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更新日:2023年11月17日

生きづらい人はコミュニケーションが得意という事実

 

生きづらい人はコミュニケーションが得意という事実

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生きづらい人生の歩き方

 

第140回
生きづらい人はコミュニケーションが得意という事実

 

┃生きづらい人はコミュニケーションが苦手ではない

 
生きづらい人は、コミュニケーションが苦手だと言われがちです。
 
自分でもそう感じている人が多いでしょう。
 
しかし、生きづらい人は決してコミュニケーションが苦手ではありません。
 
これは、長年にわたり生きづらさ専門カウンセラーをしてきた者としてハッキリ言えます。
 
むしろ、生きづらい人は世間の人たちよりも深いコミュニケーションが可能です。
 
ではなぜ、生きづらい人はコミュニケーションが苦手だと言われているのでしょうか?
 
それは、世間のコミュニケーション方法と「相性が悪い」から。
 
ただそれだけです。
 
つまり、苦手な一つの方法に無理やり合わせろと言われてきたために、コミュニケーション自体が苦手だと思わされてきたのです。
 
言うなれば、野球が得意な人が無理やり苦手なサッカーをやらされて、「お前は運動神経が悪い」と言われているようなもの。
 
世間のとんだ勘違いです。
 
 

┃生きづらい人がコミュニケーションが得意だと言える理由

 
じっさい私のオンラインサロンでは、生きづらい人同士が深いコミュケーションをなさっています。
 
トラブルもなく、豊かなコミュニケーションが成立しています。
 
つまり、自分たちに合ったコミュニケーション方法なら、生きづらい人たちはコミュニケーションが得意なのです。
 
では、どのようなコミュニケーション方法なら、生きづらい人たちのコミュニケーション能力が発揮されるのでしょうか?
 
たくさんありますが、主なものは5つあります。
 
1.直接会わない
 
2.その場かぎり
 
3.目的のある対話
 
4.深いテーマ
 
5.慎重な話し方
 
つまり、「適度な距離」と「ハッキリとした目的」と「繊細さ」が保たれていると、安心して対話をすることができるのです。
 
Zoomやメールで、本名も連絡先もわからないまま、目的をしっかり決めて、人生の意味や心の内面について、安易に相手に踏み込まず互いに傷つけ合わないよう配慮しながら対話する。
 
そこには、生きづらい人同士ならではの、深いふかい対話が交わされます。
 
あふれるように言葉が出てきます。
 
にもかかわらず、少ない言葉からでも容易に相手の心情を読み取り、的確な心遣いをすることができます。
 
そして、今まで味わったことのないような「つながり」を感じることができます。
 
それを見て私はいつも「生きづらい人はコミュニケーションが苦手」というのは、明らかな「嘘」だなと感じざるをえません。
 
 

┃コミュニケーションが苦手だと思ってきた私

 
そんな私自身生きづらく、世間ではコミュニケーションが苦手だと言われてきました。
 
たとえば、
 
「話が通じない」
 
「しっかり話が聴けない」
 
「しゃべりすぎる」
 
「言ってる意味がわからない」
 
「相手の言うことを理解する力がない」
 
など、コミュニケーションの不能者として扱われてきました。
 
しかし、生きづらさ専門カウンセラーとなり、数え切れぬほど多くの生きづらい方と接しているなかで、
 
「こんなに話が通じたのは初めて」
 
「本当にしっかり話を聴いてくれる」
 
「なにも言わず黙って聴いてくれる」
 
「言ってることがわかりやすい」
 
「ここまで理解してもらえたことはない」
 
と真逆の反応をいただいてきました。
 
オンラインサロンの会員様同士でも、同じような反応が日常的に起きています。
 
なぜなら、カウンセリングやサロンでは、
 
1.直接会わない
 
2.その場かぎり
 
3.目的のある対話
 
4.深いテーマ
 
5.慎重な話し方
 
という条件が揃っているから。
 
つまり、私たち生きづらい者にとっての「適度な距離」と「ハッキリとした目的」と「繊細さ」が揃っていれば、しっかりと深いコミュニケーションができるのです。
 
 

┃なぜ世間は「生きづらい人はコミュニケーションが苦手」と勘違いしているのか?

