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更新日:2021年11月7日

カタルシスが生きづらさ脱出の「起爆剤」になる理由

 

カタルシスが生きづらさ脱出の「起爆剤」になる理由

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生きづらい人生の歩き方

 

第113回
カタルシスが生きづらさ脱出の「起爆剤」になる理由

 

┃そもそも「カタルシス」ってなに?

 
生きづらい人は、カタルシスを起こすことで生きづらさから脱け出していくことができます。
 
カタルシスとは「浄化」のこと。
 
ものすごくシンプルに言えば、心の奥にしまわれていた「思い」が表に出たとき、スゥ~ッと心が楽になる状態ことです。
 
もともとは、古代ギリシアを起源とする言葉。
 
それが、精神科医のフロイトによって、心の反応をあらわす言葉として使われるようになりました。
 

参考文献
カタルシス」Wikipedia
カタルシスについて詳しく解説しています

 
自分でも気づかぬうちに抑圧していた「思い」。
 
モヤモヤしていた「思い」。
 
それが解放されることで心が軽くなる。
 
つまり、思いが「浄化」されたということ。
 
それがカタルシスです。
 
 

┃生きづらい人にはカタルシスがどうしても必要

 
そんな心の「浄化」であるカタルシス。
 
カタルシスは、生きづらさから脱け出すためにどうしても必要なものです。
 
理由は二つあります。
 
一つは、カタルシス自体が「救い」になるからです。
 
生きづらさから脱け出すということは、言葉でいうほど楽なものではありませんよね。
 
苦しい日々のなか、ときには頑張ったぶんだけの「報酬」が欲しくなるときがあります。
 
そんなとき、心がスゥ~ッと楽になるカタルシスが起きれば・・・。
 
それは大きな「報酬」となるでしょう。
 
つまり「頑張ってきたかいがあったな・・・」と納得できる。
 
救われる。
 
それほどまでに、カタルシスがもたらす癒しは大きいのです。
 
二つ目の理由は、カタルシスが「手ごたえ」になるからです。
 
生きづらさからの脱出。
 
それは、自分の本質と向き合い、自分を深く理解し受け容れていく営みだといえるでしょう。
 
他の誰でもない。
 
自分で自分をわかってあげること。
 
それが生きづらさから脱け出すということです。
 
そしてそれは、まだ見ぬ道をみずから切りひらいていくこと。
 
それゆえに、
 
「果たして、この方向でいいのか?」
 
「少しは進んでいるのか?」
 
そんな迷いと不安の連続です。
 
にもかかわらず、受験のように模試で勉強方法や学力アップの手ごたえを得ることはできません。
 
だからこそ、自分をわかってあげたときに生じる「カタルシス」は、重要な「手ごたえ」となるのです。
 
この方向でいいんだ。
 
生きづらさ脱出へと、自分は着実に進むことができている。
 
心が解放され、楽になる経験をとおして「手ごたえ」を感じさせてくれるのがカタルシスなのです。
 
だから、カタルシスは生きづらさ脱出にどうしても必要なんですね。
 
 

┃なぜカタルシスが「起爆剤」となるのか?

 
カタルシスは、生きづらさから脱け出そうとする私たちに「救い」と「手ごたえ」を与えてくれます。
 
さらに、カタルシスは生きづらさ脱出の「起爆剤」ともなります。
 
なぜなら、「思い」というのは静かに浄化するとはかぎらないからです。
 
「思い」が解放される威力は、ことのほか強力なのです。
 
ずっとずっと心の奥に抑え込んでいた不満や我慢や疑問。
 
本当はずっと不満だった。
 
本当はずっと我慢していた。
 
本当はずっとおかしいと思っていた。
 
そのような、自分でも気づかぬところへと追いやっていた深い「違和感」が言葉になったとき。
 
それは猛烈な爆発を起こすことがあるのです。
 
じつは、あの人のこと、大嫌いだったんだ!!!
 
あのとき言われたあの言葉、ものすごく傷ついていたんだ!!!
 
なんで私ばかりが責められなければいけないんだ!!!
 
ときにその爆発は強力で、今までどうしても突破できなかった壁をぶち壊して、人生を先に進めてくれることすらあるのです。
 
まさに、カタルシスは生きづらさ脱出の強力な「起爆剤」となることがあるのです。
 
 

┃みずからにカタルシスを起こす方法

 
そこまで重要なカタルシス。
 
ではいったい、どうすればカタルシスを起こすことができるのでしょうか?
 
