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更新日:2022年12月15日

「一人で生きていく」と決めた生きづらい人に必要な覚悟

 

「一人で生きていく」と決めた生きづらい人に必要な覚悟

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生きづらい人生の歩き方

 

第129回
「一人で生きていく」と決めた生きづらい人に必要な覚悟

 

┃私はずっと一人で生きてきました

 
カウンセリングのなかで、ご相談者様から聴く言葉があります。
 
それは、
 
「私はずっと一人で生きてきました」
 
「これからも一人で生きて行きます」
 
「今までだってそうして一人で生きてきたんです」
 
という言葉。
 
この言葉を聴くたびに、どれほどの孤独や苦しみを抱えて生きてきたのだろうと、胸がいっぱいになります。
 
もちろん、その方たちだって、今まで多くの人に助けられながら生きてきたことくらいご存じです。
 
でも・・・。
 
いつだって心の中は一人だった。
 
だから「一人で生きてきた」と言わざるをえない。
 
そして「一人で生きていく」と覚悟せざるをえない。
 
同じように生きづらさを抱える者として、そのことが痛いほど伝わってきます。
 
 

┃一人で生きて行くとは、一人で死ぬということ

 
一方、やはり心配にもなります。
 
なぜなら「一人で生きていく」とは、言葉のとおり取れば、いずれ「一人で死ぬこと」になるからです。
 
笹井恵理子さんの著書「実録・家で死ぬ」には、最期が近くなるにつれ、寂しい、苦しいと日々訴え、玄関まで這ったあと「苦しそうな顔」で一人息絶えていた50代男性の実話が紹介されています。
 
また、病院であっても在宅であっても、終末期において、心身に充分にゆき届いたケアを受けられるわけではない現実がリアルにレポートされています。
 

 
そのような最期を迎える自分の姿や苦痛を、リアルに想定したことがある方は、意外と少ないのではないでしょうか。
 
当然のことですが、人間いつまでも元気でいられるわけではありません。
 
「一人で生きていく」という生き方には、そのような過酷な最期が待ち受けている可能性もふくまれているわけです。
 
 

┃「完全に一人で生きる」のは難しい

 
そう考えると、「一人で生きる」という覚悟を決めるなら、どのていどの「一人具合」で生きていき死んでいくのかを、ちゃんと考える必要があるでしょう。
 
つまり、自分はどのていどの「一人」にまでなら耐えられるのか、それを考えた方がいいということです。
 
誰だって「完全に一人で生きる」ことはできません。
 
それこそ、ガスコンロから火が出ることだって、ガス会社の多くの人たちの手を借りて成り立っています。
 
コンビニ一つとってみても、店員さんがいなければ、弁当一つ売ってもらうこともできません。
 
自分にとっての「一人」とは、どのていどの「一人」なのか。
 
それを真剣に考えることこそ、まさに「一人で生きる覚悟」を決めることなのだと思います。
 
もちろん、森のなかで完全に一人で生きられる人だっているでしょう。
 
でも、そこまで成長するには、やはり多くの人の手を借りて生きてきたわけです。
 
人生をとおして「完全に一人」で生きられる人はいないのです。
 
 

