生き方を決める

 

生きづらい人生の方 生き方を決める

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生きづらい人生の歩き方

 

第57回
生き方を決める

 
あなたは、本を読まれますでしょうか?
 
とくに「生き方」について書かれた本を。
 
生きづらいと感じている方は、読書をとおして自分の生き方を見出そうと思う方が多いと思います。
 
それは言いかえれば、本に詰め込まれた英知から、
 
「自分の道」
 
を見つけようとしていると言えるかもしれません。
 
でも、なかなか見つけることができない。
 
これだと思う生き方を見つけるけれども、じっさいにその道を進んでみると、やっぱり合わない。
 
または、すぐに飽きてしまう。
 
さらに、苦労や困難にぶつかってしまったときに、
 
「やっぱりこの道じゃない…」
 
と思えてしまうのです。
 
そしてあらためて「自分の道」を求め、別の本を読むことになる。
 
別の本には、当然別の道について書いてある。
 
その生き方に取り組んでみて、また苦労や困難にぶつかってしまう…。
 
そのくり返しに、ほとほと疲れ果てている人もいるはずです。
 
このような状況は「自分のなかに基準がない」と感じていた人が、だんだんと自分の欲求に気づきはじめてきた頃によく起こる問題です。
 
ぼんやりと見えてきた自分の視界を、よりクリアにしようとして、本のなかにその答えを求めつづけるのです。
 
これは、生きづらい人生においてとても真剣でまっとうな行動だと言えるでしょう。
 
しかし、あなたもすでにお気づきのように、この世界に正解なんてない
 
だから、どの本を読んでも何度試してみても、結局は壁にぶつかり、「生き方探しの旅」をつづけることになってしまうわけです。
 
そこで、こんな風に考えてみるのではどうでしょうか?
 
