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不用意に交友関係を増やそうとしない

 

不用意に交友関係を増やそうとしない

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生きづらい人生の歩き方

 

第62回
不用意に交友関係を増やそうとしない

 
生きづらい人は、交友関係のなかで、自分の悩みや感性をまったく理解されないという経験によくぶちあたります。
 
相談してみても、
 
「なんでそんなことが気になるの?」
 
「考え過ぎだよ。」
 
とまるで話が通じない。
 
人生の行く末に迷っていても、
 
「前向きに考えようよ!」
 
と発破をかけられ、明るく元気にイキイキと生きることを強要される。
 
また、自分の感性にしたがって行動しているだけなのに、
 
「わがまま言うなよ!」
 
「甘えるなよ!」
 
と怒られてしまうことも…。
 
生きづらい人が抱えている悩みや感性は、「わかりにくい不幸」である場合がほとんどです。
 
つまり、生きづらい人と周囲の人とのあいだでは「悩みの階層」がずれている。
 
だから、たいへん残念ではありますが、悩みや感性が伝わらないのも当然のことと言えるかもしれません。
 
どんなに熱心に説明しても、ガッカリする結果になってしまうわけです。
 
ただし、ガッカリよりも意外とやっかいなのが、怒り。
 
しかも相手への信頼が大きいほど、
 
「相手を恨んでしまう」
 
という結果になりがちです。
 
もちろん、自分の感性を否定されつづけているわけですから、堪忍袋の緒が切れて恨んでしまうこともあるでしょう。
 
しかし、たいていの場合は無自覚のうちに相手に期待していて、期待どおりの反応が得られずに、怒ったり恨んだりしてしまうことが多いのではないでしょうか。
 
だから生きづらい人は、
 
「不用意に交友関係を増やそうとしないこと」
 
が賢明だと言えるでしょう。
 
生きづらい人は根源的にさみしさを抱えています。
 
ずっと孤独だった。
 
だから一人でいることに耐えられず、交友関係を意識的に増やそうとする人が多く見受けられます。
 
当然のことですよね。
 
ただ、過去に自分のことを理解してもらえなかった経験から、次こそはと、交友関係に過度の期待をもってしまう。
 
だからこそ、ガッカリをとおりこして恨みにまで発展しやすいのです。
 
カウンセリングの現場でも、よくうかがうお話です。
 
生きづらい人は、凹凸が豊かな「とてもデコボコな世界」に生きています。
 
扁桃体が敏感なために、恐怖も悲しみも虚しさも、よろこびも感動も、かんたんに激しく上下する。
 
感受性が強いため、目の前の世界のコントラストがよりクッキリとしていて、しかもいつも揺れ動いているのです。
 
その激しく上下し揺れ動く角度は、デコボコをとおりこして「ギザギザ」と言っていいかもしれません。
 
しかし、周囲のほとんどの人は、その「ギザギザ」を感じていません。
 
ほとんどの人は、生きづらい人の想像を絶するほど、
 
「まっ平な世界」
 
で生きているのです。
 
そこには「ギザギザ」は存在していない。
 
「ギザギザ」の話をされることは、宇宙の外側の話をされるのと同じことなのです。
 
もちろん「まっ平な世界」だから悪いとか、「ギザギザ」だからすごいということはまったくありません。
 
ただお互いの感受性はお互いの想像以上に差があるということです。
 
たしか、アニメの「イデオン」という作品だったと思いますが、
 
「人は、出会いを重ねるたびに孤独を深めていく」
 
というナレーションがありました。
 
まさにこのコラムをお読みのあなたも、ご経験されてきたことかもしれません。
 
出会うたびに期待し、されど理解されず、怒りや恨みを重ねてしまう…。
 
生きづらい人が不用意に交友関係を増やそうとするのは、
 
「恨む人を増やしにいくようなもの」
 
なのです。
 
恨むことは、あなたから心身の労力を奪い取ります。
 
また、恨まれた相手も、自分のまったく知らない「ギザギザ」の頂上や谷底の話を聞かされたうえに、恨みまでもたれてしまったのでは、たまったものではないでしょう。
 
だから、むやみに交友関係を増やして、みずからあなたの視界にたくさんの人を入れる必要はない。
 
勝手に視界に入ってくる人だけでも、あなたの世界は「ギザギザ」になる。
 
それに対処するだけで、もう充分ではないでしょうか。
 
あとは孤独を磨き上げればいい
 
むやみに交友の場には近づかず、周囲の人を遠目に見ていればいいのです。
 
遠目に見ていると、いかに多くの人が「まっ平な世界」で生きているかを冷静に眺めることができるでしょう。
 
そのときはじめて、あなたと同じような「ギザギザ」をもつ人が、周囲の人たちから浮かび上がってくる。
 
あなたの話がほんの少しでも通じる人が、目に映りはじめるのです。
 
Brain with Soul代表
生きづらさ専門カウンセラー
しのぶかつのり(信夫克紀)
 


生きづらい人生の歩き方 <目次>

1.AI時代に生き残る仕事
2.「世界一即戦力な男」に見る引きこもり脱出の糸口
3.これからのビジネスの成功法則
4.善人なんていない
5.お金は好きですか?
6.「お金もうけ」にとらわれなくなる話
7.「リア充」を目指すより
8.我慢してるのに自分勝手と言われる
9.生きづらさの正体
10.死んでも世界はつづくのか?
11.実存を充実させる生き方
12.他人の目が気になる人へ
13.「ジツ充」の極め方
14.不安の上手な対処法
15.変えられること、変えられないこと
16.「変えられること」の見つけ方
17.感情に飲み込まれない方法
18.人に拒絶されると傷ついてしまう
19.人生を変える方法
20.人生が変わる瞬間に必ず起こる問題
21.「心の空間」を生きる
22.話が噛み合わないと感じるなら
23.人生に疲れ果てたとき
24.「自分らしさ」とは何か?
25.AIと張り合うくらいなら
26.ジツ充とジコチュウの違い
27.社会に絶望している人へ
28.ネガティブ思考を変える適切な方法
29.仕事は三つもつ
30.心の健康法の効果が出ない理由
31.ベーシックインカムで将来も安心?
32.「悩み解決書」で悩みが解決しない理由
33.生きづらさを癒す一つの方法
34.もっとクヨクヨ考えよう
35.仕事を三つもつ理由
36.好きなことを仕事にする…?
37.苦しみの使い方
38.向かい風を追い風にする生き方
39.行動力を身につける方法
40.お金との上手なつき合い方
41.自己洗脳と自己欺瞞
42.人並みという幻想
43.元気がないと幸せになれないのか?
44.社会の常識に振り回されない
45.気が休まらない…
46.綺麗事に気づいてしまう人
47.生きづらい人が起業を成功させられる理由
48.そんなかんたんな話じゃない
49.人に気をつかい過ぎて疲れしまう
50.悩み過ぎて体がガチガチ
51.正解なんてない
52.心に余裕がない
53.誰に相談したらいいのかわからない
54.やる気はどこから湧いてくる?
55.人と対立してしまう
56.許すか、許さないか
57.生き方を決める
58.好きなこと探しの迷宮
59.生きづらさは誰のせい?
60.集中しすぎてしまう
61.居場所がない
62.不用意に交友関係を増やそうとしない
63.自分を最強の味方にする方法
64.世間のしがらみから脱け出したい
 


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