もちろん、大爆発を引き起こすカタルシスですから、慎重に対処しなければならないのは言うまでもありません。
 
ただ、比較的安全で効果的な方法があります。
 
それは「言葉」にすることです。
 
思いを「言葉」にすることで、カタルシスを湧き起こすのです。
 
自分の心の奥底にしまいこんでいた「思い」を「言葉」にすることで、私たちは深いふかいカタルシスを得ることができるのです。
 
といっても、自分の心の奥底にしまいこんでいる「思い」なので、言葉にしようにもできないですよね。
 
そこで効果的な方法が、「気づき」を書き留めていくという方法です。
 
あなたが生活しているなかで、ふと「気づき」を得て心が楽になった体験、ありますよね?
 
そんな「気づき」をその場かぎりのものにしないで、スマホのメモ帳に書き留めていく。
 
それが積み重なっていったとき、その「気づき」の言葉たちを手がかりに、自分の心の奥底にあった「思い」が自然と湧き上がってくることが多いのです。
 
だから、いつでも書き留め、見られるように、クラウドのメモ帳を使うのがいいでしょう。
 
そうすれば、PCでもスマホでも書き留め、見られるようになります。
 
私のおすすめは、Googleキープです。
 
「気づき」という短い言葉を書き留めて、ザッと眺めるにはとても都合のいいアプリです。
 

参考文献
Google Keep
Google Keepについて紹介している公式サイトです。

 
「思いを言葉にするなら、日記でもいいのでは?」という疑問もあるかもしれません。
 
たしかに、日記も思いを言葉にする有効な方法ですよね。
 
でも、日記は一日の終わりにまとめて書くので、じっさいに起こったできごとや今感じていることといった、表面的な内容になってしまいがちです。
 
また、浮かんできた「気づき」をその場でとらえることができないので、どうしても「いつもの自分」の思いを書き留めるだけになってしまうことが多いのです。
 
それでは、なかなか心の奥の「思い」には結びつきません。
 
ですので、カタルシスを起こすなら、思いついたそのときに「気づき」を書き留めるのがおすすめなんです。
 
 

┃言葉にならない「思い」もある、それでも・・・

 
ここであなたは、次のように感じたかもしれません。
 
「言葉にならない思いもある」と。
 
本当にそのとおりだと思います。
 
生きづらい人の悩みは複雑です。
 
それゆえ心の奥底にしまいこんだ「思い」はさらに複雑です。
 
つまり、生きづらい人の心のなかは、決して言葉では表現しきれない無数の「思い」で埋め尽くされているのです。
 
ただ・・・。
 
だからといって、「思い」を言葉にすることをはじめからあきらめた方がいいことにはなりません。
 
船が難破し、目の前でおぼれている人がたくさんいるとき。
 
どうせ全員助けられないからと、あなたは誰も助けずにあきらめてしまうことができるでしょうか?
 
きっと、誰かひとりでもいいから必死に助けようとなさるのではないでしょうか。
 
そのなかには、しっかりと助け出せた人もいるでしょう。
 
そして、もしその手をしっかりと握れなくても、伸ばした手を頼りに、みずからの力で船へとたどり着ける人が、一人、二人と出てくるかもしれません。
 
それはあなたが手を差しのべつづけたからこそ起きたことではないでしょうか?
 
「思い」も同じです。
 
あなたの心のなかで、「思い」はあなたが手を差しのべてくれるのを待っている。
 
今この瞬間も、「思い」はあなたに言葉にされるのを待っているのです。
 
生きづらさから脱け出すなら、あなたは「思い」を言葉にしつづける必要がある。
 
それが、やがて重要なカタルシスを湧き起こしてくれるのです。
 
 

┃さらに強力な「カタルシスのもたらし合い」とは?

 
「思い」を言葉にしつづけることで、カタルシスを湧き起こす。
 
ただ、ここまでの方法だけでは、生きづらさから脱け出すことはできないでしょう。
 
よくある悩みは解消できても、「生きづらさ」とまで呼べる深く複雑な悩みから脱け出すには爆発が足りない・・・。
 
もっと強力な「起爆剤」が必要なのです。
 
そんなもの、あるのでしょうか?
 
あるんです。
 
それが「カタルシスのもたらし合い」です。
 
カタルシスは、他の人ともたらし合えるんです。
 
あなたにもご経験がありませんか?
 