┃一人で生きるからこそ自分の「居場所」が必要

 
生きづらい人が、本気で「一人で生きる覚悟」をするのなら、みずから居場所をつくることが必要です。
 
また、それ以外にも居場所をいくつももつ必要があります。
 
なぜなら、生きづらい人はそうしないと、かんたんに「孤立」してしまうからです。
 
たとえば、世間の人たちが「一人で生きる」という場合。
 
たいていは、パートナーがいない状態で生きるという意味で使われています。
 
つまり、親や学生時代からの友人などは確保されているのです。
 
でも・・・。
 
生きづらい人の場合、そのような親や友人との関係が築かれていないことが多い。
 
だからこそ、自分からコミュニティをつくり、他にも複数のコミュニティに所属しておく必要があるのです。
 
私は、生きづらい人が人間関係で苦しまないためには、人間関係をもとから断つことをすすめています。
 
自分を削り落としてまで無理に合わせるほど、人間関係に価値があるのかと。
 
ただ一方で、完全に一人で生きることをすすめてはきませんでした。
 
「成熟した大人」との付き合いは残した方がいいと述べています。
 

参照記事
人間関係のダイエット
生きづらい人にとっての適度な人間関係の構築法について詳しく解説しています。

 
さらに、生きづらい人が「一人で生きる」ためのライフスタイルとして、脱世間起業を提案しています。
 
これも世間から脱け出すのであって「脱社会起業」ではありません。
 
たった一人、社会全体に背を向けて生きるわけではない。
 
そして、そこには大きな目的があります。
 
それが、自分で自分の「居場所」を創ることです。
 
多くの生きづらい人にとって、世間は居心地の悪く、息苦しいものです。
 
なぜなら、自分とは感性が違う多数派ばかりが集っている場だからです。
 
つまり、居場所ならどこでもいいというわけではない。
 
コミュニティならなんでもいいというわけではないということです。
 
であれば、自分で自分のコミュニティをつくればいい。
 
今はネットをとおして、適度な距離で適度な人間関係を築くことができます。
 
そのなかで、生き死ににかかわる情報交換、お互いを支え合うセーフティネットを確立していくこともできます。
 
「一人で生きる」ことを真剣に構想するからこそ、そのような「居場所」をみずから創る必要があるのです。
 
さらに、生きづらい人は、そのような適度な距離で認め合い支え合えるコミュニティに「いくつも」所属しておくことが欠かせないと思います。
 
私が、オンラインコミュニティ「Adic Salon」を運営しているのも、生きづらい人たちにとってそんな「居場所」をご提供したいと思ったからです。
 
もちろん、私自身そんな「居場所」が欲しかった。
 
脱世間起業は、まさにそんな「居場所」づくりのための技術です。
 
「一人で生きる覚悟」を決めるからこそ、あなたの感性や生き方を尊重してくれる、支え合いのネットワークが必要なのです。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶかつのり
 

今回ご紹介した書籍

笹井恵理子:著
実録・家で死ぬ 在宅医療の理想と現実
自宅で死ぬのはかんたんではない・・・。
いまから使える仕組みと事例も掲載されています。


もしこの記事があなたのお役に立てたのなら、
ぜひ他の方にも教えてあげてください。
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生きづらい人生の歩き方 <目次>