「自分の道を決めてから本を読む」。
 
つまり、生き方を見出すために本を読むのではなく、一時的でもいいからまず生き方を決めてみる。
 
その生き方の「参考」とするために本を読んでみるのです。
 
たとえ一時的だとしても、ハッキリと「私はこの道を行く!」と決めたのであれば。
 
その道が多少自分に合わなくても、なんとか調整しようと思う。
 
飽きてもなんとか興味を見出そうとする。
 
苦労や困難にぶつかってもなんとか解決しようとするはず。
 
なぜなら、それが「自分の道」だとすでに決めてあるからです。
 
そして、その問題の解決のために本を読むようになる。
 
読書の目的が変わるわけです。
 
生きづらい人は、あまりの人生の苦しさに、「自分の道」に幻想をいだいていることが多いと言えるかもしれません。
 
カウンセリングをさせていただいていても、よく実感することです。
 
自分に合った生き方さえ見つかれば、いつでも笑顔でハッピーに生きられる。
 
毎日胸をときめかせ、ワクワクしていられる。
 
でも、じっさいにはそんなことはありません。
 
たとえ自分の生き方を見出したとしても、いきなり自分にフィットするとはかぎりません。
 
ときには飽きてしまうこともあるでしょう。
 
当然、大きな苦労もあれば困難も待ちかまえています。
 
それが現実です。
 
ただ「自分の道」なのであれば、それらの問題に冷静に対処できる。
 
問題を乗り越えるための「成熟したやる気」が湧いてくるのです。
 
これこそが「自分の道」なのだ、と。
 
もちろん、あきらかに自分に合っていない道で奮闘しつづけることは、心身を壊すだけの結果になってしまうでしょう。
 
また、人に利用されているだけの状況も、決して健全な生き方とは言えません。
 
本当にそれが「自分の道」なのか、しっかりと吟味する必要があるでしょう。
 
ただ、もしそのような不健全な生き方ではないと言えるのであれば。
 
まずは、「自分の道」を決めてしまう。
 
暫定的でも生き方を決めてしまうのは、一つの有効な選択肢ではないでしょうか。
 
私がよくおすすめしている「役割を見つける」というものも、まさにそのための方法だと言えるでしょう。
 
たしかに世間には、とくに悩むこともなく毎日ハッピーでワクワクしながら生きている人がいます。
 
また、上手に思考停止して、誰かの用意した道にとどまることができる人もたくさんいます。
 
でもあなたはできない。
 
とことんまで追い求めてしまう。
 
あなたの実存の充実を。
 
どうしても心の奥底の底、もはや「魂」とでもしか呼びようのないところから湧き上がってくる、
 
「本物の充実」
 
を求めてしまうのです。
 
自分の道を決めないと、人の意見は「正解」となります。
 
だから意見を聞くたびに道を変えることになる。
 
しかし、自分の道をしっかりと決めれば。
 
人の意見は貴重な「手助け」となり、生きる道を進むエネルギーになってくれるのです。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶかつのり(信夫克紀)
 