本やネットを見ていて、ある人の書いた言葉に触れた瞬間に「スゥ~~~~~」ッと心が軽くなった瞬間が。
 
そして、その言葉を書いたご本人も、自分の言葉で心が楽なる人がいてくれたことを知り、
 
「自分だけじゃなかったんだ・・・」
 
と心が「スゥ~~~~~」と楽になっていく。
 
それが、カタルシスのもたらし合いです。
 
言葉をとおして、カタルシスはもたらし合うことができる。
 
同じ悩み、同じ苦しみを経験した人同士だからこそ、そこにカタルシスのもたらし合いが生まれる。
 
生きづらさは、ただただ自分を痛めつけるだけのものではない。
 
同じ痛みを抱える人の心を軽くすることもできる。
 
生きづらさは「チカラ」に変えることができるのです。
 
これをキレイゴトだと笑うことはかんたんです。
 
しかし「カタルシスのもたらし合い」を起こすことは、そんなにたやすいことではありません。
 
なぜなら、自分の本質と向き合い、それを言葉にし、人に届けるという「覚悟」が必要だからです。
 
その「覚悟」をもつ人が、生きづらさを「チカラ」変えることができる。
 
カタルシスのもたらし合いが、それを可能にしてくれるのです。
 
 

┃「カタルシスのもたらし合い」を起こす方法

 
カタルシスのもたらし合いが、生きづらさを「チカラ」に変えてくれる。
 
では、どうすればカタルシスのもたらし合いを起こすことができるのでしょうか?
 
ここでは、効果的な二つの方法をご紹介しておきます。
 
一つは「情報発信セラピー」です。
 
自分が生きづらさを抱えながら生きてきた工夫や知恵。
 
それを役立つノウハウとして発信していく。
 
それが「情報発信セラピー」です。
 
そのなかで自分の「思い」が言葉になり、カタルシスが起こる。
 
さらに、その言葉を受け取った人が共感し、カタルシスが起こる。
 
そのうえ、その人から共感の声をもらい、自分にさらなるカタルシスが起こる。
 
こうして、共感の渦のなかで「カタルシスのもたらし合い」が起こるのです。
 
もちろん、情報発信セラピーは、ただ自分の不満や愚痴を書きつづければいいというのもではありません。
 
それでは、心の解放を口実にした、たんなる公開日記になってしまいます。
 
だから、しっかりと「情報メディア」として、責任をもってノウハウを発信していくことが必須の条件になります。
 
二つ目は、ピアカウンセリングです。
 
これは、生きづらさを抱えた人同士が、お互いにカウンセリングをし合うというものです。
 
こちらも、ただ不満や愚痴を言い合えばいいというものではありません。
 
しっかりとカウンセリングとして成立するように、お互いがお互いのカウンセラーとなれるように傾聴し、「思い」を言葉にしていきます。
 
ピアカウンセリングについては、別のコラムで詳しく解説していますので、どうぞそちらもご覧ください。
 

参照記事
生きる意味を見失ったときにするべきこと
ピアカウンセリングについて詳しく解説しています。

 
カタルシスが生きづらさ脱出の「起爆剤」となり、それをもっとも効果的にもたらしてくれるものが「カタルシスのもたらし合い」です。
 
あなたもぜひ、「思い」を言葉にしつづけてください。
 
そして、生きづらさ脱出の「起爆剤」を手に入れてください。
 
もちろん、大爆発を起こしてしてケガをしないよう、慎重に慎重に、自分をいたわりながら進めてくださいね。
 
それだけは約束してください。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶかつのり(信夫克紀)
 