1.生きづらい人がAI時代に生き残れる仕事とは?
2.「世界一即戦力な男」に見る引きこもり脱出の糸口
3.生きづらい人向け「ビジネスの成功法則」
4.あなたは「善人」ですか「悪人」ですか?
5.お金は好きですか?-生きづらい人が陥るお金のジレンマ
6.「お金もうけ」にとらわれなくなる話
7.生きづらい人は「リア充」より「ジツ充」を目指そう
8.我慢してるのに自分勝手と言われる
9.生きづらさの正体
10.死んでも世界はつづくのか?
11.実存を充実させる生き方
12.他人の目が気になる人へ
13.「ジツ充」の極め方
14.不安の上手な対処法
15.変えられること、変えられないこと
16.「変えられること」の見つけ方
17.感情に飲み込まれない方法
18.自分と同じ症状の人が見当たらない
19.人生を変える方法
20.人生が変わる瞬間に必ず起こる問題
21.「心の空間」を生きる
22.話が噛み合わないと感じるなら
23.人生に疲れ果てたとき
24.「自分らしさ」とは何か?
25.AIと張り合うくらいなら
26.ジツ充とジコチュウの違い
27.社会に絶望している人へ
28.ネガティブ思考を変える適切な方法
29.生きづらい人は仕事を「三つ」もとう
30.心の健康法の効果が出ない理由
31.ベーシックインカムで将来も安心?
32.「悩み解決書」で悩みが解決しない理由
33.生きづらさを癒す一つの方法
34.もっとクヨクヨ考えよう
35.仕事を三つもつ理由
36.好きなことを仕事にする…?
37.苦しみの活かし方
38.向かい風を追い風にする生き方
39.行動力を身につける方法
40.お金との上手なつき合い方
41.自己洗脳と自己欺瞞
42.人並みという幻想
43.元気がないと幸せになれないのか?
44.「社会の常識」に振りまわされない
45.気が休まらない…
46.綺麗事に気づいてしまう人
47.生きづらい人が起業を成功させられる理由
48.そんなかんたんな話じゃない
49.人に気をつかい過ぎて疲れしまう
50.悩み過ぎて体がガチガチ
51.正解なんてない
52.心に余裕がない
53.誰に相談したらいいのかわからない
54.やる気はどこから湧いてくる?
55.人と対立してしまう
56.許すか、許さないか
57.生き方を決める
58.好きなこと探しの迷宮
59.生きづらさは誰のせい?
60.集中しすぎてしまう
61.居場所がない
62.不用意に交友関係を増やそうとしない
63.自分を最強の味方にする方法
64.世間のしがらみから脱け出したい
65.あと一歩が踏み出せない
66.なぜメンタルが弱いのだろう…?
67.生きづらい人が「苦手」を克服する方法
68.心配ごとが頭から離れない
69.認められたいのに認めてもらえない
70.引きこもりは「悪いこと」なのか?
71.楽に生きたい
72.失言が多いので減らしたい
73.誰も心配してくれない
74.お金の上手な使い方
75.やる気が出ないのはなぜなのか?
76.深く悩んでいる人の方が「えらい」のか?
77.生きづらい人が幸せになりたいなら
78.この人と結婚していいのか?
79.心が敏感な人向けの対処法から抜け落ちている視点
80.人生を変えられる人と、変えられない人の違い
81.親が嫌いな自分はおかしいのか?
82.著名人と自分を比べてしまう
83.自分を信じられない
84.上司や部下に言うことを聞いてもらえない
85.劣等感は克服も解消もしなくていい
86.ポジティブシンキングがうまくできない
87.結果だけで判断される社会
88.「自分がされたら嫌ことは他人にしてはいけない」の嘘
89.「性格が悪い」と言われてしまう
90.「ありのままの自分」というやっかいな問題
91.「お金」以外に8つの基準をもとう
92.どうしてこんなにつらいのに誰にも伝わらないのだろう?
93.仕事が恐い、職場が恐い - その恐怖の正体と解決策
94.「恩知らずな人」を許せない
95.他人を不愉快にさせてしまう
96.「等身大の自分」という言葉にひそむ罠
97.有効な「貯金」の仕方を身に着けよう
98.「なぜ怒っているのかわからない」と言われてしまう
99.頑張っているのに結果が出ない・・・
100.自分を「弱い」と感じている人へ
101.集団になじめないなら「思いどおり」にやろう
102.無駄に苦しんできただけだった
103.お金の不安をなくす方法
104.私の「すべて」をわかってもらいたい - わかってもらいたい症候群
105.なぜ苦しみを「克服」できないのか?
106.生きづらいなら「心地よい人生」を目指そう
107.生きづらい人は「扁桃体をいたわる生き方」を身に着けよう!
108.生きづらい人が自由になれる「メタ思考」とは?
109.世間との「ほどよい距離」の取り方とは?
110.たんたんと生きる
111.生きづらい人が目標を達成できない本当の理由
112.三理一体の法則がうまくいかない人の共通点とは?
113.カタルシスが生きづらさ脱出の「起爆剤」になる理由
114.「生きづらさ克服」の気力を失いそうなあなたへ
115.「仕事に行きたくない、家にいたい」当事者の声と具体的な対処法
116. 気が弱い人が人生を変える極意
117.消えない恨みへの「レベル別」対処法
118.生きづらさをこじらせる「完全な被害者バイアス」とは?
119.生きづらいなら「役割」を果たし人生を落ち着かせよう
120.生きづらい人にもっとも大切な支援
121.生きづらい人は「意志が弱い」のか?
122.自分軸よりも大切なもの -「実存軸」で生きよう
123.人の言葉に傷つきやすい人が知ると楽になる二つの事実
124.メタ思考力を鍛えたいなら「バカ」や「アホ」ともつき合おう
125.生きづらさの「原因」を安易に特定するネット記事が多すぎる
126.「誰でもHSP症候群」にかかった日本
127.「結論だけ欲しがる社会」に踊れされるな
128.生きづらい人は「ギバー」を目指さなくていい
129.「一人で生きていく」と決めた生きづらい人に必要な覚悟
130.マイノリティは、なぜ生きづらいのか?
131.生きづらい人の「意識」の上手な活かし方
 


おかげ様でコラム数500本突破!

読むと心が強くなるコラム

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