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更新日:2022年10月3日

メタ思考力を鍛えたいなら「バカ」や「アホ」ともつき合おう

 

メタ思考力を鍛えたいなら「バカ」や「アホ」ともつき合おう

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生きづらい人生の歩き方

 

第124回
メタ思考力を鍛えたいなら「バカ」や「アホ」ともつき合おう

 

┃「バカやアホとは付き合うな!」という人たち

 
「バカやアホとは付き合うな!」と啓蒙している人たちがいます。
 
話を聴けば納得。
 
たとえば、SNSで攻撃された。
 
だから、とことん時間をかけて論理的に説明をした。
 
理解を求めて徹底的に討論した。
 
それでも理解してくれないし、さらに攻撃が増していった・・・。
 
そりゃあ、相手をバカやアホと呼んで切り捨てたくもなるよなぁと、私も共感することもあります。
 
しかし最近増えているのが、とくに討論することもなく相手を「バカ」「アホ」呼ばわりして切り捨てる人。
 
つまり、自分にとって都合の悪い相手を見下すことで、事態を解決しようとする人たちです。
 
生きづらい人のなかにも増えているので心配しています。
 
なぜならこのような人は、みずからメタ思考する機会を捨ててしまっているからです。
 
メタ思考とは、今より広い視点でものごとを眺めたときに湧いてくる考え方のこと。
 
生きづらさから脱け出すうえで、非常に重要で基本的な能力です。
 
「バカやアホとは付き合うな!」という人のマネをして、ただただ相手を見下して心を楽にすることは、その大切なメタ思考力を低下させかねないのです。
 

参照記事
生きづらい人が自由になれるメタ思考とは?
メタ思考について詳しく解説しています。

 
 

┃人を見下せば「思考停止」するだけ

 
ろくに討論もせず人を見下して心を楽にしていると、メタ思考力が低下してしまう・・・。
 
ではいったいなぜ人を見下すとメタ思考力が低下してしまうのでしょうか?
 
理由はかんたんで「思考停止」してしまうからです。
 
なにか都合の悪いことを言われたら「バカの言うことだからな」といって切り捨てる。
 
自分の意見を否定されたら「アホが言うことだからな」といって切り捨てる。
 
自分の心を楽にすることを優先して、考えることをやめてしまう。
 
こんなことをしていたら、メタ思考力が育つはずがありませんよね。
 
自分が周囲の人からどのように見えているのか、相手がなぜそのようなことを言っているのかというメタ視点に立とうとすらしないのですから当然のことです。
 
メディアで率先して「バカやアホとは付き合うな!」と啓蒙している人たちは、意見の違う相手に対して徹底的に討論してきました。
 
つまり、メタ思考を鍛えてきたわけです。
 
メタな視点に立って、相手にも解るようにとことん理解を求めてきました。
 
しかしそれでも解り合えず攻撃されるので、相手を「バカ」や「アホ」と見下すことに決めたわけです。
 
一方、はじめから「バカ」や「アホ」だと相手を見下してしまう人は、そこで思考停止してしまいます。
 
つまり、メタ思考力が鍛えられないのです。
 
ここには似ているようで大きな違いがあります。
 
それはメタ思考したか、していないか、という違い。
 
たしかに、最終的にはどちらも「バカ」や「アホ」と相手を見下すことにはなった。
 
結果は同じかもしれない。
 
ただ、そこには、メタ思考力を鍛えたかどうかという大きな違いがあるのです。
 
もし相手をすぐに見下して、思考停止してしまったら。
 
「自分が正しい」という幻想にひたって、周囲をただただ敵に回すだけ。
 
さらには、もっとも生きづらさから脱け出しにくい状態である「完全な被害者」として生きていくことにもなりかねないのです。
 

参照記事
生きづらさをこじらせる完全な被害者バイアスとは?
完全な被害者について詳しく解説しています。

 
 

┃解り合えないのは自分も「バカ」で「アホ」だから

 
ただ、ここでもう一つ重要な点があります。
 
それは、誰もがみな自分も「バカ」で「アホ」だという点です。
 
そう私たち人類はみんな「バカ」で「アホ」なのです。
 
ああ、怒らないでください(笑)
 
私が言いたいのは、この点を見落とすとメタ思考が鍛えられないよ、つまり、生きづらさから脱け出せないよということです。
 
どういうことでしょうか?
 
