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仕事を三つもつ理由

 

仕事を三つもつ理由 生きづらい人生の歩き方 第35回

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生きづらい人生の歩き方

 

第35回
仕事を三つもつ理由

 
先日公開した「仕事は三つ持つ」に、大きな反響をいただきました。
 
ただ、なぜ仕事の数が「三つ」なのかという点について、疑問に思われた方もいらっしゃったようです。
 
そこで今回は、「仕事を三つ持つ理由」についてご紹介していきたいと思います。
 
その理由は三つあります。
(ややこしいですね)
 
仕事を三つ持つ、一つ目の理由は、
 
「仕事を見つけやすくなる」
 
からです。
 
生きづらさを抱えている方は、好きなこと、やりたいことを見つけることが苦手な傾向があります。
 
つまり、一つのことにのめり込むことが苦手な方がとても多いのです。
 
せっかく自分で事業をはじめようと思い、どんな仕事にしようかと考えていても、一つの仕事でのめり込もうと思うと。
 
なかなかその願いをかなえてくれるような、興味ある仕事を見つけることができません。
 
しかし、ほんの少しのめり込める程度の仕事でいいとあらかじめ決めていれば、たくさんの選択肢が生まれてきます。
 
一つひとつの興味は少しのめり込む程度であっても、三つ集めたらどうでしょうか?
 
かなりのやりがいを感じられ、人生にのめり込めるようになるはずです。
 
すなわち、生きづらい人にとって、仕事は「三つ合わせてやりがいが出る」くらいが、ちょうどいいということです。
 
次に、二つ目の理由は、
 
「プレッシャーを分散できる」
 
からです。
 
私たちは、なんとなく一つの仕事で生計を立てなければならないと思い込んでいます。
 
しかし、もはや時代は変わりました。
 
無理をしてまで、一つの仕事にしがみついている理由はないのです。
 

 
もし一つの仕事で生計をたてようとしたら、その仕事一つで何十万円も生み出さなければならないということに、プレッシャーを感じるでしょう。
 
新しい事業をはじめようと思っても、かなりハードルが高いと感じるはずです。
 
思い切ってはじめたとしても、早々に利益主義に走らざるをえず、きゅうくつな働き方をしなければならなくなるかもしれません。
 
しかし、仕事が三つあったらどうでしょうか?
 
一つの仕事で、たった数万円稼げばいいだけになる。
 
毎月数万円だったら、なんとかなりそうだと思いませんか?
 
仕事を三つ持つことで、プレッシャーは分散され、新しい仕事に取りかかりやすくなり、自由に働きやすくなるのです。
 
最後に三つ目の理由として、
 
「自力がつく」
 
という、もっとも重要なメリットをご紹介しておきたいと思います。
 
どんなに小さな仕事でも、自分で稼ぐ力、つまり「自力」がつけば、最大のリスク回避になります。
 
私たち日本人は、リスクを回避して安定した暮らしを求めるときに、「正社員」になろうという考えが浮かんできます。
 
しかし、日本企業の平均寿命は、たった「23年」です。
 
私たちの労働年数が40年と考えたら、人生のうちに勤務先の会社が1回~2回はつぶれるのが当たり前だということです。
 
運よくつぶれなかったとしても、リストラという危険もあります。
 
じっさいに昨今、大手企業のリストラ計画が発表されつづけています。
 
電機業界だけでも12万人、メガバンクでもみずほ銀行が2万人近く、三菱UFJ銀行が1万人近く、三井住友も5千人近くがリストラされる予定となっています。
 
合計16万人近くです。
 
この人数がどれくらいかと言うと、一つの「市」のすべての人口が、まるまる無職になるということです。
 
ただし「市」の人口には、子供もリタイアした高齢者も未就労の成人も含まれています。
 
そう考えると、じっさいは三つか四つの「市」の労働者が丸ごと職を失うようなものです。
 

 
しかも、これは電機業界とメガバンクのリストラ対象者だけです。
 
あらゆる業界を含めたとしたら、リストラ対象者が、いったいいくつの「市」の労働人口にまでふくらんでしまうのか…。
 
それでも果たして企業の「正社員」になることは、リスクを回避していることになるのでしょうか?
 