 
もちろん世間には、上の5つの条件を見て「こんなのコミュニケーションじゃないだろう」と思う方もいるでしょう。
 
こんな条件を揃えなければコミュニケーションできないなんて、コミュニケーションが苦手だと認めているようなものだ、と。
 
ただ、それこそがすでに「とんだ勘違い」の罠にはまっているのです。
 
なぜなら、世間のコミュニケーション方法も、同じようにかなり狭い条件が揃っていないと成立しないからです。
 
たとえば、
 
1.直接会う
 
2.いつも一緒にいる
 
3.何気ない会話
 
4.日常的なテーマ
 
5.気楽な話し方
 
そうです、つまり生きづらい人の逆の条件です。
 
これらの条件の一つでもずれると、
 
「いや~Zoomって、やっぱなんかしゃべりづらいな」
 
「はじめての人だと、うまく話しができないんだよね」
 
「深い話とかされても困っちゃうじゃん?」
 
というふうに、途端にコミニケーションが苦手な人が出てきます。
 
しかし、これに同意してくれる人が多い。
 
だから世間の人は、自分がコミュニケーション自体を苦手だとは思わない。
 
それゆえに、自分たちがとても狭い条件の中でコミュニケーションしていると気づくことすらない。
 
その狭い条件を「コミュニケーション」と呼んでしまっている傲慢さに気づけない。
 
その結果、生きづらい人を「コミュニケーションが苦手」だと勘違いしてしまうのです。
 
そして、そのような膨大な数の人たちに囲まれることによって、生きづらい人自身も「コミュニケーションが苦手」だと勘違いしてしまうのです。
 
 

┃生きづらい人をコミュニケーションで苦しめる人

 
世間の人たちも、勘違いしているだけならまだいいでしょう。
 
下手をすると、生きづらい人に自分たちのコミュニケーションの条件を無理やり押し付けようとする人がいます。
 
直接会って話すことにこだわり、しかもそれをみんなで一緒ですることにこだわる。
 
目的もなく、今日の天気や昨日見たYouTubeの話ばかりしたがり、ちょっとでも重いテーマの話題がでると「気分が滅入るからやめようよ」と話題をそらす。
 
そんなコミュニケーションばかりを求めてきて、それができないと「コミュ障」だとバカにする。
 
それは、自分がギターが得意だからとみんなにギターを弾くことを強要しているようなもの。
 
そして「これこそが音楽だ!」と言い張っているようなものです。
 
音楽にも無数の表現方法があり、それぞれに得手不得手があるように、コミュニケーションにも無数の表現方法があり、それぞれに得手不得手があるのです。
 
ピアノを弾ける人が、ギターも弾けるとは限らないのです。
 
そもそもコミュニケーションとは、人と人の「あいだ」に発生するもの。
 
どちらか一人だけの責任でそこに不具合が起きるなどということは、ありえないのです。
 
参照記事
コミュ障という言葉に振り回されない
 
 

┃世間のコミュニケーション方法は「近すぎる」「遠すぎる」

 
これは言い換えれば、世間の人たちと生きづらい人とでは、快適なコミュニケーションの「距離感」が違うということです。
 
生きづらい人は、いろいろなことに気がつきます。
 
直接会って話をすると、相手の顔色や存在感や匂いなどがスバズバと自分の中に入ってきて、会話どころではなくなります。
 
過去のトラブルも引きずりますし、だからこそ今後も毎日顔を合わせることを考えると、自分の意志も主張しずらくなる。
 
つまり、世間のコミュニケーションでは「近すぎる」のです。
 
その代わりいざ話すとなると、目的をしっかり共有して、生きる意味や苦しみの活かし方まで相手の心のひだをも深くふかく理解しようとする。
 
それゆえに、慎重に相手を尊重し、傷つけないように語り合おうとします。
 
つまり、世間のコミュニケーションでは「遠すぎる」のです。
 
この「二重の距離感のズレ」が、世間から見れば異質に感じられてしまう。
 
しかも二重にズレているので、原因が見えにくく、調整もしづらい。
 
そのため、数が少ない生きづらい人の方が「コミュニケーションが苦手」だと言われてしまうのです。
 
でもじっさいには、世間と生きづらい人の「距離感」がお互いにズレているだけ。
 
どちらかが悪いわけではなく、シンプルに世間と生きづらい人のコミュニケーション方法の「相性が悪い」だけなのです。
 
 