「バカやアホとは付き合うな!」と啓蒙し、さんざん討論してきた人も、結局は相手を見下して終わっていますよね。
 
自分の言っていることが理解できないから、相手はバカでアホなのだと。
 
そこで思考停止してしまっているわけです。
 
でもじつは、相手の言っていることを理解できなかったのは自分も同じですよね。
 
つまり、相手からみれば自分も「バカ」で「アホ」なわけです。
 
理解し合えないということは、お互いが「バカ」で「アホ」だということなのです。
 
もちろんこれに対して、相手を「バカ」だ「アホ」だという人は、
 
「俺とあいつの言ってることではレベルが違う」
 
「相手はそもそも話のレイヤーがズレているのに気づいていない」
 
「彼らの話の内容は論理的じゃない」
 
とおっしゃるでしょう。
 
しかし、そうやって最初から相手の話を見下して、相手のことを理解できているつもりになっている時点で思考停止してしまっています。
 
ちゃんと考えない人、理解できない人のことを「バカ」で「アホ」だというのなら、それは立派な「バカ」であり「アホ」な状態でしょう。
 
長年カウンセラーをしていて実感しますが、考え方はホントォォォ~に人それぞれ。
 
いえ、そもそも世界の見え方はホントォォォ~に人それぞれです。


その人ごとに世界があると言っていいでしょう。
 
だから、どうしてこんなことを言うのかなと不可解に思ったとしても、その理由がわからないなら、相手とって自分は「バカ」なのです。
 
どうしてもわからない自分は「アホ」なのです。
 
そしてこちらの言っていることを理解してくれない相手も「バカ」であり「アホ」なのです。
 
つまり、それぞれの世界に生きる者同士、みんなもれなく「バカ」であり「アホ」なのです。
 
だから、理解し合えないのだとしたら、それは相手が「バカ」で「アホ」だからではない。
 
そして、自分が「バカ」で「アホ」だからでもない。
 
ただたんに、「お互い」が「バカ」で「アホ」だから理解し合えないのです。
 
言うなれば、お互いの「世界」の「相性が悪い」だけなのです。
 
もちろん、だからすべての人を許して仲よくなりなさいというお説教がしたいわけではありません。
 
もうこの人と付き合うのはやめようと思ったら、それはどちらかが「バカ」で「アホ」だからではない。
 
お互いの世界の「相性が悪い」からだということ。


お互いの見えている「世界」が違うから付き合わない。
 
「相性が悪い」から付き合わないのです。
 
 

