ない理由
31.ベーシックインカムで将来も安心?
32.「悩み解決書」で悩みが解決しない理由
33.生きづらさを癒す一つの方法
34.もっとクヨクヨ考えよう
35.仕事を三つもつ理由
36.好きなことを仕事にする…?
37.苦しみの活かし方
38.向かい風を追い風にする生き方
39.行動力を身につける方法
40.お金との上手なつき合い方
41.自己洗脳と自己欺瞞
42.人並みという幻想
43.元気がないと幸せになれないのか?
44.「社会の常識」に振りまわされない
45.気が休まらない…
46.綺麗事に気づいてしまう人
47.生きづらい人が起業を成功させられる理由
48.そんなかんたんな話じゃない
49.人に気をつかい過ぎて疲れしまう
50.悩み過ぎて体がガチガチ
51.正解なんてない
52.心に余裕がない
53.誰に相談したらいいのかわからない
54.やる気はどこから湧いてくる?
55.人と対立してしまう
56.許すか、許さないか
57.生き方を決める
58.好きなこと探しの迷宮
59.生きづらさは誰のせい?
60.集中しすぎてしまう
61.居場所がない
62.不用意に交友関係を増やそうとしない
63.自分を最強の味方にする方法
64.世間のしがらみから脱け出したい
65.あと一歩が踏み出せない
66.なぜメンタルが弱いのだろう…?
67.生きづらい人が「苦手」を克服する方法
68.心配ごとが頭から離れない
69.認められたいのに認めてもらえない
70.引きこもりは「悪いこと」なのか?
71.楽に生きたい
72.失言が多いので減らしたい
73.誰も心配してくれない
74.お金の上手な使い方
75.やる気が出ないのはなぜなのか?
76.深く悩んでいる人の方が「えらい」のか?
77.生きづらい人が幸せになりたいなら
78.この人と結婚していいのか?
79.心が敏感な人向けの対処法から抜け落ちている視点
80.人生を変えられる人と、変えられない人の違い
81.親が嫌いな自分はおかしいのか?
82.著名人と自分を比べてしまう
83.自分を信じられない
84.上司や部下に言うことを聞いてもらえない
85.劣等感は克服も解消もしなくていい
86.ポジティブシンキングがうまくできない
87.結果だけで判断される社会
88.「自分がされたら嫌ことは他人にしてはいけない」の嘘
89.「性格が悪い」と言われてしまう
90.「ありのままの自分」というやっかいな問題
91.「お金」以外に8つの基準をもとう
92.どうしてこんなにつらいのに誰にも伝わらないのだろう?
93.仕事が恐い、職場が恐い - その恐怖の正体と解決策
94.「恩知らずな人」を許せない
95.他人を不愉快にさせてしまう
96.「等身大の自分」という言葉にひそむ罠
97.有効な「貯金」の仕方を身に着けよう
98.「なぜ怒っているのかわからない」と言われてしまう
99.頑張っているのに結果が出ない・・・
100.自分を「弱い」と感じている人へ
101.集団になじめないなら「思いどおり」にやろう
102.無駄に苦しんできただけだった
103.お金の不安をなくす方法
104.私の「すべて」をわかってもらいたい - わかってもらいたい症候群
105.なぜ苦しみを「克服」できないのか?
106.生きづらいなら「心地よい人生」を目指そう
107.生きづらい人は「扁桃体をいたわる生き方」を身に着けよう!
108.生きづらい人が自由になれる「メタ思考」とは?
109.世間との「ほどよい距離」の取り方とは?
 


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