┃あなたがあなたのコミュニケーションをするために

 
とはいえ、この状況を改善することは難しいかもしれません。
 
なぜなら、この「とんだ勘違い」をしている世間の人は、膨大な数におよぶからです。
 
それゆえに、世間の人たちが勘違いから目覚めることは考えにくいでしょう。
 
ただ、この「とんだ勘違い」があるかぎり、生きづらい人はその勘違いを強要されつづけるでしょう。
 
だから、自分の身は自分で守るしかありません。
 
生きづらい人は、自分に合った「距離感」でコミュニケーションできる人とだけ対話していけばいいのです。
 
そんな、自分の得意な条件の中でコミュニケーションしていけばいいのです。
 
そのために私は「Adic Salon」をつくりました。
 
もう無理に世間のコミュニケーションに合わせる必要はないんですよ。
 
あなたはコミュニケーションが苦手なのではない。
 
たまたま、あなたとはまったく違うコミュニケーション方法の人たちばかりの世界に生まれてきてしまっただけ。
 
人とつながる方法は、人それぞれ。
 
みんながギターを弾いているからといって、あなたがギターを弾く必要はない。
 
だってあなたには、その立派なピアノの腕前があるのですから。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶかつのり
 

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生きづらい人生の歩き方 <目次>

1.生きづらい人がAI時代に生き残れる仕事とは?
2.「世界一即戦力な男」に見る引きこもり脱出の糸口
3.生きづらい人向け「ビジネスの成功法則」
4.あなたは「善人」ですか「悪人」ですか?
5.お金は好きですか?-生きづらい人が陥るお金のジレンマ
6.「お金もうけ」にとらわれなくなる話
7.生きづらい人は「リア充」より「ジツ充」を目指そう
8.我慢してるのに自分勝手と言われる
9.生きづらさの正体
10.死んでも世界はつづくのか?
11.実存を充実させる生き方
12.他人の目が気になる人へ
13.「ジツ充」の極め方
14.不安の上手な対処法
15.変えられること、変えられないこと
16.「変えられること」の見つけ方
17.感情に飲み込まれない方法
18.自分と同じ症状の人が見当たらない
19.人生を変える方法
20.人生が変わる瞬間に必ず起こる問題
21.「心の空間」を生きる
22.話が噛み合わないと感じるなら
23.人生に疲れ果てたとき
24.「自分らしさ」とは何か?
25.AIと張り合うくらいなら
26.ジツ充とジコチュウの違い
27.社会に絶望している人へ
28.ネガティブ思考を変える適切な方法
29.生きづらい人は仕事を「三つ」もとう
30.心の健康法の効果が出ない理由
31.ベーシックインカムで将来も安心?
32.「悩み解決書」で悩みが解決しない理由
33.生きづらさを癒す一つの方法
34.もっとクヨクヨ考えよう
35.仕事を三つもつ理由
36.好きなことを仕事にする…?
37.苦しみの活かし方
38.向かい風を追い風にする生き方
39.行動力を身につける方法
40.お金との上手なつき合い方
41.自己洗脳と自己欺瞞
42.人並みという幻想
43.元気がないと幸せになれないのか?
44.「社会の常識」に振りまわされない
45.気が休まらない…
46.綺麗事に気づいてしまう人
47.生きづらい人が起業を成功させられる理由
48.そんなかんたんな話じゃない
49.人に気をつかい過ぎて疲れしまう
50.悩み過ぎて体がガチガチ
51.正解なんてない
52.心に余裕がない
53.誰に相談したらいいのかわからない
54.やる気はどこから湧いてくる?
55.人と対立してしまう
56.許すか、許さないか
57.生き方を決める
58.好きなこと探しの迷宮
59.生きづらさは誰のせい?
60.集中しすぎてしまう
61.家にも世の中にも居場所がないときの解決法
62.不用意に交友関係を増やそうとしない
63.自分を最強の味方にする方法
64.世間のしがらみから脱け出したい
65.あと一歩が踏み出せない
66.なぜメンタルが弱いのだろう…?
67.生きづらい人が「苦手」を克服する方法
68.心配ごとが頭から離れない
69.認められたいのに認めてもらえない
70.引きこもりは「悪いこと」なのか?
71.楽に生きたい
72.失言が多いので減らしたい
73.誰も心配してくれない
74.お金の上手な使い方