その会社でしか通用しないスキルしか持っていないにの、ある日いきなり会社がつぶれてしまったら…。
 
リストラで外に放り出されてしまったら…。
 
それよりも仕事を三つ持つことで「自力」を高めておく方が、よほどリスク回避につながります。
 
また、仕事を三つ持つと、そのうち一つがうまくいかなくなっても、残りの二つでカバーできるとい利点があります。
 
ただし、これはあくまでも結果としてです。
 
このリスク回避を目的に、仕事を三つ持つのはオススメできません。
 
なぜなら、中途半端な仕事しかできなくなるからです。
 
仕事を三つ持つというのは、「本業+副業二つ」ということではなく、
 
「すべてを本業にする」
 
ということです。
 
いわゆる副業で成功している人の話を聴いても、本業と変わらない姿勢で取り組んでいます。
 
あなたも片手間でやっていることがありありと見える人からサービスを受けたり、高いお金を払って商品を買おうとは思わないでしょう。
 
結局のところ、副業で稼ぐなんてありえないということです。
 
本業と呼べる仕事を三つ持つことで、人生にのめり込めるようになる。
 
そして、プレッシャーが分散され、仕事がはじめやすくなり、仕事の自由度も高まる。
 
さらに「自力」がついて、結果としてリスク回避にもつながるのです。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
信夫克紀(しのぶ かつのり)
 