┃バカ同士、アホ同士、メタ思考力を鍛えていきましょう~

 
私たち人類は、別々の意識をもつかぎり、みんなもれなく「バカ」で「アホ」です。
 
だからこそ、理解し合おうとメタ視点に立ちつづけ、メタ思考しつづけることが欠かせないのです。
 
だから、相手を「バカ」だ「アホ」だと見下して、思考停止するのはもうやめましょう。
 
もちろん、自分を「バカ」だ「アホ」だと卑下することもやめましょう。
 
みんながみんな「バカ」で「アホ」。
 
それをわかったうえで、バカ同士、アホ同士、可能なかぎり理解し合おうとしていきましょうよ。
 
それがメタ思考力を鍛えることになる。
 
生きづらさから脱け出すことになるのですから。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶかつのり
 

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生きづらい人生の歩き方 <目次>

1.生きづらい人がAI時代に生き残れる仕事とは?
2.「世界一即戦力な男」に見る引きこもり脱出の糸口
3.生きづらい人向け「ビジネスの成功法則」
4.あなたは「善人」ですか「悪人」ですか?
5.お金は好きですか?-生きづらい人が陥るお金のジレンマ
6.「お金もうけ」にとらわれなくなる話
7.生きづらい人は「リア充」より「ジツ充」を目指そう
8.我慢してるのに自分勝手と言われる
9.生きづらさの正体
10.死んでも世界はつづくのか?
11.実存を充実させる生き方
12.他人の目が気になる人へ
13.「ジツ充」の極め方
14.不安の上手な対処法
15.変えられること、変えられないこと
16.「変えられること」の見つけ方
17.感情に飲み込まれない方法
18.自分と同じ症状の人が見当たらない
19.人生を変える方法
20.人生が変わる瞬間に必ず起こる問題
21.「心の空間」を生きる
22.話が噛み合わないと感じるなら
23.人生に疲れ果てたとき
24.「自分らしさ」とは何か?
25.AIと張り合うくらいなら
26.ジツ充とジコチュウの違い
27.社会に絶望している人へ
28.ネガティブ思考を変える適切な方法
29.生きづらい人は仕事を「三つ」もとう
30.心の健康法の効果が出ない理由
31.ベーシックインカムで将来も安心?
32.「悩み解決書」で悩みが解決しない理由
33.生きづらさを癒す一つの方法
34.もっとクヨクヨ考えよう
35.仕事を三つもつ理由
36.好きなことを仕事にする…?
37.苦しみの活かし方
38.向かい風を追い風にする生き方
39.行動力を身につける方法
40.お金との上手なつき合い方
41.自己洗脳と自己欺瞞
42.人並みという幻想
43.元気がないと幸せになれないのか?
44.「社会の常識」に振りまわされない
45.気が休まらない…
46.綺麗事に気づいてしまう人
47.生きづらい人が起業を成功させられる理由
48.そんなかんたんな話じゃない
49.人に気をつかい過ぎて疲れしまう
50.悩み過ぎて体がガチガチ
51.正解なんてない
52.心に余裕がない
53.誰に相談したらいいのかわからない
54.やる気はどこから湧いてくる?
55.人と対立してしまう
56.許すか、許さないか
57.生き方を決める
58.好きなこと探しの迷宮
59.生きづらさは誰のせい?
60.集中しすぎてしまう
61.居場所がない
62.不用意に交友関係を増やそうとしない
63.自分を最強の味方にする方法
64.世間のしがらみから脱け出したい
65.あと一歩が踏み出せない
66.なぜメンタルが弱いのだろう…?
67.生きづらい人が「苦手」を克服する方法
68.心配ごとが頭から離れない
69.認められたいのに認めてもらえない
70.引きこもりは「悪いこと」なのか?
71.楽に生きたい
72.失言が多いので減らしたい
73.誰も心配してくれない
74.お金の上手な使い方
75.やる気が出ないのはなぜなのか?
76.深く悩んでいる人の方が「えらい」のか?
77.生きづらい人が幸せになりたいなら
78.この人と結婚していいのか?
79.心が敏感な人向けの対処法から抜け落ちている視点
80.人生を変えられる人と、変えられない人の違い
81.親が嫌いな自分はおかしいのか?
82.著名人と自分を比べてしまう
83.自分を信じられない
84.上司や部下に言うことを聞いてもらえない
85.劣等感は克服も解消もしなくていい
86.ポジティブシンキングがうまくできない
87.結果だけで判断される社会
88.「自分がされたら嫌ことは他人にしてはいけない」の嘘
89.「性格が悪い」と言われてしまう
90.「ありのままの自分」というやっかいな問題
91.「お金」以外に8つの基準をもとう
92.どうしてこんなにつらいのに誰にも伝わらないのだろう?
93.仕事が恐い、職場が恐い - その恐怖の正体と解決策
94.「恩知らずな人」を許せない
95.他人を不愉快にさせてしまう
96.「等身大の自分」という言葉にひそむ罠
97.有効な「貯金」の仕方を身に着けよう
98.「なぜ怒っているのかわからない」と言われてしまう
99.頑張っているのに結果が出ない・・・
100.自分を「弱い」と感じている人へ
101.集団になじめないなら「思いどおり」にやろう
102.無駄に苦しんできただけだった
103.お金の不安をなくす方法
104.私の「すべて」をわかってもらいたい - わかってもらいたい症候群
105.なぜ苦しみを「克服」できないのか?
106.生きづらいなら「心地よい人生」を目指そう
107.生きづらい人は「扁桃体をいたわる生き方」を身に着けよう!
108.生きづらい人が自由になれる「メタ思考」とは?
109.世間との「ほどよい距離」の取り方とは?
110.たんたんと生きる
111.生きづらい人が目標を達成できない本当の理由
112.三理一体の法則がうまくいかない人の共通点とは?
113.カタルシスが生きづらさ脱出の「起爆剤」になる理由
114.「生きづらさ克服」の気力を失いそうなあなたへ
115.「仕事に行きたくない、家にいたい」当事者の声と具体的な対処法
116. 気が弱い人が人生を変える極意
117.消えない恨みへの「レベル別」対処法
118.生きづらさをこじらせる「完全な被害者バイアス」とは?
119.生きづらいなら「役割」を果たし人生を落ち着かせよう
120.生きづらい人にもっとも大切な支援
121.生きづらい人は「意志が弱い」のか?
122.自分軸よりも大切なもの -「実存軸」で生きよう
123.人の言葉に傷つきやすい人が知ると楽になる二つの事実
124.メタ思考力を鍛えたいなら「バカ」や「アホ」ともつき合おう
 


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