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生きづらい人生の歩き方 <目次>

1.生きづらい人がAI時代に生き残れる仕事とは?
2.「世界一即戦力な男」に見る引きこもり脱出の糸口
3.生きづらい人向け「ビジネスの成功法則」
4.あなたは「善人」ですか「悪人」ですか?
5.お金は好きですか?-生きづらい人が陥るお金のジレンマ
6.「お金もうけ」にとらわれなくなる話
7.生きづらい人は「リア充」より「ジツ充」を目指そう
8.我慢してるのに自分勝手と言われる
9.生きづらさの正体
10.死んでも世界はつづくのか?
11.実存を充実させる生き方
12.他人の目が気になる人へ
13.「ジツ充」の極め方
14.不安の上手な対処法
15.変えられること、変えられないこと
16.「変えられること」の見つけ方
17.感情に飲み込まれない方法
18.自分と同じ症状の人が見当たらない
19.人生を変える方法
20.人生が変わる瞬間に必ず起こる問題
21.「心の空間」を生きる
22.話が噛み合わないと感じるなら
23.人生に疲れ果てたとき
24.「自分らしさ」とは何か?
25.AIと張り合うくらいなら
26.ジツ充とジコチュウの違い
27.社会に絶望している人へ
28.ネガティブ思考を変える適切な方法
29.生きづらい人は仕事を「三つ」もとう
30.心の健康法の効果が出ない理由
31.ベーシックインカムで将来も安心?
32.「悩み解決書」で悩みが解決しない理由
33.生きづらさを癒す一つの方法
34.もっとクヨクヨ考えよう
35.仕事を三つもつ理由
36.好きなことを仕事にする…?
37.苦しみの活かし方
38.向かい風を追い風にする生き方
39.行動力を身につける方法
40.お金との上手なつき合い方
41.自己洗脳と自己欺瞞
42.人並みという幻想
43.元気がないと幸せになれないのか?
44.「社会の常識」に振りまわされない
45.気が休まらない…
46.綺麗事に気づいてしまう人
47.生きづらい人が起業を成功させられる理由
48.そんなかんたんな話じゃない
49.人に気をつかい過ぎて疲れしまう
50.悩み過ぎて体がガチガチ
51.正解なんてない
52.心に余裕がない
53.誰に相談したらいいのかわからない
54.やる気はどこから湧いてくる?
55.人と対立してしまう
56.許すか、許さないか
57.生き方を決める
58.好きなこと探しの迷宮
59.生きづらさは誰のせい?
60.集中しすぎてしまう
61.家にも世の中にも居場所がないときの解決法
62.不用意に交友関係を増やそうとしない
63.自分を最強の味方にする方法
64.世間のしがらみから脱け出したい
65.あと一歩が踏み出せない
66.なぜメンタルが弱いのだろう…?
67.生きづらい人が「苦手」を克服する方法
68.心配ごとが頭から離れない
69.認められたいのに認めてもらえない
70.引きこもりは「悪いこと」なのか?
71.楽に生きたい
72.失言が多いので減らしたい
73.誰も心配してくれない
74.お金の上手な使い方
75.やる気が出ないのはなぜなのか?
76.深く悩んでいる人の方が「えらい」のか?
77.生きづらい人が幸せになりたいなら
78.この人と結婚していいのか?
79.心が敏感な人向けの対処法から抜け落ちている視点
80.人生を変えられる人と、変えられない人の違い
81.親が嫌いな自分はおかしいのか?
82.著名人と自分を比べてしまう
83.自分を信じられない
84.上司や部下に言うことを聞いてもらえない
85.劣等感は克服も解消もしなくていい
86.ポジティブシンキングがうまくできない
87.結果だけで判断される社会
88.「自分がされたら嫌ことは他人にしてはいけない」の嘘
89.「性格が悪い」と言われてしまう
90.「ありのままの自分」というやっかいな問題
91.「お金」以外に8つの基準をもとう
92.どうしてこんなにつらいのに誰にも伝わらないのだろう?
93.仕事が恐い、職場が恐い - その恐怖の正体と解決策
94.「恩知らずな人」を許せない
95.他人を不愉快にさせてしまう
96.「等身大の自分」という言葉にひそむ罠
97.有効な「貯金」の仕方を身に着けよう
98.「なぜ怒っているのかわからない」と言われてしまう
99.頑張っているのに結果が出ない・・・
100.自分を「弱い」と感じている人へ
101.集団になじめないなら「思いどおり」にやろう
102.無駄に苦しんできただけだった
103.お金の不安をなくす方法
104.私の「すべて」をわかってもらいたい - わかってもらいたい症候群
105.なぜ苦しみを「克服」できないのか?
106.生きづらいなら「心地よい人生」を目指そう
107.生きづらい人は「扁桃体をいたわる生き方」を身に着けよう!
108.生きづらい人が自由になれる「メタ思考」とは?
109.世間との「ほどよい距離」の取り方とは?
110.たんたんと生きる
111.生きづらい人が目標を達成できない本当の理由
112.三理一体の法則がうまくいかない人の共通点とは?
113.カタルシスが生きづらさ脱出の「起爆剤」になる理由
114.「生きづらさ克服」の気力を失いそうなあなたへ
115.「仕事に行きたくない、家にいたい」当事者の声と具体的な対処法
116. 気が弱い人が人生を変える極意
117.消えない恨みへの「レベル別」対処法
118.生きづらさをこじらせる「完全な被害者バイアス」とは?
119.生きづらいなら「役割」を果たし人生を落ち着かせよう
120.生きづらい人にもっとも大切な支援
121.生きづらい人は「意志が弱い」のか?
122.自分軸よりも大切なもの -「実存軸」で生きよう
123.人の言葉に傷つきやすい人が知ると楽になる二つの事実
124.メタ思考力を鍛えたいなら「バカ」や「アホ」ともつき合おう
125.生きづらさの「原因」を安易に特定するネット記事が多すぎる
126.「誰でもHSP症候群」にかかった日本
127.「結論だけ欲しがる社会」に踊れされるな
128.生きづらい人は「ギバー」を目指さなくていい
129.「一人で生きていく」と決めた生きづらい人に必要な覚悟
130.マイノリティは、なぜ生きづらいのか?
131.生きづらい人の「意識」の上手な活かし方
132.もんもん耐性、それは自分の「本質」と向き合える力
133.生きづらい人はAIと仲良くなれる - 関係性のシンギュラリティ
134.「メンタルが強い人」のアドバイスを真に受けない
135.雑談力は必要か?雑談できないあなたへ
136.嫉妬しやすい人が「嫉妬しない人」になりたいなら
137.お金に振り回されなくなる「二つの力」
138.日本社会で生きづらい人が苦しんでいる本当の理由
139.自分は本当に「生きづらい」のだろうか?
140.生きづらい人はコミュニケーションが得意という事実
141.内にこもりたいとき、あなたはどうしていますか?
142.「憧れの人」を目指すな - ビジネスの成功者に憧れる生きづらい人へ
143.私には不満がない
144.「無駄にプライドが高い人」が好きだ
145.その他大勢になるな、唯一無二のままであれ。
146.「生きる意味」が見つからない、生きづらい人へ
147.「異物」として生きて
148.FIRE達成!で、どうするの? 
149.「気にしている」のではなく「気になっている」のです 
150.「自分の本質」を見えなくさせるもの
151.生きづらい人が死ぬときに後悔しない方法
152.生きづらい人のための「お金を使う優先順位」
153.「傷の舐め合いはよくない」は本当か?
154.自己憐憫のススメ
 


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読むと心が強くなるコラム

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