75.やる気が出ないのはなぜなのか?
76.深く悩んでいる人の方が「えらい」のか?
77.生きづらい人が幸せになりたいなら
78.この人と結婚していいのか?
79.心が敏感な人向けの対処法から抜け落ちている視点
80.人生を変えられる人と、変えられない人の違い
81.親が嫌いな自分はおかしいのか?
82.著名人と自分を比べてしまう
83.自分を信じられない
84.上司や部下に言うことを聞いてもらえない
85.劣等感は克服も解消もしなくていい
86.ポジティブシンキングがうまくできない
87.結果だけで判断される社会
88.「自分がされたら嫌ことは他人にしてはいけない」の嘘
89.「性格が悪い」と言われてしまう
90.「ありのままの自分」というやっかいな問題
91.「お金」以外に8つの基準をもとう
92.どうしてこんなにつらいのに誰にも伝わらないのだろう?
93.仕事が恐い、職場が恐い - その恐怖の正体と解決策
94.「恩知らずな人」を許せない
95.他人を不愉快にさせてしまう
96.「等身大の自分」という言葉にひそむ罠
97.有効な「貯金」の仕方を身に着けよう
98.「なぜ怒っているのかわからない」と言われてしまう
99.頑張っているのに結果が出ない・・・
100.自分を「弱い」と感じている人へ
101.集団になじめないなら「思いどおり」にやろう
102.無駄に苦しんできただけだった
103.お金の不安をなくす方法
104.私の「すべて」をわかってもらいたい - わかってもらいたい症候群
105.なぜ苦しみを「克服」できないのか?
106.生きづらいなら「心地よい人生」を目指そう
107.生きづらい人は「扁桃体をいたわる生き方」を身に着けよう!
108.生きづらい人が自由になれる「メタ思考」とは?
109.世間との「ほどよい距離」の取り方とは?
110.たんたんと生きる
111.生きづらい人が目標を達成できない本当の理由
112.三理一体の法則がうまくいかない人の共通点とは?
113.カタルシスが生きづらさ脱出の「起爆剤」になる理由
114.「生きづらさ克服」の気力を失いそうなあなたへ
115.「仕事に行きたくない、家にいたい」当事者の声と具体的な対処法
116. 気が弱い人が人生を変える極意
117.消えない恨みへの「レベル別」対処法
118.生きづらさをこじらせる「完全な被害者バイアス」とは?
119.生きづらいなら「役割」を果たし人生を落ち着かせよう
120.生きづらい人にもっとも大切な支援
121.生きづらい人は「意志が弱い」のか?
122.自分軸よりも大切なもの -「実存軸」で生きよう
123.人の言葉に傷つきやすい人が知ると楽になる二つの事実
124.メタ思考力を鍛えたいなら「バカ」や「アホ」ともつき合おう
125.生きづらさの「原因」を安易に特定するネット記事が多すぎる
126.「誰でもHSP症候群」にかかった日本
127.「結論だけ欲しがる社会」に踊れされるな
128.生きづらい人は「ギバー」を目指さなくていい
129.「一人で生きていく」と決めた生きづらい人に必要な覚悟
130.マイノリティは、なぜ生きづらいのか?
131.生きづらい人の「意識」の上手な活かし方
132.もんもん耐性、それは自分の「本質」と向き合える力
133.生きづらい人はAIと仲良くなれる - 関係性のシンギュラリティ
134.「メンタルが強い人」のアドバイスを真に受けない
135.雑談力は必要か?雑談できないあなたへ
136.嫉妬しやすい人が「嫉妬しない人」になりたいなら
137.お金に振り回されなくなる「二つの力」
138.日本社会で生きづらい人が苦しんでいる本当の理由
139.自分は本当に「生きづらい」のだろうか?
140.生きづらい人はコミュニケーションが得意という事実
141.内にこもりたいとき、あなたはどうしていますか?
142.「憧れの人」を目指すな - ビジネスの成功者に憧れる生きづらい人へ
143.私には不満がない
144.「無駄にプライドが高い人」が好きだ
145.その他大勢になるな、唯一無二のままであれ。
146.「生きる意味」が見つからない、生きづらい人へ
147.「異物」として生きて
 


おかげ様でコラム数500本突破!

読むと心が強くなるコラム

「読むだけで生きる勇気が湧いてくる」と大好評をいただいている、しのぶかつのり(信夫克紀)の連載コラムです。
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