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生きづらい人生の歩き方 <目次>

1.生きづらい人がAI時代に生き残れる仕事とは?
2.「世界一即戦力な男」に見る引きこもり脱出の糸口
3.生きづらい人向け「ビジネスの成功法則」
4.あなたは「善人」ですか「悪人」ですか?
5.お金は好きですか?-生きづらい人が陥るお金のジレンマ
6.「お金もうけ」にとらわれなくなる話
7.生きづらい人は「リア充」より「ジツ充」を目指そう
8.我慢してるのに自分勝手と言われる
9.生きづらさの正体
10.死んでも世界はつづくのか?
11.実存を充実させる生き方
12.他人の目が気になる人へ
13.「ジツ充」の極め方
14.不安の上手な対処法
15.変えられること、変えられないこと
16.「変えられること」の見つけ方
17.感情に飲み込まれない方法
18.人に拒絶されると傷ついてしまう
19.人生を変える方法
20.人生が変わる瞬間に必ず起こる問題
21.「心の空間」を生きる
22.話が噛み合わないと感じるなら
23.人生に疲れ果てたとき
24.「自分らしさ」とは何か?
25.AIと張り合うくらいなら
26.ジツ充とジコチュウの違い
27.社会に絶望している人へ
28.ネガティブ思考を変える適切な方法
29.生きづらい人は仕事を「三つ」もとう
30.心の健康法の効果が出ない理由
31.ベーシックインカムで将来も安心?
32.「悩み解決書」で悩みが解決しない理由
33.生きづらさを癒す一つの方法
34.もっとクヨクヨ考えよう
35.仕事を三つもつ理由
36.好きなことを仕事にする…?
37.苦しみの活かし方
38.向かい風を追い風にする生き方
39.行動力を身につける方法
40.お金との上手なつき合い方
41.自己洗脳と自己欺瞞
42.人並みという幻想
43.元気がないと幸せになれないのか?
44.「社会の常識」に振りまわされない
45.気が休まらない…
46.綺麗事に気づいてしまう人
47.生きづらい人が起業を成功させられる理由
48.そんなかんたんな話じゃない
49.人に気をつかい過ぎて疲れしまう
50.悩み過ぎて体がガチガチ
51.正解なんてない
52.心に余裕がない
53.誰に相談したらいいのかわからない
54.やる気はどこから湧いてくる?
55.人と対立してしまう
56.許すか、許さないか
57.生き方を決める
58.好きなこと探しの迷宮
59.生きづらさは誰のせい?
60.集中しすぎてしまう
61.居場所がない
62.不用意に交友関係を増やそうとしない
63.自分を最強の味方にする方法
64.世間のしがらみから脱け出したい
65.あと一歩が踏み出せない
66.なぜメンタルが弱いのだろう…?
67.生きづらい人が「苦手」を克服する方法
68.心配ごとが頭から離れない
69.認められたいのに認めてもらえない
70.引きこもりは「悪いこと」なのか?
71.楽に生きたい
72.失言が多いので減らしたい
73.誰も心配してくれない
74.お金の上手な使い方
75.やる気が出ないのはなぜなのか?
76.深く悩んでいる人の方が「えらい」のか?
77.生きづらい人が幸せになりたいなら
78.この人と結婚していいのか?
79.心が敏感な人向けの対処法から抜け落ちている視点
80.人生を変えられる人と、変えられない人の違い
81.親が嫌いな自分はおかしいのか?
82.著名人と自分を比べてしまう
83.自分を信じられない
84.上司や部下に言うことを聞いてもらえない
85.劣等感は克服も解消もしなくていい
86.ポジティブシンキングがうまくできない
87.結果だけで判断される社会
88.「自分がされたら嫌ことは他人にしてはいけない」の嘘
89.「性格が悪い」と言われてしまう
90.「ありのままの自分」というやっかいな問題
91.「お金」以外に8つの基準をもとう
92.どうしてこんなにつらいのに誰にも伝わらないのだろう?
93.仕事が恐い、職場が恐い - その恐怖の正体と解決策
94.「恩知らずな人」を許せない
95.他人を不愉快にさせてしまう
96.「等身大の自分」という言葉にひそむ罠
97.有効な「貯金」の仕方を身に着けよう
98.「なぜ怒っているのかわからない」と言われてしまう
99.頑張っているのに結果が出ない・・・
100.自分を「弱い」と感じている人へ
101.集団になじめないなら「思いどおり」にやろう
102.無駄に苦しんできただけだった
103.お金の不安をなくす方法
104.私の「すべて」をわかってもらいたい - わかってもらいたい症候群
105.なぜ苦しみを「克服」できないのか?
106.生きづらいなら「心地よい人生」を目指そう
107.生きづらい人は「扁桃体をいたわる生き方」を身に着けよう!
108.生きづらい人が自由になれる「メタ思考」とは?
109.世間との「ほどよい距離」の取り方とは?
110.たんたんと生きる
111.生きづらい人が目標を達成できない本当の理由
112.三理一体の法則がうまくいかない人の共通点とは?
113.カタルシスが生きづらさ脱出の「起爆剤」になる理由
114.「生きづらさ克服」の気力を失いそうなあなたへ
 


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