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生きづらい人生の歩き方 <目次>

1.生きづらい人がAI時代に生き残れる仕事とは?
2.「世界一即戦力な男」に見る引きこもり脱出の糸口
3.生きづらい人向け「ビジネスの成功法則」
4.あなたは「善人」ですか「悪人」ですか?
5.お金は好きですか?-生きづらい人が陥るお金のジレンマ
6.「お金もうけ」にとらわれなくなる話
7.生きづらい人は「リア充」より「ジツ充」を目指そう
8.我慢してるのに自分勝手と言われる
9.生きづらさの正体
10.死んでも世界はつづくのか?
11.実存を充実させる生き方
12.他人の目が気になる人へ
13.「ジツ充」の極め方
14.不安の上手な対処法
15.変えられること、変えられないこと
16.「変えられること」の見つけ方
17.感情に飲み込まれない方法
18.自分と同じ症状の人が見当たらない
19.人生を変える方法
20.人生が変わる瞬間に必ず起こる問題
21.「心の空間」を生きる
22.話が噛み合わないと感じるなら
23.人生に疲れ果てたとき
24.「自分らしさ」とは何か?
25.AIと張り合うくらいなら
26.ジツ充とジコチュウの違い
27.社会に絶望している人へ
28.ネガティブ思考を変える適切な方法
29.生きづらい人は仕事を「三つ」もとう
30.心の健康法の効果が出ない理由
31.ベーシックインカムで将来も安心?
32.「悩み解決書」で悩みが解決しない理由
33.生きづらさを癒す一つの方法
34.もっとクヨクヨ考えよう
35.仕事を三つもつ理由
36.好きなことを仕事にする…?
37.苦しみの活かし方
38.向かい風を追い風にする生き方
39.行動力を身につける方法
40.お金との上手なつき合い方
41.自己洗脳と自己欺瞞
42.人並みという幻想
43.元気がないと幸せになれないのか?
44.「社会の常識」に振りまわされない
45.気が休まらない…
46.綺麗事に気づいてしまう人
47.生きづらい人が起業を成功させられる理由
48.そんなかんたんな話じゃない
49.人に気をつかい過ぎて疲れしまう
50.悩み過ぎて体がガチガチ
51.正解なんてない
52.心に余裕がない
53.誰に相談したらいいのかわからない
54.やる気はどこから湧いてくる?
55.人と対立してしまう
56.許すか、許さないか
57.生き方を決める
58.好きなこと探しの迷宮
59.生きづらさは誰のせい?
60.集中しすぎてしまう
61.家にも世の中にも居場所がないときの解決法
62.不用意に交友関係を増やそうとしない
63.自分を最強の味方にする方法
64.世間のしがらみから脱け出したい
65.あと一歩が踏み出せない
66.なぜメンタルが弱いのだろう…?
67.生きづらい人が「苦手」を克服する方法
68.心配ごとが頭から離れない
69.認められたいのに認めてもらえない
70.引きこもりは「悪いこと」なのか?
71.楽に生きたい
72.失言が多いので減らしたい
73.誰も心配してくれない
74.お金の上手な使い方
75.やる気が出ないのはなぜなのか?
76.深く悩んでいる人の方が「えらい」のか?
77.生きづらい人が幸せになりたいなら
78.この人と結婚していいのか?
79.心が敏感な人向けの対処法から抜け落ちている視点
80.人生を変えられる人と、変えられない人の違い
81.親が嫌いな自分はおかしいのか?
82.著名人と自分を比べてしまう
83.自分を信じられない
84.上司や部下に言うことを聞いてもらえない
85.劣等感は克服も解消もしなくていい
86.ポジティブシンキングがうまくできない
87.結果だけで判断される社会
88.「自分がされたら嫌ことは他人にしてはいけない」の嘘
89.「性格が悪い」と言われてしまう
90.「ありのままの自分」というやっかいな問題
91.「お金」以外に8つの基準をもとう
92.どうしてこんなにつらいのに誰にも伝わらないのだろう?
93.仕事が恐い、職場が恐い - その恐怖の正体と解決策
94.「恩知らずな人」を許せない
95.他人を不愉快にさせてしまう
96.「等身大の自分」という言葉にひそむ罠
97.有効な「貯金」の仕方を身に着けよう
98.「なぜ怒っているのかわからない」と言われてしまう
99.頑張っているのに結果が出ない・・・
100.自分を「弱い」と感じている人へ
101.集団になじめないなら「思いどおり」にやろう
102.無駄に苦しんできただけだった
103.お金の不安をなくす方法
104.私の「すべて」をわかってもらいたい - わかってもらいたい症候群
105.なぜ苦しみを「克服」できないのか?
106.生きづらいなら「心地よい人生」を目指そう
107.生きづらい人は「扁桃体をいたわる生き方」を身に着けよう!
108.生きづらい人が自由になれる「メタ思考」とは?
109.世間との「ほどよい距離」の取り方とは?
110.たんたんと生きる
111.生きづらい人が目標を達成できない本当の理由
112.三理一体の法則がうまくいかない人の共通点とは?
113.カタルシスが生きづらさ脱出の「起爆剤」になる理由
114.「生きづらさ克服」の気力を失いそうなあなたへ
115.「仕事に行きたくない、家にいたい」当事者の声と具体的な対処法
116. 気が弱い人が人生を変える極意
117.消えない恨みへの「レベル別」対処法
118.生きづらさをこじらせる「完全な被害者バイアス」とは?
119.生きづらいなら「役割」を果たし人生を落ち着かせよう
120.生きづらい人にもっとも大切な支援
121.生きづらい人は「意志が弱い」のか?
122.自分軸よりも大切なもの -「実存軸」で生きよう
123.人の言葉に傷つきやすい人が知ると楽になる二つの事実
124.メタ思考力を鍛えたいなら「バカ」や「アホ」ともつき合おう
125.生きづらさの「原因」を安易に特定するネット記事が多すぎる
126.「誰でもHSP症候群」にかかった日本
127.「結論だけ欲しがる社会」に踊れされるな
128.生きづらい人は「ギバー」を目指さなくていい
129.「一人で生きていく」と決めた生きづらい人に必要な覚悟
130.マイノリティは、なぜ生きづらいのか?
131.生きづらい人の「意識」の上手な活かし方
132.もんもん耐性、それは自分の「本質」と向き合える力
133.生きづらい人はAIと仲良くなれる - 関係性のシンギュラリティ
134.「メンタルが強い人」のアドバイスを真に受けない
135.雑談力は必要か?雑談できないあなたへ
136.嫉妬しやすい人が「嫉妬しない人」になりたいなら
137.お金に振り回されなくなる「二つの力」
138.日本社会で生きづらい人が苦しんでいる本当の理由
139.自分は本当に「生きづらい」のだろうか?
140.生きづらい人はコミュニケーションが得意という事実
141.内にこもりたいとき、あなたはどうしていますか?
142.「憧れの人」を目指すな - ビジネスの成功者に憧れる生きづらい人へ
143.私には不満がない
144.「無駄にプライドが高い人」が好きだ
145.その他大勢になるな、唯一無二のままであれ。
146.「生きる意味」が見つからない、生きづらい人へ
147.「異物」として生きて
 


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